神木隆之介さん「現場は明るく楽しく！がモットーです」｜連続テレビ小説『らんまん』スペシャルインタビュー

芸歴27年の人気俳優・神木隆之介さん。30歳を迎える今、現場で心掛けていることや自分らしさの出し方についてお伺いしました。

つらい時期もいつか清算されて思い出に。現場は明るく楽しく！がモットーです。

神木さんは、既に朝ドラに主演したような気がしていた。「29歳で芸歴27年」と称されるキャリア、突出した演技力、人懐っこい国民的俳優が日本の朝を彩る。

演じる万太郎は、「日本の植物学の父」と呼ばれる植物学者・牧野富太郎がモデル。

「撮影は長丁場で、強い精神力と忍耐が必要ですが、ぜひ挑戦したいと思いました。僕もオタクで、お調子者なところは万太郎と似ています（笑）。好きなものに一直線な姿を表情豊かに演じ、自分の世界を探求する楽しさを伝えられるといいですね」

アスファルトに咲く花を見ると、「頑張ってるね」と話しかけたくなるという。万太郎になり切って臨む撮影現場では、楽しい雰囲気作りを心掛けているそう。

「僕はシリアスな雰囲気が続くのが苦手。楽しいこともつらくなりそうな気がするし、作品の途中から共演する方にも気軽に参加してもらいたいので、自分が座長のときはフランクな現場にしたいと思っていました。変顔したり、アドリブを入れたりしています（笑）。僕自身、そういう雰囲気の方が自分らしさも出しやすいんです」

とはいえ、多くの人が毎朝楽しみにする朝ドラは、プレッシャーも大きい。

「作品を良くすることに捕らわれすぎると本来の意味を忘れそうな気がして。舞台となる高知県が盛り上がることを目標にすると、気持ちが穏やかになりました。人生でつらく大変な時期、『やまない雨はないよ』と言われると、『今がつらいから傘を差して！』と、米津玄師さんの歌みたいに思うんですが、大抵のことは時がたてば清算されます。数年後には思い出話にできると信じて、乗り越えていきたいですね」

30歳を迎える今年、主演映画も続く神木さんに健康や美容の習慣を聞くと、「全くもって無頓着なんです！」と即答。

「化粧水も思い出したときにつける程度で、主食は牛丼。（朝ドラで共演する）志尊淳君に、『野菜を食べろ』と言われています。そんな僕でも効果があると断言できるのは、睡眠。肌あれも、ビタミン飲料を飲んでよく寝ると調子が良くなるんです。健康や美容の基本は睡眠ですね！仕事も前向きに取り組めるよう、せかせかせず、よく寝て、ゆっくり進んでいきたいです」