ワキのニオイを気にするのは○○人? 各国10代のデオドラント意識|美容ライター&16歳。メルボルン母娘美容Days
長女の高校留学を機に、オーストラリア・メルボルンに移住した美容ライター・夏目 円さん。海外で遭遇する美容のアレコレを綴るビューティログ第6回は、人に聞けない・人に言えないニオイケア、「デオドラント」について。日本人は無臭を好むといわれますが、オーストラリアの高校生はどうしている? まだまだ暑い南半球、夏目親子が「へぇ〜」を連発中のカラダのニオイのお話です。【美容ライター&16歳。メルボルン母娘美容Days_vol.6】
それって早い? 小学5年生からワキのニオイが気になりはじめたのですが…
「ねえ、ねえ、わたし、におってない?」
娘にこう切り出されたのは、おそらく小学校の5年生ぐらいだったかと思います。
「えっ? 何が?」
「ワキのニオイだよー」
聞かれたからには念のため、ワキを嗅いでみましたが、まったくにおいませんでした。当時、どうしてそんなに気になったのか、理由を聞いた気もするのですが思い出せず、先日、娘に聞いてみると「自分の汗のニオイがくさかったから」とのことでした。高校生になった今でも、デオドラントにはとても気を使っています。
娘が長年使っているのはデオナチュレ。朝塗れば夜まで続く持続性、無香料、無着色であること、ドラッグストアで気軽に購入でき、しかもコスパもいい、と私がすすめたものです。娘も“ホントににおわないよ、コレいいねー”と大満足。以来、浮気ひとつせず、デオナチュレ一択で、昨年末に一時帰国した際にも、まとめ買いしました。以前はスティックタイプを愛用していましたが、今はクリームタイプ。塗布する際の摩擦もなく、指先でしっかりとなじませられます。
『デオナチュレ さらさらクリーム』。一時帰国で4本購入し、うち1本はすでに使い終わりました。2か月で1本ペースなので、年内には確実になくなります……。
人種が変われば、体臭も変わる。高校留学で感じる、各国のデオドラント事情
ここオーストラリアには、日本に負けないぐらい多種多様な制汗剤があります。ナチュラル系やオーガニックブランドも充実しているので、いくつか購入して娘にすすめてみましたが、まったく興味を示してくれませんでした。それだけ、“デオナチュレ愛”が強いというのもありますが、オーストラリアのデオドラントは香りがついているものが多く、苦手だそう。娘はフレグランスをつけて学校に行くので、香りがケンカするのが嫌みたいですね。
ずらっと並ぶデオドラント剤。ロールオンタイプが主流で、そのほとんどが香りつき。ちなみに私は、リサーチのためオーストラリア生まれのナチュラルブランド「KINDLY」を使っています。
娘が通う学校は、9割がオーストラリア人で、中国、韓国、ベトナム、タイ、フィリピン、インド、ブラジル、カンボジア、イタリア、フランス、ドイツといろんな国から留学生が集まります。となれば、きっと娘はニオイが気になっているはず。人種が変われば体臭も変わりますし、しかも、勢いがありすぎる10代の男女が集まる場所ですから……!
「あのさ、友だちの体臭とか気にならないの?」
「気になるっていうか、すごいニオイがキツイ人もいるよね」
「うんうん。で、どうするの? 声をかけたりするの?」
私はそのあたりが気になりすぎて、もう質問攻め。
「そんな! 言うワケないじゃん! 言わない、言わない、絶対言わない!」
確かにそうですよね、友だちに、「あのさ、ワキ、におってるよ」なんて、私も言ったことありません。
「歯に口紅がついていたら言えるけど、さすがに体臭は言えないよー」
娘によると、出身地によるのでしょうか、毎日髪を洗わない人が多いそうです。なかには、毎日シャワーも浴びない人もいるとか。そのあたりも“文化の違い”と受け入れている様子です。
朝、学校に行く前に必ずつけていくのがフレグランス。フローラル、シトラス系のライトな香りが好きなようです。
ワキよりも頭のニオイが気になる!? 韓国人の友だちのポケットには…
一方で、娘と同じぐらいニオイに敏感な韓国人の男のコがいます。ある日、彼と学校で話をしていると、ウキウキしながら「頭のニオイをかいでみて!」と言われたそう。娘がくんくんと嗅ぐと、とてもいいにおいがしたので聞くと、彼のポケットから出てきたのは、ドライシャンプー。頭皮のニオイをケアするために、持ち歩いているそうです。ちなみに、彼は娘より学年がひとつ下ですから、10年生(高校1年生)です。
それともうひとり、韓国人の親友の女のコも、たびたび「頭のにおいかいでみてー」と言うそうです。韓国では、ワキのニオイよりも頭のニオイのほうが気になるのでしょうか? 今度、そのあたりを娘に聞いてもらおうと思います。
ところで、娘が気にしているのはワキのニオイだけ。
足や頭のデオドラントはしていません。私としては、1日中、学校で革靴を履いているので、足のデオドラントもしたほうがいいんじゃないかと思うのですが、「学校では靴を脱がないから大丈夫」と、妙に安心しています。何が大丈夫なのか?いまいち腑に落ちないのですが、とりあえず、シャワーで足の指と指の間までしっかり洗うようにアドバイスしています。
こうして考えると、海外留学は勉強だけではなく、例えば、ニオイにまつわる文化、捉え方、デオドラント習慣の違いを考えたり、話題にしてみたり。リアルな異文化コミュニケーションを図ることができますね!
次回は、娘の紫外線対策についてお話します。夏もそろそろ終わりに近づくメルボルンですが、日本よりもはるかに強い紫外線が降り注いでいますから、日焼け止めは手放せません!
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