元宝塚トップ・柚香光「今はからあげよりせいろ蒸し」食・体・肌を整える“美の新ルーティン”〈後編〉

30年以上に渡って愛され続けているファンタジー小説『十二国記』のミュージカル化で主演を務める柚香 光さんにインタビュー。今回は美容に関するあれこれをうかがいました。

柚香光さんの食・トレーニング・肌ケアを大解剖

インタビュー前編では、元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香 光（ゆずか・れい）さんに、主演を務めるミュージカル『十二国記』の見どころや意気込みについてお話をうかがいました。

後編では柚香さんの美容の実践テクやおすすめの美容アイテムなど、美しさの源になっているものを紐解きます。

食生活を見直して健やかな体を維持。せいろ蒸しがおいしい

——食生活を見直されているということですが、具体的にどんなことをされているのですか？

柚香さん： タンパク質やビタミン類、発酵食品 などを意識してとるようにしています。

忙しいときでもサッと作れる せいろ料理 が本当にありがたいです。食材を切って入れて、あとはせいろにお任せなので料理というものではないのですが（笑）。野菜、お肉、お魚などをせいろで蒸し、ポン酢でいただくのが好きです。ゆで卵もせいろで作っちゃいます。

あとは 具材を重ねて作る無水のお味噌汁 にハマっています。キャベツ、根菜、もやしなどたくさんの野菜を重ね、料理酒で蒸してから、出汁とお味噌を少し入れて蒸して作ります。

最後に少量のお水を足して味を調整。最小限のお水にすることで、野菜から出るエキスが存分にとれてしっかり味わえます。

野菜はそのときにあるものを活用しています。お味噌汁じゃなくてトマトスープにしたりと、アレンジがきくのもいいんですよ。

——柚香さんといえば「からあげ」がお好きなイメージがあったので意外です。

柚香さん：食生活を見直そうと思ったのは、宝塚歌劇団を卒業して生活習慣が変わったからです。

もともとお鍋や蒸し野菜も好きだったんですよ。でも意識して食べるようにしたら「こんなにおいしいんだ」と再発見して、今は「好き」に拍車がかかっています（笑）。

体が冷えているときでもすぐに温かいものがいただけるし、お味噌は腸活にもいいし、うれしいことづくしです。

——お水も気にしてとられているとか？

柚香さん：体のめぐりを良くするには、やはり水分が大事だと思っています。今は、飲むものは常温のお水ばかり。

そのときの運動量にもよりますが、 多いときだと3リットルくらい飲みます 。お水の種類にはあまりこだわりがなく、身近にあるお水を飲んでいます。

簡単＆お手軽にできるストレッチをレクチャー

——今回の『十二国記』でも刀を使いますし、舞台のお仕事は体力が大事ですよね。

柚香さん：そうですね。筋力は落とさないようにしています。基本的にはお稽古をやりながら、鍛えたい部分を意識して体を動かしているのですが、 プランクとブリッジ は最近よくやっています。

プランクは、 うつぶせになって肘を90度に曲げ、肘とつま先で体を支えながら、頭からかかとまでを一直線の体勢にしたままキープ するもので、体幹を含め全身に効果があります。

ブリッジは、 仰向けになって膝を曲げ、手のひらと足の裏で体を持ち上げる もの。その姿勢のまま、少し足をのばしたり上げたり。背中や肩周りに効きます。

——これは私たちでもできそうです。朝やるとか寝る前にやるとか、ルーティンはあるんですか？

柚香さん：毎日スケジュールが違いますし、ルーティンをガチガチに決めるのはあまり好きではないので、ちょっとした隙間時間とか気が向いたときにやっています。器具を使わなくていいし場所もとらないので、おすすめですよ。

今はスマホやパソコンを使う影響で巻き肩が気になっている方も多いと思うので、腕の筋をのばすだけでもいいと思います。 椅子や壁に手をつきながら、肩を開いて胸も開くようにゆっくりグーッとのばす だけで血行が促進され、こりも和らぎます。

あとは、 前ももや足の付け根の筋肉をのばしてあげる だけでもだいぶ違います。

少しずつでも続けることでストレッチや運動に抵抗がなくなっていくので、習慣化しやすくなると思います。大きなこととしてとらえると続かなくなってしまうので。

——たしかに「やらなきゃ！」と思うととたんに荷が重くなりますね。

柚香さん：そうなんですよ。在団中はもっと動いていたのでその中で自然と体が仕上がっていったのですが、今はより自分の体と向き合うようになりました。

でも、体を動かすことを特別事にはせず、無理なく続けていくのが私のスタイルに合っている気がします。

美にまつわる愛用品を披露！

——最近買ったもので、すごく良かった美容アイテムがあったら教えてください。

柚香さん： リファのシャワーヘッド を買いました！

いろいろなモードがあってボタンひとつで切り替えられるので、とても便利です。ジェットで刺激を強くしたり、まろやかで細かい水流は洗顔時に使ったり、楽しみながら使っています。

