【おすすめフレグランス5選】香りのプロに学ぶフレグランスの歴史やストーリー|知れば知るほど! 新しい香りの世界
空前の盛り上がりを見せている、香水や周辺カルチャー。知れば知るほど楽しめるフレグランスの歴史について、香りのプロに伺いました。
歴史やストーリーを楽しむ香り
香りが生まれたルーツや作り手の思い、その香りが歩んできた軌跡…。それぞれの背景に必ずある“その香りだけがもつ物語”。色濃く壮大なドラマを知ると香りの感じ方が変わり、いとおしさがさらに増す。
1.“これから先の100年”を感じさせるメゾンのプライド
ゲラン ラール エ ラ マティエール ウード ヌード 100ml ¥46,200
「つける人の“そのもの”があぶり出される香りの圧倒的なクオリティ、ボトルのデザインやネックのリボン。細部にまで至る美意識に、未来を見据えたメゾンの本気を感じます」(杏さん)
2.センセーショナルに登場した大胆不敵な“合わせ”の妙
ラルチザン パフューム ミュール エ ムスク オードトワレ 100ml ¥22,220/ブルーベル・ジャパン
「ジューシーなベリーと温もりのあるムスクが織りなす大胆なコントラストは、1978 年発売以降、一大センセーションを巻き起こしました」(YUKIRINさん)
3.近代香水の幕開けを飾った革新的な香水
ウビガン フジェール ロワイヤル 100ml ¥26,400 /NOSE SHOP
「合成香料を世界で初めて用い、以後の香水のクリエイションに多大な影響を与えた近代香水の代表。現代的に再解釈された香りはどこまでもエレガント」( 中森さん)
4.映画のラストシーンを彩る洒脱で粋な香り
キャロン フルール ド ロカイユ オードパルファン 30ml ¥18,700 /フォルテ
「1933 年、戦間期にたくましく生きる女性たちのアンビバレントな側面に着想を得た香り。名画『セント オブ ウーマン』のラストシーンへの登場も印象的」( 阿部さん)
5.形容することも野暮に感じてしまうほどにミステリアス
シャネル N°5 香水 15ml ¥31,350
「女性=花の香りという時代に、花ではなく“女性本来の香り”を表現したいというココ・シャネルの要望で誕生。アルデヒドに天然香料が重なり、感情を呼び起こしながら素肌と共鳴する。ネーミングもボトルもすべてがシンボリック」(阿部さん)
\お話を伺った香りのプロ5人/
フレグランススタイリスト 阿部奈恵さん
1,000 種類以上の香りを脳内にストックし、フレグランスサイト「Celes」では、年間7,000 人の香りのスタイリングをこなすスペシャリスト。
www.celes-perfume.com
『NeRoLi Herb 』オーナー/植物療法士 菅原あゆみさん
英国式植物療法に加え、漢方やアーユルヴェーダにも精通。豊富な知識を基に植物の視点から香りを語る。独自のハーブブレンドには、著名人のファンも多数。
@neroli_herb
香りスタイリスト 杏 佳縞さん
『ダウンパフューム』ディレクター。その人がもつ肌の香り“スキンタイプ”を基に行う、香りのパーソナルコンサルテーション「SMELL&TELL 」が人気。
@dawnperfume_anzu
美容・香水ジャーナリスト YUKIRINさん
日本で唯一の香水ジャーナリストとしてメディアでの香りの情報を発信。これまで2,000種類以上の香水に触れ、新作や国内の動向を網羅する。
@fabgearyukirin3
『NOSE SHOP』代表 中森友喜さん
香水キュレーター・香水翻訳家。世界18か国、約50ブランドに及ぶ香りを自らセレクトし、世界的なトレンドも熟知。ポッドキャスト「香りと言葉のラジオ『NOSE knows』」も話題!
『美的』2023年4月号掲載
撮影/野呂知功( TRIVAL ) スタイリスト/仲本 結 ヘア&メイク/長澤 葵 モデル/田迎生成、松原爽太 取材協力/長島理子 構成/杉浦由佳子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。