ジェーン・スーさん「40歳を過ぎればイヤでも抜ける、と言いたい」|私たちの抜きどころ1
しなやかに自分軸を貫いて輝いているあの人は、何を“抜いて”いる?何を大切にしている?コラムニストのジェーン・スーさんに“抜きどころ”を教えていただきました。
40歳を過ぎればイヤでも抜ける、と言いたい
最近、アラフォー向け美容誌の連載でも書いたんですが、個人的には“抜け感こなれ感には気をつけろ”って思っています。
外見的に抜いていいのはアラサーまで。30代後半からは、ただのボロッとした人になる。だって、マットな口紅を輪郭とらずに指塗りで、なんて私世代がやったら悲惨ですよ。
むしろ昔は敬遠していた黒のアイラインが、今なら期待どおりに効果が出せてしっくり来る。つまり、素顔が抜けてきているわけです。だから年齢それぞれで、どこが詰まりすぎでどこが足りないのかを把握することが“抜け感”を手なづける方法のひとつかなと。
ただ、『美的』を読んでいるアラサーなら、自分の趣味として美容を活用していると思うので、わざわざ抜こうなんてしなくいい。むしろ好きなものがあれば“どんはまり”すべき。
一度過剰にやってみて、これは心地よくないなってことを減らしていく方が、最終的には“抜き上手”でオリジナルな自分に近づけると思います。
その辺りの抜け感自慢のインスタを参考にするくらいなら、ビリオネア級のスケールでキラッキラ全開に突っ走る人のインスタを見た方がいい。
好きなものをはっきり出している人って、めちゃくちゃカッコよくて元気もらえますから。
マイブームは筋膜リリースグッズで“全身のハリを抜く”こと。痛いけれど効き目抜群。
Profile
ジェーン・スーさん
’73年生まれ。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎文庫)で第31回講談社エッセイ賞を受賞。現在、TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』のMCを務める。新著『これでもいいのだ』(中央公論新社)、『揉まれて、ゆるんで、癒されて 今夜もカネで解決だ』(朝日文庫)も好評。
美的5月号掲載
構成/野村サチコ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。