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2023.4.30

ミュージカル『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』主演の明日海りおさんスペシャルインタビュー

20世紀前半の化粧業界をリードしたふたりの女性、エリザベス・アーデンとヘレナ・ルビンスタインの生きざまを描いた作品が待望の日本初演! 主演のひとりを務める明日海りおさんにお話をうかがいました。

今でも続く2大コスメブランドの創始者たちの熱い生き様がミュージカルに!

「エリザベス・アーデン」と「ヘレナ・ルビンスタイン」は誰しもが聞いたことのあるビューティブランド。特にヘレナ・ルビンスタインのアイテムは『美的』でもたくさん紹介されていますし、みなさんにもなじみ深いことと思います。

その2大ブランドの創始者の、それぞれ独自の発想と行動力によりブランドは世界的に認知されました。ふたりの長年に渡るライバル関係と秘められた苦悩を描いた作品が、2017年にブロードウェイで上演されたミュージカル『WAR PAINT』。この話題作が日本初演版『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』として57日に幕を開けます。

これは『美的』としても興味深い!ということで、エリザベス・アーデン役を務める明日海りお(あすみ・りお)さんにお話をうかがうことに。明日海さんは宝塚歌劇団花組トップスターとして絶大な人気を誇り、2019年に宝塚歌劇団を退団。その後は、数々の舞台やドラマなどで話題を集めています。

明日海りお

自分をしっかり持って仕事に打ち込むエリザベスに憧れます

-この作品の話をいただいたときのお気持ちを聞かせてください。

明日海さん お恥ずかしながらブロードウェイの『WAR PAINT』を観たことがなかったので勉強したら、視覚的にとってもおしゃれでそれだけでワクワクして、こんなに素敵な作品のオファーをいただいたことをうれしく思いました。ライバルのヘレナ・ルビンスタイン役の戸田恵子さんとお芝居をさせていただけることにびっくりしましたし、本当に楽しみなんです。

-いよいよ57日から始まるわけですが、明日海さん的な見どころを教えてください。

明日海さん 「vs.(バーサス)」ということで、日本人の想像の域を超えたバトルが繰り広げられるんです。直接対面してわーわー言い合うことはないのですが、お互いにライバルとして意識している言動がスカッとします。ここまで敵対してくれると、逆に気持ちいいなと(笑)。あとはそんなふたりのパートナーとの関係性も見どころですね。働いていたり家庭を支えていたり、とにかく一所懸命に生きている方々に刺さる作品になっています。自分が生きていくうえでなにを大切にして、どこが譲れないポイントなのか。「生きているとこんなことってあるよね」という視点で、自分の人生と照らし合わせながら観ていただくのも面白いと思います。

-ふたりは良きライバルなんですね。

明日海さん お互いが唯一無二の存在だと思うんです。自分の得意なことをベースにしつつ、バトルを経て切磋琢磨している印象を持ちました。仕事や美にとてつもなくこだわっている人がライバルと考える存在って、相手のことを本物だと認めているからこそなんですよね。

明日海りお

-そんなふたりが作り上げたブランドが、当時のスピリットを受け継ぎながら今まだ健在であるということに感動すら覚えます。

明日海さん 20世紀初頭にできたブランドが、戦争を経てなお続いていることがすごいと思います。こういうブランドが立ち上がったからこそ、女性が着飾るだけでなくメイクで勇気を持つことができ、その価値観を確立するきっかけになったというか。ヘレナは科学的な見地から肌へのアプローチを試みて、エリザベスは心躍るパッケージで注目を集めるというそれぞれのアイディアが今も生きていることは興味深いですよね。

-明日海さん演じるエリザベス・アーデンの魅力はどんなところですか?

明日海さん エリザベスはトミー・ルイスという夫を持ちつつ、自分の仕事が生きがいでプライドをかけてやっています。そこはとてもカッコいいなと思います。人生をかけてひとつのものを追求する情熱は、どんな人であっても素晴らしいことですよね。そして夫に対してもライバルに対しても、気持ちいいくらいのぶちまけ方をするんです。強いけれど、私は素直でかわいらしいなと見ています(笑)

-熱い方なんですね。

明日海さん エリザベスもヘレナも熱いですね。きちんと自分を持っていて、譲れないこだわりがあり、「絶対にこうするわよ」という意思の強い女性たちです。

明日海りお

スキンケアやメイクの時間は生活の切り替えになります

-明日海さんにとって美容とはどんな存在ですか。

明日海さん 仕事の一部のようになりがちではありますが、自分に勇気をくれるもの。肌の状態がいいときは安心しますし、自信を持ってカメラの前に立つことや人と接することができます。自分にプラスになるものをもたらしてくれるので、きちんと手をかけたいなと思います。

-肌のコンディションがよかったりメイクが上手くいったりすると、気持ちもアガりますよね。

明日海さん はい。盛れた!と思って(笑)。お手入れやメイクを念入りにして、それがスイッチングの時間になっています。夜、お風呂上がりに行うスキンケアで「守るよー」とスイッチをオフして、朝のお出かけ前のメイクで「よしっ!」とスイッチをオン。切り替えにぴったりなんです。

-美容のルーティンで気持ちも切り替えるんですね。ちなみに、美容にまつわることで明日海さんが一番大事にされているのはどんなことですか?

