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2021.3.14

漫画『リボーンの棋士』とイハダのウイルスブロックスプレーで、春の準備はバッチリ! 連載・薬剤師 津田マリエの“効く”漫画&コスメの処方箋

美的世代の女子は、恋に仕事にプライベートに、悩みやストレスもいっぱい。そんな沈んだ心をものの20〜30分で、スッと軽くしてくれる漫画をご紹介。この連載は、年間300本以上の作品を読む、薬剤師の津田マリエさんが、悩みや症状に合わせて“心が元気になる漫画とコスメ”を毎回処方。読んで、試して、心も見た目も引き上げちゃいましょう!

9784098600939(C)鍋倉夫/小学館

夢にチャレンジし続ける勇気をくれる作品

「最近は若く有名な棋士のおかげか将棋のニュースをよく目にしますが、これを読むと本当に棋士は実力主義の過酷な世界だなと思いました。こちらの漫画はタイトル通り、再生の物語! 新年度の幕開けにふさわしい作品だと思います!7巻で完結なので、一気読みにもオススメです」

処方箋No.35

・こんな症状におすすめ
諦めきれない夢や目標がある。今の環境は自分の居場所じゃないと感じる。

・処方マンガ
リボーンの棋士鍋倉夫(小学館

・薬効
もう一度挑戦してみたくなる! 今の環境から飛び出したくなる!

・副作用
まっすぐな主人公が眩しすぎる

・何巻まで処方
まずは2巻まで。全7巻なので一気読みもおすすめ

・あらすじ
全国から将棋の天才少年が集まり、プロを目指ししのぎを削る場所。新進棋士奨励会、通称・奨励会。奨励会には年齢制限という過酷な掟が存在する
26歳の誕生日を迎えるまでに四段=プロになれないものは退会となり、すべてを懸けたプロへの道を閉ざされてしまうのだ。26歳で年齢制限の掟により退会させられた安住浩一は、人々から距離を置かれ、年下からも見下される日々。一時は将棋を忘れ、この生き方でいいはずだ、とも思ったがそれでも人生から将棋を切り離せなかった。アマ棋士としてリスタートを決意した安住のプロへの再挑戦の物語がいま始まる!

心にささる!元気になるPOINT

将棋に疎くても問題なし!違う世界を覗き見できる!

狭き門をくぐり抜けた少年たちは、誰もが自分の才能と輝かしい未来を信じ青春の全てを将棋に捧げる。しかし、奨励会には年齢制限という過酷な掟が存在する
主人公の安住浩一もまた、26歳で年齢制限により全てを懸けたプロの道を絶たれた青年の一人だった。 残された道はアマチュアの全国大会で優勝もしくは上位進出し、プロ相手に10勝以上。なおかつ6割5分以上の成績を出しプロ編入試験を受験すること。アマ棋士としてリスタートした安住のプロへの再挑戦が始まった!

 「主人公の対戦相手にはプロを目指すアマチュア棋士だけでなく、プロ棋士たちも多く出てきます。将棋の神に愛された天才少年と言われてプロになったばかりの高校生や(なんだか馴染みがありますね)、その道30年のベテラン棋士など。子供が大人に勝つことも珍しくない将棋の世界。それぞれの苦悩や葛藤があり、常に研究、勉強しなければいけない、勝ち続けなければいけない将棋の世界の厳しさを垣間見れます。

普段自分が接する機会がなかなかない将棋業界の話ですが、その業界やそこで真剣に戦っている方達の生き方や世界を少しだけ覗き見させてもらえるのも、この漫画の魅力。どんな世界でもそこで真剣に戦っている人達には、ある種のエネルギーと言うか圧みたいなものがあると思うのです。それが伝わる漫画なのですごく刺激をもらえます。私のように将棋のルールすら分からない人でも、全く問題なしに楽しめます!」(マリエさん)

 

夢のために生きる真摯な姿にグッときます

主人公の安住は、アマチュアの大会に出ることを決意。そのため、奨励会時代の知り合いに頼み込んで勉強会に参加させてもらうことに。そこで奨励会に所属している女性棋士の宇野と対戦する。女流棋士を見下す男性棋士たちと渡り歩いてきた宇野に、こてんぱんに負かされる安住。宇野は、安住が負けたらどんな悔しい顔をするのだろうかと思っていたのだが、女性棋士に負けたからと悔しがることもなく、”この将棋は新しい!”と他意なく褒める安住に拍子抜けしてしまう。
そして「俺達に必要なものがわかった。強くなるためには常に最新の将棋に触れていること。来てよかった。ここにはそれがある。」と笑顔をみせる安住。

 「 自分のプライドや勝負の勝ち負けよりも、今、自分に必要なことを吸収しようとする姿に感心。安住のポジティブさ、転んでも起き上がり続ける根性には、圧倒的な好感度と学びがあります。 安住はプロになれなかった悔しさは当然ありますが、女性だからと油断しないし見下さない。(安住のそういうところ好きです)そしてなによりの魅力は悲壮感がないこと。

