渡辺佳子のナチュラルコスメ入門
2012.6.15

渡辺佳子のナチュラルコスメ入門(7) デメター、ネイトゥルーetc.オーガニック認証マーク一覧&全比較!

(6)demeter(デメター)

さて、前回はヨーロッパの主なオーガニック認証についてまとめてみましたが、もうひとつ、知っていたほうがよい認証にdemeter(デメター)があります。

歴史は1920年代にまでさかのぼり、特徴的なのは、天体のリズムに調和して栽培収穫を行うという、シュタイナー博士が提唱したバイオダイナミイック農法を前提としていること。

【主な規定】
*バイオ・ダイナミック農法によるデメター認証原料を90%以上含んでおり、残りの10%に関しても規定されたオーガニック栽培の原材料または野生の原料で構成されている
*遺伝子組み換え植物やナノテクノロジー成分は使わない
*乳化剤は自然のものでなくてはならない
*化学合成原料(香料、着色料、保存料、界面活性剤)は使用しない
など。

 

(7)NaTrue(ネイトゥルー)

さらにもうひとつ、昨今のヨーロッパで目立つ動きとしては、公正な基準を設けるために非営利の団体を作ろうという流れで、ヨーロッパの主要オーガニックコスメブランドが2008年に発足させた国際的な非営利認証団体、NaTrue(ネイトゥルー)という組織がそれにあたります。参加しているのはヴェレダのほか、Dr.ハウシュカ、LOGONA、Primavera、laveraなど。

【主な規定】
*認証制度をビジネスにしない。
*認証基準や認定プロセスをHP上で公開している。
*オーガニック成分の含有量率によって製品の区分けを公開している
など。

製品の区分けとは以下の3つのカテゴリー。
(1)オーガニック化粧品
配合されている自然原料(水を除く)のうち95%がオーガニック
(2)オーガニックな原料を含む自然化粧品
配合されている自然原料(水を除く)のうち70%以上がオーガニック
(3)自然化粧品
配合されている自然原料(水を除く)のうち70%未満がオーガニック

当初はこの区分けに応じて製品のパッケージに
(1)に☆☆☆、(2)に☆☆、(3)に☆
という マークをつけることが実施されていましたが、その後、残念ながら製品への記載は、廃止されてしまいました。

ただし、参加ブランドの全製品ごとのランクはNaTrueのサイトではひき続き公表されているということです。

その他、化粧品アイテムや品目ごとに天然由来成分の許容配合率、天然成分や水分の配合率、天然ミネラルなどの配合率などの割合も細部まで規定しています。(下記参照)

せっかくの☆☆☆、☆☆、☆のランクづけの表記が製品からはずされてしまったのは、本当に残念なことですが、HPさえ見に行けば、その詳細が発見できる仕組みは、製品の自然度レベルを客観的に判断する際の指標として一歩前進のわかりやすさといえるでしょうか。

いずれにしても、前回、今回と、それぞれの認証の概略をおさらいしてきておわかりいただけたかと思いますが、各認証の規定はとても煩雑で、わかりづらく、また、ヨーロッパ1つを取ってみても自然化粧品に関する認証規定の価値基準はまちまちであり、統一されたものではありません。これが現在、認証の抱えている弱点といえます。

 

>>認証その1

 

ヨーロッパの代表的な認証マーク(まとめ)
名称 概要 主な規定
1.ソイル アソシエーション
〜イギリス〜
ソイル アソシエーション
1946年にイギリスで設立された、有機農作物の検査認証のための第三者機関。日本語にすると「英国土壌協会」。なので、植物を栽培する土壌の健全さにいちばんの重きを置き、植物の栽培方法などにも言及して規定を定めています。たとえば、似た病害を受けやすい作物を栽培する場合には一定期間をおいて栽培するとか、土を使わない水栽培、鉢植えは禁止するなど、ソイル(土壌)を厳しく規定することで健全な有機農作物を作ろうという視点が見て取れます。

また遺伝子組み換えに関しては何重にも規定があり、この件に関する関心の高さもうかがえます。

2008年には、認定する有機製品への人工ナノ粒子を使った物質の使用禁止を世界で初めて禁止条項に組み入れる発表をしています。現在、イギリスのオーガニック認定の80%ほどを占める国内最大の認定機関。

*化学薬品、化学肥料、農薬を用いずに栽培されいてること。
*肥料には有機物による堆肥、植物の抽出物、ミネラルが用いられていること。
*オーガニック作物の生産地では過去5年以内に遺伝子組み換えが生産されてはならない。
*また肥料も遺伝子組み換えの作物を含んではならない。
*遺伝子組み換え作物を食べて3ヶ月以内の家畜からの肥料を使ってはならない。
*工場地帯から離れた場所で栽培されていること。
*人工ナノ粒子成文の使用禁止
など。
2.ICEA
(イチェア)
〜イタリア〜
ICEA
イタリア有機農業協会を母体として1982年に設立されたイタリアのオーガニック認証機関で、「倫理と環境のための認証協会」という意味の頭文字をとったもの。

オーガニック化粧品認証については、石油由来原料、遺伝子組み換え、動物由来成分を使わないという規定のほか、シリコンなどの合成物質にも言及しています。

*自然由来成分を95%以上とする
*石油由来成分を使用しない
*遺伝子組み換え原料やコラーゲン、牛脂などの動物由来成分を使わない
*合成着色料や合成染料を使用しない
*合成シリコンや合成誘導体を使わない
*動物実験をしない
など。
3.エコサート
〜フランス〜
エコサート
1991年に農学者の団体によりフランスで設立された国際有機認定機関。認証を行っている国は50カ国以上で認証団体としては世界最大規模。認知度が非常に高いマークです。一度認定を取得しても、認証を継続するためには1年に1度の検査を受ける必要があり認定が審査されます。

