ボディケア
2012.2.17

体の中から「アンチエイジング」最新ワード【代謝】

脳にも体にも、適度な刺激を。よく動き、毒を出し、滋養するサイクルが、若さを生み出す

<ミトコンドリア>

-全身に存在するエネルギー産生工場。活性には活性酸素除去がカギ

ミトコンドリアとは、全身の一つ一つの細胞の中にある小さな器官のこと。食事や呼吸で取り入れた栄養素と酸素をもとにエネルギーを生み出す工場であり、同時にその活動の中で活性酸素も生み出す。体の老化が進むのは、なんらかの理由で、生み出すエネルギーの活力よりも、害をなす活性酸素の割合の方が高まってしまって、細胞に傷が付いたり死んだりしてしまうため。活性酸素を生み出す生活習慣を改めることが抗老化のカギ。

<海馬>

-脳の記憶をつかさどる部位。脳内で唯一、大人になってからでも成長させることが可能

加齢と共に退化するといわれる脳の中で、唯一、大人になっても細胞分裂して成長する部位。「やりがいの感じられるものに取り組む程、海馬が活性化します。例えば料理で『3品を同時に完成させよう』など、工程やタイミングを計算しながら作ると、良い訓練になります」(青木先生)。「反面、海馬はストレスに弱い性質があります。ストレス下では神経細胞の新生が抑制され、海馬の一部が死んで委縮することも」(上符先生)

<皮脂腺汗>

-肌の深部から出る、脂肪を含んだ汗。重金属などの毒素をデトックスできる

長時間の入浴やサウナなどで体が芯から温まると、「皮脂腺」からドロッとした汗が出てくる。この汗は汗腺から出る通常の汗と違って、老廃物や脂肪分を含んでいる。水銀やカドミウムなどの有害金属も出される。全身のデトックス機能のうち、約3%は汗によるもの(ちなみに便が約75%、尿が約20%)なので、1日1回はじっくりと体の芯から汗をかく習慣をもちたい。

<DHEA>

-別名「ホルモンの母」。女性ホルモンや成長ホルモンなど、さまざまなホルモンのもととなる物質

副腎から分泌され、体内でさまざまなホルモンへと変化する「DHEA」は、心身の健康や若さを保つために欠かせないホルモン。けれど、加齢と共に分泌量が低下する上、ストレスを受けると体を守るために優先的に抗ストレスホルモンを作る必要があるため、現代人の体は、DHEA不足に陥りやすい傾向にある。DHEAが不足すると、鬱症状や慢性的な疲労感、免疫力の低下など、心身にさまざまな不調が現れやすい。

ちなみに…山芋はDHEA食材!

DHEAは元々、南米の山芋から発見された成分。「『とろろを食べると精が付く』といいますが、昔の人はDHEAの効用を、経験的に理解していたのでしょう」(青木先生)

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