歯列矯正|見えないマウスピースから、定番のワイヤー矯正まで…ライフスタイルに合わせて無理なくキレイに
歯並びを治すなら、今がやりどき!? マスクで隠れる今のうちに歯列矯正を受けたいという人も多いそう。気になる矯正治療について、歯科医の小川朗子先生に教えていただきました。
マスク必須の期間中にこっそり実践! 歯列矯正
歯並びが整えば、見た目はもちろんヘルスUPも!
「歯並びが悪いと、見た目の問題だけでなく、歯磨きがしづらい、歯垢や歯石がたまりやすい、歯の黄ばみや虫歯、歯周病のリスクが高まる…など、口内全体のコンディションが低下しがち。かみ合わせも悪くなるので、食べたものが消化されず、健康面でもマイナスです」と、口元のアンチエイジングに詳しい小川朗子先生は話します。
未来の美しさや健康を守るために、美的世代にとって歯並び治療は賢い選択。しかもマスク生活がしばらく続いて“矯正器具が見えない”メリットがあるこの時期こそ、始めどきでは?
「今は、歯列矯正の技術が進んで種類も増え、歯並びのレベルやライフスタイル、好みなどによって選べるようになりました。いずれにしても費用のかかる治療なので、スタート前に医師としっかり相談して、明確なプランを立てることが大切です」
最近の一番人気はマウスピース矯正「インビザライン」
1日20時間、マウスピースをつけるだけ。透明だから、目立たない!
歯が動く過程を想定して作られたマウスピース(枚数は個々の歯列により異なる)を各10日〜2週間装着して次に交換。
食事や歯磨き時以外1日20時間装着の負担はあるものの、透明で目立たないのが◎。
表側ワイヤー矯正
矯正装置が見えて、他人にわかるけれど、スタートダッシュが早い!
歯の表面にブラケットとワイヤーをつけて歯を動かしていく方法。短期間で大きく動かすことができ、ガタガタの歯の矯正に向く。金属アレルギーがある人は要注意。
裏側ワイヤー矯正
食事や会話が多少不便だけれど、他人に全く気づかれない!
歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かしていく方法。舌に違和感が出やすく、食事や会話がしづらいものの、誰にも知られず矯正したい人には適している。
セラミック矯正
最短でキレイになれるけれど、健康な歯を削るリスクは大!?
歯を削り、セラミックを貼ったりかぶせたりすることで、色や形、歯並びを短時間で治す方法。最短2回の通院で治療が終了。時間と治療期間に制約がある人向き。
※費用は、精密検査・診断料が別途かかります。
始める前に知っておきたい! 矯正治療のQ&A
Q.治療中に痛みはあるの?
A.装着当初は痛みや違和感が出やすい
「マウスピースは、装着時のみ締めつけられるような違和感や痛みがあります。ワイヤー矯正は、装置をつけて数日間やワイヤー交換時に痛む場合もありますが、個人差が大!」(小川先生・以下同)
Q.すぐに始められますか?
A.精密検査後、約1か月後に治療をスタート
「来院当日に装置の装着はできません。まずは精密検査と診断を行い、治療計画をしっかり話し合います。約1か月後、装置の準備が整ってからスタートとなります」
Q.できるだけ費用を抑えたいのですが…
A. 比較的費用が少ないのは表側ワイヤー矯正
「表側ワイヤー矯正が比較的費用を抑えられます。特に、前歯だけなど部分矯正の場合は、装着期間が3〜4か月と短くてすむので、その分費用も控えめです」
『美的』読者に聞きました!
Q.これまでに歯列矯正を行ったことがありますか?
\6割は経験者!/
歯列矯正をしたことがある人は全体の60.2%と過半数超え。そのうち20歳以降に経験した人は約65%と、“大人の矯正”率が高い。(n=113)
\矯正経験者のリアルボイス♪/
・下の前歯のガタつきが気になって「インビザライン」を始めました。誰にも気づかれていません♪(会社員・27歳)
・歯並びがキレイになったら、歯を磨きやすくなりました(秘書・30歳)
・歯だけでなく、あご周りもスッキリしたみたい(メーカー・32歳)
『美的』2020年12月号掲載
撮影/深山徳幸 イラスト/室木おすし 構成/つつみゆかり
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
おがわあきこ/歯科医、抗加齢医学会専門医。アンチエイジングの考え方を歯科分野に取り入れ、審美歯科、予防歯科を中心に診療を行う。知識と経験を生かし、講演やセミナーなども。