気になる婦人科の医療レーザー脱毛。メリットや施術の流れを徹底解説|美的GRAND
VIO脱毛は半永久的に処理して、この先ずっと快適に過ごすなら、レーザーが第1選択。デリケートな部分だからこそ、専門知識をもつ婦人科で未然にトラブルを回避して。
理想のVIOへ!婦人科で医療レーザー脱毛
「VIO脱毛はもはや特別なことではありません」と説明するのは、1日30人から150人もの女性の外陰部を診察する産婦人科医の海老根真由美先生。
「8年前に開院したとき、VIO脱毛をしている人は1割程度でしたが、今は処理している人の方が多いですね。若い人はヌード、年齢が上がるとVを残しIとOだけ脱毛する傾向が」。海老根先生のクリニックでVIO脱毛をするのは30〜50代が中心。レーザーが反応しなくなる白髪が増える前に、と駆け込む女性も多いそう。
「エステの脱毛を続けた人はIとOが残っていたり、火傷や炎症を起こしていたり。色素沈着もあるデリケートな部分にレーザーを当てるので、どこで受けてもリスクはありますが、トラブルがあった場合すぐに対処できるのが婦人科の強みです。安全な麻酔クリームを使って痛みを抑えられるのもクリニックならでは」。またセルフケアにも落とし穴が。「カミソリやシェーバーは皮膚表面も削るので角質が厚くなりがち。カミソリ負けで黒ずんだり、毛穴が炎症を起こす毛嚢炎もあるので注意が必要です」
そしてIとOの毛は太く強く、パワーの強い医療用レーザーでも完全脱毛には時間がかかります。「個人差はありますがまずは2か月に1度を3回続けて、それでも生えるならもう1クール追加してもいいかもしれません。介護の心配より、毛のない快適生活は早い方がいいのでは?」。
実は処理後の皮膚に色素沈着やたるみを見つけてショックを受ける人も少なくありません。「当院では、顔と同じように、最新マシンを用いて外陰部とその周辺を美白&引き締めるハイドラクールプラスという治療もあります。ピーリングで毛穴の黒ずみを解消し、高周波でタイトニング、超音波で美白成分を導入する3ステップ。VIO脱毛を入り口に、デリケートゾーンをいたわるようになり、エイジングケアを始めるなど、しっかり向き合うように。それは自信となって顔の肌ツヤにも現れるはずです」
これぞ万全の態勢!
医療レーザー脱毛@EBINE CLINIC
内診台!? と驚いたけれど施術エリアを考えれば大いに納得。麻酔&デリケートゾーン用に厳選されたマシンのおかげで、初レーザー脱毛は拍子抜けする程あっさり終了☆ 2〜3日後にはチクチクと生え始めたものの、10日後にはVエリアの毛がスルスルとオフ。しかし、IとOはまだまだ残存。でも、痛みがないから続けられそう!
1.お着替え♪ボトムをすべて脱ぎます
お着替えは、婦人科検診と同じ。ボトムはショーツを含めてすべて脱ぎ、トップのみに。ワンピースならたくし上げます。
2.タオルをかけて、いざ内診台へ!
腰にタオルを巻いて内診台へ。スタンバイできたら内診台がもち上がります。恥ずかしい? でも、施術者によく見えることが肝心!
3.剃毛してもらいます
レーザーは黒に反応。痛みを最小限に抑えるため、太く硬い毛は長さを処理。カミソリを使って丁寧に剃毛してもらいます。
4.麻酔クリームを塗布。15分待ちます
局部に使用できる麻酔クリームをたっぷりと塗布。一度内診台を降りて、ラップでカバーしてから紙ショーツをはき、15分待ちます。
5.ヒアルロン酸ジェルを塗布して準備完了!
再び内診台へ。麻酔を拭き取ったら、冷えたヒアルロン酸ジェルを塗布。レーザー照射部と密着させるほか、冷却と保湿も兼ねて。
6.ライトオン!レーザーを当てます!
1.5〜2か月の毛周期に合わせ、3〜5回繰り返す
レーザーは照射スピードが早いため、スライドさせるように…Vは縦横に、Iはそれぞれ縦に数往復。Oは丁寧に照射して5分程で終了。恐れていた痛みはほぼゼロ、残ったヒアルロン酸ジェルをなじませて完了!
医療レーザー脱毛を受けられる婦人科はココ!
地域密着型の婦人科ゆえの安心感
「腟や外陰部のかゆみやにおいなど、人には言えない不快症状を治してあげたいとの思いから2020年2月に導入。将来を見据えた介護脱毛のニーズも増えています」と院長の八田真理子先生。ハイパワーに加え安全性の高い医療用レーザーで、迅速かつ丁寧に冷却することで痛みを軽減。剃毛や施術はトレーニングを受けた看護師が担当。
ジュノ・ヴェスタクリニック 八田
千葉県松戸市牧の原 2番地 92
047・385・3281 VIO脱毛は自費診療、予約制 http://juno-vesta-clinic-hatta.net/ カウンセリング初回¥5,500、2回目以降¥2,200 V・I・O脱毛各¥13,200(別途衛生材料費¥1,650。剃毛を済ませて来院を。クリニックでの剃毛は1部位¥1,000)
プロの看護師のみが担当
VIO脱毛を治療の一環と捉えるクリニック。エステ脱毛などでトラブルを抱えた人が駆け込むケースも多いそう。医師が直接施術部位を診察した上で、レーザー脱毛士の資格をもち、定期的に院内研修も行う看護師が施術を担当。技術力があるのはもちろん、より痛みが少なく短時間で終わらせるために最新の医療脱毛機器を導入。
ちはるクリニック
大阪府大阪市淀川区十三本町2-1-26 十三NLCビル5F 06・6195・6886 完全予約制 https://www.chiharuclinic.com/ VIO脱毛1回(15×15cm程度)¥22,000(※超えた場合は¥33,000)、Vライン1回¥12,270、Iライン1回¥8,090、Oライン1回¥8,090、しらが脱毛(針脱毛)1本 ¥720(別途麻酔代・針代)
女性の体の悩みをトータルに
産科、婦人科、乳腺外科などの保険診療にレディースドックと、女性の悩みをまるっとケアするクリニック。自由診療のVIO脱毛はホテルスパのような別フロアで受けられ、オプションの剃毛、麻酔を加えればストレスも痛みも完全フリー。膣や外陰部をリフトアップするレーザーなど若返り治療も充実し、トラブルも早期発見できる。
EBINE CLINIC
東京都港区高輪1-2-17 高輪梶ビル5F 03・5789・2590 完全予約制 https://www.ebine-clinic.com/VIO脱毛3回定額(2か月に1回)¥132,000、1年定額(2か月に1回)¥220,000(いずれも別途表面麻酔 ¥3,300・シェービング¥3,300)、初診料¥6,600、再診料¥3,300
『美的GRAND』2021秋号掲載月号掲載
イラスト/きくちりえ(Softdesign LLP)文/片岡えり 構成/佐野有子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
日本産科婦人科学会専門医。医学博士。2013年に現クリニックを開院。周産期医療のほか、デリケートゾーンのトラブルや女性ホルモンによる不調もケアし女性のQOLをサポートする。