明日海さん ボディケアというか体作りです。どうしても運動できない時間が続くと、なんだか全身がムクムクして気持ちが悪くなってしまうんです。筋肉がだんだん衰えてきて脂肪がついてむくんできた感じがして…。だから、歩くとかジムに行って動いたり、ヨガで汗をかくことを心がけています。体は心と直結しているような気がします。ちょっとムクムクしている時は、「怠けているな、自分」とマイナスな感情に襲われますし。逆に汗をかいてスッキリしていると、気持ちも「頑張ろう」と前向きになれるんです。

明日海りお

-体作りではどんなことに注力していますか?

明日海さん 例えば筋トレだけとか、ひとつのことに偏っているとあまり良くないんです。ピラティスなどで筋肉のつながりや体幹を意識しながら動かして、そこから筋トレ。ストレッチもしたいですね。ダンスだけしかやっていないと呼吸が浅くなるような感じがしますし、とにかく体力を落とさないようにしながらバランス良く。動かないと筋力だけでなく体力も落ちてくるし、動かないことに慣れるのもイヤなので、ジムに行ける時はバンバン入れちゃいます。自分のお尻を叩きながら、その予定に引きずられるようにして行っています(笑)

-確かに筋トレばかりすると、ムキムキになってしまいそうですよね。

明日海さん そうなんです。部分的に鍛えられて大きくなってしまうので、筋トレの後にリリースすることも大事。正しい筋肉のつき方でないと、洋服がキレイに着こなせないということもあるので。

-メイクでなにか心がけていらっしゃることはありますか?

明日海さん ベース作りです。なるべく薄く、素肌のように見えるようにしています。使うのはクッションファンデとコンシーラーで、厚塗りをしすぎないようにスポンジでトントンと薄く丁寧に塗り込んでいます。

ベース作りはもう一生試していますね(笑)。この下地をこのくらいの量にして、これを重ねて、パウダーはしたほうがいいのかな、どんな色を使おうかな、下地を塗るところをここだけにしてみよう…などなどずーっと研究しています。肌の質感にも流行があるじゃないですか。ツヤ肌が流行るときもあれば、ふわっとしたセミマット肌が人気のときもありますし。トレンドも取り入れてアップデートしながら、若々しく見えるちょうどいいところを探していきたいです。

歴史に残る2大コスメブランドの戦い
ブロードウェイを経て日本初演ついに開幕
『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-

Story
20世紀前半の化粧品業界に革命を起こしたエリザベス・アーデンとヘレナ・ルビンスタイン。二人の創業者は共に貧しい家に生まれるも、独自の発想と行動力でそれぞれのブランドを全米屈指の地位へと押し上げた。アーデンは可愛らしいピンクのパッケージでヒットを連発、ルビンスタインは科学的アプローチを売りにした商品が絶大な支持を得る。順調に売り上げを伸ばす二人だったが、互いをライバル視するあまり、相手の会社を貶めるべく卑劣な罠を仕掛ける。しかし、そのことが却ってお互いを窮地に追い込むこととなる。さらに第二次世界大戦、新興ブランドの台頭、女性の価値観の変容…、抗い難い時代の流れが彼女たちの事業と誇りの前に立ちはだかる…。

CastStaff
出演:明日海りお 戸田恵子 上原理生 吉野圭吾 朝隈濯朗 後藤晋彦 俵和也 井上珠美 河合篤子 罍陽子 小林由佳 原 広実 彩花まり 美麗 吉井乃歌
脚本:ダグ・ライト
音楽:スコット・フランケル
歌詞:マイケル・コリー
翻訳 / 訳詞 / 演出:G2

【スケジュール】
<東京公演>
202357日(日)〜17日(水) 日生劇場
<大阪公演>
527日(土)〜29日(月) 森ノ宮ピロティホール
<名古屋公演>
62日(金)〜4日(日) 御園座
<京都公演>
68日(木)〜13日(火) 京都劇場

▶︎公式サイト

ブラウス¥58,300、パンツ¥63,800(VINCE/コロネット) 03-5216-6516
イヤリング¥23,100、バングル¥71,500(ブランイリス/ブランイリス トーキョー) 03-6434-0210

撮影/風香 スタイリング/大沼こずえ ヘア&メイク/山下景子 構成・文/淡路裕子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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