お風呂時間が充実して、いい買い物をしたなと大満足です（笑）。

大きなヘッドと4つの吐水モードで贅沢な浴び心地。サイズの違うダブルのバブルが肌の汚れを落とし、体を温めながら潤す。MTG リファファインバブル ダイア120 シルバー ¥48,000

——いつも美肌な印象の柚香さんですが、もし突然ニキビができてしまったときはどう対処していますか？

柚香さん：「あ、ニキビができちゃったな」と思う時間があり（笑）、その後にできてしまった原因を考えます。ニキビの状態にもよりますがあまり触らないようにして、皮膚科でもらった薬を塗ります。

ニキビって免疫力が下がっているときにできやすいから、「なんだか疲れがたまってきたな」と思ったら予防策として ビタミンとミネラルが補給できるサプリドリンクを飲むようにしています。

柚香さん：はい。 腸活がとても大事だなと思っています 。大豆、もずく、めかぶ、オクラ、お豆腐が大好きで。そこにお酢を入れていただくのがおいしいんです。とぅるとぅるしているから納豆に入れてもいい。最近調子が良いのはそのおかげかもしれません。

10年後も後悔しないよう、常に良い状態の自分でありたい

——ご自身の顔の中でいちばん気に入っているパーツはどこですか？

柚香さん：ファンのみなさんから「目」と言っていただくことが多く、自分自身も目が好きです。

——アイケアは何かされていますか？

柚香さん：自分の機嫌がいいときにやるくらいです。

——柚香さんの目は『十二国記』のヨウコの強いまなざしにぴったりだなと思いました。

柚香さん：やはり目は、表現をするうえで大きな情報源になるものだと私も思っています。目が印象的だと言っていただけるのはうれしいことで、でもその反面、ネガティブなことも出てしまうと思うので、 いい状態の自分でいられるように心を整えていたい と常に考えています。

——10年後はこんな自分になっていたいというビジョンはありますか？

柚香さん：今まさに、先々のことにきちんと向き合わなければといろいろ考えている途中です。でも、10年後に今の自分を振り返ったときに「あのときにあんな過ごし方をしてくれてありがとう」と言える今じゃないといけないなとは思っています。 「あのときあれをしておけばよかった」という後悔ではなく、「しんどかったあのときが、今につながっているんだよね」と笑っていられるようにしたいです。

食のお話をうかがったときは「あの“からあげの妖精”がせいろ蒸し!?」と正直驚きました（笑）。が、タカラジェンヌ時代の生活から少し落ち着き年齢を重ねた今は、間違いなく理にかなった食生活。

今後も唯一無二の魅力を更新し続けていくであろう柚香さんの活躍が楽しみです！

ミュージカル『十二国記 -月の影 影の海-』公演情報

シリーズ累計1300万部突破（2025年1月現在）の大人気小説シリーズが、日本ミュージカル界を代表するクリエイターにより、待望のミュージカル化!!

【Staff＆Cast】
原作：小野不由美『月の影 影の海　十二国記』（新潮文庫刊）
脚本・歌詞：元吉庸泰
音楽：深澤恵梨香
演出：山田和也

ヨウコ（中嶋陽子）：柚香 光
陽子（中嶋陽子）：加藤梨里香
楽俊：太田基裕・牧島 輝（Wキャスト）
蒼猿：玉城裕規
舒栄：原田真絢
延王：章平
景麒：相葉裕樹

【公演情報】
＜東京公演＞
2025年12月9日(火)～29日(月)
会場：日生劇場

＜福岡公演＞
2026年1月6日(火)～11日(日)
会場：博多座

＜大阪公演＞
2026年1月17日(土)～20日(火)
会場：梅田芸術劇場 メインホール

＜愛知公演＞
2026年1月28日(水)～2月1日(日)
会場：御園座

公式サイト

柚香 光
ゆずか・れい／1992年3月5日生まれ、東京都出身。元宝塚歌劇団花組トップスター。2009年に95期生として入団し、宙組大劇場公演『Amour それは…』で初舞台を踏む。花組に配属され、2014年『ラスト・タイクーン —ハリウッドの帝王、不滅の愛—』で新人公演初主演。その後キャリアを積み、2019年トップスターに就任。2024年『アルカンシェル』で宝塚歌劇団を退団。舞台を中心に活動を続け、2026年には『エリザベート TAKARAZUKA30th スペシャル・ガラ・コンサート』、舞台『ハムレット』への出演が決まっている。
▶︎公式サイト
▶︎Instagram：@yuzukaray.official

＜ショップリスト＞
MST　contact@orthomol-japan.com
MTG　052-481-1269

リング[左手人差し指]¥24,200（グロッセ・ジャパン　03-6741-7156）

撮影／大靏 円（昭和基地）　ヘア／小林雄美　メイク／佐藤裕太　スタイリスト／宮増芳明　構成・文／淡路裕子

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。