成分だけでなく容器リサイクルや製造過程に関しても触れています。

*製品の95%が自然原料であること
*そのうちの植物原料の95%以上がオーガニック認証原料基準を満たすこと
*環境汚染の可能性のある部分を使わない
*水を含めた成分の10%以上が認証原料であること
*原料に遺伝子組み換え物質、放射線照射物質、禁止された化学物質が入っていない
*製造が環境に悪影響を与えない
*容器のリサイクルに配慮している
など。
4.BDIH
(ビーディーアイエイチ)
〜ドイツ〜
BDIH
1996年にBDIHがアドバイザーとなってできた自然化粧品のガイドライン。BDIHとはドイツ化粧品医薬品商工業企業連盟の頭文字です。自然化粧品が増える状況下で、わかりやすくオーガニック化粧品のありかたを定めようとしたガイドライン。

90年代半ばにできただけあって、化学物質について、また、添加物についての記載、生物分解可能かどうか、フェアトレードに努めることなど企業の姿勢についても言及があります。

*可能な限り有機栽培または野生の植物から抽出した原料を使用する
*野生の植物を採取する場合は生態系に影響を与えない
*人間に毒性がないかどうかの確認も厳重に行う
*動物実験は行わず動物からとった原料も使用しない
*乳化剤や界面活性剤は、植物脂肪、ワックス、ラノリン、プロテインなど植物由来の原料に物理的加工を加えた方法で採取すること
*合成着色料、合成香料、シリコン、パラフィン、石油製品、エトキシ化物質は不使用
*天然の防腐効果のある原料を用いて製品の腐敗を防ぐこと
*生物分解可能な原料を使うこと
*遺伝子組み換え成分は使わない
*フェアトレードすること
*リサイクル可能で環境保護に取り組むこと
など。
5.コスメビオ
〜フランス〜
コスメビオ
2002年にエコサートのコスメ認証として設立された。つまりエコサートの中で化粧品に特化した認証なので、より、原料、製法、添加物、包装など化粧品を取り巻くあらゆる方面について規定を考えたものといえます。 *水を含む原料の95%以上が植物原料を使用している
*植物成分の95%以上はオーガニック原料でなければならない
*完成品の10%以上はオーガニックでなければならない
*製品にはキャリーオーバーを含めた全成分表示を行いオーガニック成分の含有量を記載している
*原料に遺伝子組み換え物質、放射線照射物質、合成香料 合成色素、パラベンやフェノキシエタノールなどの合成保存料、 石油化学物質(パラフィン、シリコン、PEG)などの 禁止された化学物質を使用していない
*製造販売された化粧品について、原料の購入、製造、販売の過程が追跡できる
*原料貯蔵過程、製造過程、流通過程で禁止物質や非オーガニック成分が混入することがないように管理運用されている
*自然のバランスの保持や動物実験の禁止
*包装はリサイクル可能または生物分解可能なものを使用
*認証を受けた製品すべてに植物原料の割合および製品に対するオーガニックの割合を記載している
など。
さらに知っていたほうがよい認証
6.demeter
(デメター)
demeter
歴史は1920年代にまでさかのぼり、特徴的なのは、天体のリズムに調和して栽培収穫を行うという、シュタイナー博士が提唱したバイオダイナミック農法を前提としていること。 *バイオ・ダイナミック農法によるデメター認証原料を90%以上含んでおり、残りの10%に関しても規定されたオーガニック栽培の原材料または野生の原料で構成されている
*遺伝子組み換え植物やナノテクノロジー成分は使わない
*乳化剤は自然のものでなくてはならない
*化学合成原料(香料、着色料、保存料、界面活性剤)は使用しない
など。
7.NaTrue
(ネイトゥルー)
NaTrue
公正な基準を設けるために非営利の団体を作ろうという流れで、ヨーロッパの主要オーガニックコスメブランドが 2008年に発足させた国際的な非営利認証団体。参加しているのはヴェレダのほか、Dr.ハウシュカ、 LOGONA、Primavera、laveraなど。製品の区分けとは以下の3つのカテゴリー。

(1)オーガニック化粧品 配合されている自然原料(水を除く)のうち95%がオーガニック
(2)オーガニックな原料を含む自然化粧品 配合されている自然原料(水を除く)のうち70%以上がオーガニック
(3)自然化粧品 配合されている自然原料(水を除く)のうち70%未満がオーガニック

*認証制度をビジネスにしない
*認証基準や認定プロセスをHP上で公開している
*オーガニック成分の含有量率によって製品の区分けを公開している*合成香料、合成色素は配合しない
*石油系原料(パラフィン、PEG、プロビル系、アルキル系、その他の石油誘導体など)は含まれない
*シリコンオイルやその誘導体は含まれない
*遺伝子組み換え植物あるいは有機体からの原料は含まれない

*許可されている製造段階での制限が守られている
*環境に配慮した製造方法がとられている
*製品や植物性成分には放射線処理が施されていない
*動物実験は行われていない
など。

 

■渡辺佳子のブログ 『テクマクマヤコン フルスロットル』
http://www.cafeblo.com/beauty/

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