藤原大祐さん「手紙を書くのも好きだしもらうのも嬉しい!」|映画『俺ではない炎上』スペシャルインタビュー
9月26日公開の映画『俺ではない炎上』にて大学生インフルエンサー・初羽馬を演じた藤原大祐さん。シンガーソングライター、俳優として活躍する藤原さんのSNSの向き合い方とは? 『美的』11月号にてインタビューを行いました。

お芝居と歌を通して自分の中の感情や言葉が増えていくんです

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目下、「リフレッシュ方法は筋トレ」という藤原さん。そこには俳優としてのプロ意識も。
「筋肉を大きくすれば体重の増減がしやすくなり、役作りにも役立つと思うんです。今は肩周りを鍛えたい。たんぱく源として最近よく食べているのは、カオマンガイです!」
話題作への出演が続く中、最新作は、SNSで殺人犯と誤認された男の逃亡劇。決して他人事ではないテーマを描く今作で、大学生インフルエンサー・初羽馬を演じている。
「他責思考が強く、常に『自分は悪くない』という若者ですが、その考えがどう変わっていくのかぜひ見てほしいです。僕自身は自責思考が強いのですが、初羽馬を演じて、無意識に他責にしてしまう部分はないか考えさせられました。SNSでの伝え方はずっと難しくて、僕は感情が伝わりやすいように動画などで伝えることも多いです。とはいえ、思いはなるべくストレートに伝えるようにしているので、違うニュアンスで伝わることもありますが、それを恐れて何も言えないよりは、言って失敗する方を選びたいです。SNSは幸せを共有する場やツールとして楽しく使えたらいいですよね」
藤原さんは普段、手紙を書くことも多いそう。
「僕もお手紙をいただくとうれしいんです。どんな思いでこの便箋を選んでくれたのかな、筆圧が強いところは思いが乗っているのかなとか、SNSにはない温かさや趣があって。好きな筆記具は鉛筆。自然由来感も心地よく、歌詞も鉛筆で書きながら考えています。年齢と共に、筆記具が鉛筆からパソコンへと進化する中で、手書きの原点に戻って、小学生の感覚になりたいのかも。そこから出てくる言葉は、どこか違う気もします」
俳優として、シンガーソングライターとして活躍し、それぞれの仕事での相乗効果も感じている。
「楽曲作りは、自分という大きな海で釣りをする感覚です。お芝居を通して予想もしなかった感情や衝動に出合う度、自分の中で釣れる感情や言葉が増えていくんです。そうして僕自身も、人としての奥行きを増していけたらいいなと思います」
He is into…
「美しいかどうか」で決める
迷ったときは、その選択や行動、言葉が美しい方を選びます。美しさは僕の判断の物差し。まさに『美的』!
散歩とシートマスク
好きなもの。散歩はインスピレーションの源。オフの日はわりとずっと散歩してます。シートマスクは潤いそうなパッケージ買い!
Movie『俺ではない炎上』

Ⓒ2025「俺ではない炎上」製作委員会 Ⓒ浅倉秋成/双葉社
会社員・山縣泰介のものと思われるSNSアカウントから女性の遺体画像が拡散され、山縣は身に覚えがないまま殺人犯とされてしまう。個人情報を特定され、ネットで大炎上する中、真犯人を見つけるための逃亡劇が始まる…。浅倉秋成の同名小説を映画化。
監督:山田篤宏
出演:阿部 寛、芦田愛菜、藤原大祐、長尾謙杜、夏川結衣ほか
9月26日公開
『美的』2025年11月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/佐々木麻里子 スタイリスト/勝見宜人(Koa Hole inc.) 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。