ボディケア
2011.9.13

エステティシャンの『美の裏技』(1)夏のダメージ回復法〜予防編〜

みなさん初めまして!静岡でトリートメントサロン「mi,iik(ミィック)」を経営する、エステティシャンの山本清嘉です。

このたび、日本エステティック協会の認定エステティシャン達によるリレー形式の連載をスタートすることになりました。私がトップバッターを務め、今後、全国から様々な認定エステティシャンが登場し、みなさんへ美容のアイデアをお伝えしていきます。エステティシャンならではの裏技などもお話できると思うので、お楽しみに!

先ほど、“認定エステティシャン”と書きましたが、みなさんには聞き慣れない言葉かもしれませんね。“認定エステティシャン”とは、エステティックの専門教育を受け、日本エステティック協会の試験、またはエステティシャンセンター試験の合格者です。日本ではエステティシャンの公的な資格制度が確立していないので、 “認定エステティシャン”の資格が知識・技術のレベルを示すひとつの指針とされています。もちろん、資格取得後もさらに技術のレベルアップに努めているエステティシャンが多いですよ。

それでは、本題に移りましょう。記念すべき第1回目、テーマは「夏のダメージ回復法〜予防編〜」です!

5月から8月にかけてピークになる紫外線。ついうっかり気を抜いて日焼けしてしまった方も多いのではないでしょうか?紫外線の影響で肌に様々なダメージが生じるのはみなさんもご存知かと思います。シミの原因となる“メラニン”は、紫外線のピークから遅れて8月〜9月に最も多く肌に現れ、また紫外線の刺激によってお肌の乾燥や角質が厚く固くなるなど、様々なトラブルを招きます。秋に向けて集中ケアをして、肌ダメージを回復しましょう!

まずは、日焼けによる肌の変化を解説します。
☆日焼け後のお肌の反応☆
[24時間以内]:炎症が大きくなり、赤みや晴れがピークを迎えます。

[3日後]:炎症の強さに応じて“メラニン”が増加。

[5日〜1週間]:肌の色が徐々に黒化し、“メラニン”の大量生産がピークに。
角質層のバリア機能が低下し、角質肥厚による乾燥や肌荒れが生じます。

[1週間〜3ヶ月]:増加した“メラニン”が肌表面に表れてきます。“メラニン”は肌のターンオーバー(28日周期)によって外へ排出されますが、しばらくは“メラニン”が多く作られるため、肌の色は3ヶ月たっても元には戻りません。また、このような日焼けを繰り返していると、肌の一部に“メラニン”を過剰に作り続ける異常が生じ、シミとなります。肌の乾燥はしばらく続きます。

このように、日焼けをしてしまったら、元に戻すのはとても大変。まずは、日焼けをしないことを心がけてください。
☆肌が露出する部分全てを紫外線予防☆
顔だけでなく、肌が露出する部分全てをUV化粧品などで予防することをおすすめします。特に、“首の後ろ”“デコルテ”“手の甲”などは日焼け止めを塗らずにうっかり焼けてしまう方が多いです。紫外線ダメージによる肌老化が表れやすい部分でもあるので、しっかりと予防を。また、塗る量が少なかったり、日中の汗や皮脂でとれて効果が半減する場合もあるので、こまめに塗り直すことが大切です。



☆紫外線の特徴☆
・ B波(UVB)は、肌の真皮の乳頭付近まで侵入。急性の炎症(サンバーン)や、数日後に黒化(サンタン)の原因となります。日焼け止めのSPF値は、UVB防止効果の程度を表します。
・ A波(UVA)は、肌の真皮の深部、皮下組織まで侵入。刺激はUVBの1000分の1程度ですが、長時間浴び続けることで光加齢によるシワやシミなどが生じます。日焼け止めのPA値は、UVA防止効果を表します。

みなさん、いかがでしたか?
次回は「夏のダメージ回復法〜ケア編〜」です。日焼け後の肌変化に合わせたダメージケア方法をご紹介していきますので、お楽しみに♪

<筆者プロフィール>
山本清嘉

日本エステティック協会 認定エステティシャン。エステティシャン歴8年。トリートメントサロンmi,iik(静岡・静岡市清水区)を経営。得意なエステティックの分野はオールハンドのマッサージ。エステティシャンとして、常にお客様の心に寄り添う事を心がけています。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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