プロになれずアルバイトをする日々ですが、年下や元同期から見下されても笑顔で流します。そこには自分の選んだ道への納得感と自信があるから人と自分を比べて羨ましいとかもっとこうしておけばよかったというタラレバがないように感じました。

自分の状況を悲観したりせず、自分の選んだ道がどれだけ苦しくても実直に進んでいく姿は読んでいて気持ちが良いほど。そしてこの漫画の魅了の一つは脇役もとてもキャラが濃くそれぞれの背景や心理描写が丁寧で主人公意外にも共感できるところ。

 安住と奨励会の同期で同じく年齢制限により夢破れた土屋。土屋はまさに安住とは正反対なタイプで、これがまた絵に書いたような悲劇のヒロインキャラの男性版! 自分の現状を受け入れられず将棋のアマの人たちを見下すくせにプロになった同期にどうせ自分を見下しているんだろうと噛み付いたりするタイプ。(彼がいるからより安住の明るさや前向きさがより光る気がする。)

普通の人が笑顔や柔らかい言葉で隠すような悔しさや妬みを全面に出しちゃうところが一周まわって人間臭くて嫌いじゃないです」(マリエさん)

 

夢に敗れ、また夢を追いかける人々の再生の物語

東大出身のエリート商社勤務の片桐は、学生時代に奨励会に入りたかったが親に反対され棋士の道を諦めざるをえなかった。しかしテレビでアマチュアからプロになった人のニュースをみて報われるかどうかわからない中で、将棋を指し続けたのか。そして壁を破った。俺にはわかる。それがどれだけすごいことか。この時これからの自分の人生は自分でつかみ取ると決めたとプロを目指して真剣にアマの大会に挑んでいる。

「この漫画はそんな夢に生き、夢に敗れ、また夢を追いかける人々の再生の物語。 すべて順調で挫折したことがない人よりも、挫折しても立ち上がり戦い続けようとする安住たちのほうが人としてなんだか魅力的に見えます。 そこには挫折し苦しみどん底まで落ちて、しかしそこで腐らず這い上がった人にしかない強さと輝きがある気がするのです」(マリエさん)

 

どんな天才でも一生勝ち続けることはできない。大事なのは負けたときどう立ち直るか

”ただ勝つことに徹した奨励会時代。将棋を楽しむことに徹したアマチュア時代。自分が経験したすべてを強さに変えてもっと先の景色が見たい”。
全て忘れて一度は新しい人生を始めようと思った安住。3年間1度も将棋をせずカラオケでアルバイトをしていたが、時々ふと、自分はどこにいるんだろう、何をしてるんだろうとわからなくなってしまう。そんな中、久しぶりに将棋を指したとき、それまでフワフワしていたのがやっと地に足がついたような気がしたのだ。やっぱり将棋が好きだという自分の気持ちに気づき将棋と向き合う決意をする。

 

「極限まで戦い、休んで、楽しむその全てに無駄な時間なんて一つもなく、その経験全てを力に変えて、自分の生き方に後悔しないと自信を持っているところが見ていて本当にカッコいいと思いました。

 3 年も将棋から離れて生きていた安住がまたリスタートできたのは、将棋が好きという気持ちに気づいたことと自分自身に何度も問いかけた結果。自分と対話する機会って普段なかなかないですよね。 自分の気持ちに向き合うのは想像以上に労力と勇気が必要。

みんな何かを諦めきれなかったり、自分に言い訳したり、向き合うのが嫌で逃げたり。。そんな経験をしている人のほうが多いかと。しかし向き合った先にはきっと自分にしか分からない納得感やこれでいい!という自信がきっとあるはず。

ここが自分の居場所と感じられることは人生でも中々ないことかと思いますが、だからこそ、もし見つけられたのなら、それは戦う価値があるものだと思います。 その居場所に居続けるためには苦労も苦痛もあるかもしれませんが、それに勝る意味や喜びもあるはず。そしてそれは戦って手に入れるものだと安住から教えられました。

諦めきれない夢や目標がある人にはもう一度挑戦しようという勇気を、ここが自分の居場所じゃないと感じたならそこから飛び出しチャレンジしようとする決意をこの漫画がきっとくれるはず!」(マリエさん)

花粉が増えている時期の必需品はこれ

まだまだ出歩けない日々が続くといえど、買い物や仕事など必要な外出はあるもの。そこで、今の時期に投入したいのが花粉やウイルス、PM2.5をブロックするスプレー。お出かけ時にサッとひと吹きすれば、付着も軽減するはず。

透明ヴェールで花粉やウイルスなどをブロック!

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資生堂薬品 イハダ アレルスクリーン EX 50g ¥900(編集部調べ・税抜き)

花粉やウイルス、PM2.5をブロックし、肌や髪への付着をブロックするスプレー。ミクロの霧なので、メイクの上からもシュッとスプレーできるところがうれしい。

【プロフィール】
漫画を処方してくれたのはこの方!
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◆津田マリエさん
ドクター津田コスメラボCEO。皮膚科医の母を持ち、幼い頃から美容に馴れ親しむ。また、薬剤師の免許を持ち、インナービューティにも精通。インスタグラム(@marie_tsuda1079)でも、日々美容情報を発信中。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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