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2012.7.17

渡辺佳子のナチュラルコスメ入門(9) 人気上昇中 イタリアの自然化粧品ブランド「アルジタル」

さて、認証について基本的な知識が身についたところで、また自然化粧品のブランド解説に戻りたいと思います。

今回取り上げるのは、人気上昇中のイタリアの自然化粧品ブランド、アルジタル(ARGITAL)


この名前は、
ARGI=Argilla=泥
TA=Tartaruga=カメ
L=Longevita=長寿

という3つの単語が含まれていて、長寿と賢明さの象徴であるカメをトレードマークとし、その中にイタリア、シチリア産の海泥を利用した製品を通して「地球とそこに住む人々が長生きで幸せな生活を送ってほしい」という願いが込められているとのことです。

アルジタル製品に利用されている海泥(グリーンクレイ)は、シチリア島の最南端、シクリという土地にあるグリーンクレイの丘で採取されています。その丘は、現在は地表に出ていますが太古の昔には地中海の海底だった部分だったとか。

採取時期は太陽エネルギーが活発な夏の数ヶ月間、さらに日干しして太陽の光と熱を吸収させパワーアップさせたものを使います。
泥は採取時にはコバルトブルーですが、日干しすることで緑色に変化。

その海泥を中心に、シュタイナー博士が提唱したバイオダイナミック農法により栽培された良質の植物原料、化学肥料や農薬を使用しない有機栽培植物と野生の植物原料を使用して作られているのがアルジタルの製品です。

化粧品原料に不可欠の水についてですが、アルジタルでは、イタリア南部のカラブリア州の天然水を使用。
水源は高度1200mの森林地にあり、国立自然公園として指定されているので手つかずのままの環境が今も残されているとのこと。

不純物や鉱物の濃度が低いので、医療施設などでも利用されている水だそうです。

そもそものアルジタルの始まりは、生物学者であるドクター・フェラーロが生まれ故郷のシチリアの海泥のすばらしさを伝えたいと思ったことでした。

以前から自然療法に着目していたフェラーロ博士は、ヨガやハーブ、マクロビ食などを紹介&販売する複合施設を設立し、そこでフランス産の泥の歯磨き粉を販売していました。当時、泥を使った製品は珍しく、そこでふと「そういえば、故郷にあるグリーンクレイの丘で泥だらけで遊んでいたみんなの手足はとても滑らかで白かった・・」との思い出から泥の研究を重ねたのです。

すると古代エジプト人やギリシャ人、シュタイナー博士やクナイプ療法をあみだしたクナイプ神父など、多数の人々が泥の使用を薦めていることを知りました。中でも海泥に特有の美容&健康作用が秘められていることを突き止めたフェラーロ博士は、故郷のグリーンクレイ
をベースにした製品の開発に取り組んだのです。


アルジタルの化粧品はこのように作られています。

天体運行を図ったうえで太陽のエネルギーが最も活発な夏の数ヶ月間、人の手によって日干しされる。

自然のままに集められた各原料をじっくり時間をかけて1つにする。

世界中に製品を届けている今も、より新鮮な状態で届けるため小さな釜で少しずつ作っている。

各作業1つ1つ人の目によってチェックされている。

 

1979年に誕生したアルジタル化粧品は、最も厳格なオーガニック認証の1つであるデメター認証を会社として獲得。
ドイツの自然化粧品国家認定ガイドラインBDIHを取得(会社、全製品において)一部の製品については、デメター認証やイタリア有機農業協会が定めるICEA認証もあわせて取得しています。
製品の開発製造にあたって動物実験を行っていないことからイタリアの動物実験廃止協会LAVにも所属しています。

 

次回は、アルジタルの注目の製品についてお話します。

 

 

 

*デメター認証について
DEMETER
Rシュタイナーが提唱したバイオダイナミック農法の指導と生産されたオーガニック製品の認証を行う組織。デメター基準は栽培から製品加工まで細かく管理され世界で最も厳しいオーガニック認証の1つです。

BDIHやICEAについても含め、認証についての詳細はこちらへ

 

■アルジタル オフィシャルサイト
http://www.ishizawa-organic.jp/argital/

■渡辺佳子のブログ 『テクマクマヤコン フルスロットル』 
http://www.cafeblo.com/beauty/

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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