スキンケアニュース
2021.9.24

石井美保さん「美で人に喜んでもらうことが、いちばんの幸せ」|石井美保の美になる話。vol. 02

人に喜んでもらうことが何よりも嬉しいーーそう語るのは石井美保さん。注目の新連載、第2段です。

vol.02|なぜ“仕事”をするの?

好きなことを仕事にして生きていくと決意して立つ

私は元々専業主婦で、離婚を機に自分の足で立って生活を支えるために仕事を始めたというのが実際のところ。でもただ生活のため、生きていくために仕事をする、しかも離婚がきっかけで…となると働くことがネガティブで義務的な、精神的につらいことになりかねない。そうではなくて、何か自分の好きなこと、生きがいになるようなことでお金をいただき、生活ができる生き方をしたい。そう思ったときに、「私には美容しかない」と思ったんです。

人によってさまざまでしょうが、私がつらいときや苦しいときに支えてくれたのはいつも美容でした。それはひとつのコスメだったり、ひとつのカウンターのお姉さんだったり…。大学生の頃、ネイルサロンに初めて行った際、キレイに整えられてアートが施された自分の爪を見て、すごく前向きな気持ちになれたことを今でも鮮明に覚えています。そのときから、人をキレイにしてあげることで、人に喜んでもらえるようなお仕事をしたいと思うようになりました。ブランクを経ていざ始めようとするも、ネイル業界に参入するにはタイミングが遅かったんですよね。

それで、新しくこれから世の中に広がるもので、女性が喜んでくれるものってなんだろうと考えたときに出合ったのがまつげエクステだったんです。試しにつけてもらうと、本当に繊細な仕事で、まつげが長くなるというそれだけで顔の印象や自分の顔のバランス、表情まで一瞬で変えられるというパワーに驚き、感動しました。実は私、元々まつげが細くて薄くて短いのがコンプレックスだったんです。みんなひそかに笑っていただろうなって思うくらいゴテゴテにマスカラを塗ったひじきまつげでした(笑)。私のように目元にコンプレックスを感じている日本人の女性って多いと思います。それを救ってあげられて、皆さんに喜んでもらえる仕事だと感じ、「まつげ屋さんをやろう」と決めたんです。そして今はエステ、ネイルとトータルの美容サロンの経営をし、美肌カウンセラーとしてお店に立っています。

 

人の喜びと美がテーマであり、自分自身の幸せ

私にとっていちばんの幸せは、人の役に立っていると思えること。専業主婦だったとき、いったんは夫を支えるために生きるというモチベーションで家庭に入りました。でもその関係性が破綻したとき、(あくまで私は)世の中に全くつながってない感覚、誰の役にも立ってない感覚に陥り、「私はなんのために存在しているんだろう」とすごく不安になりました。だから仕事を始めたときに、「これだ!」と思ったんです。人が喜んでくれる、自分が存在していることで人がありがたいと思ってくれたり、私が何か施すことによって、気持ちが上がってくれたりする。「昨日まで落ち込んでいたけど、今日から前を向いて歩けるようになった」と言ってくれる。それがすごくうれしいんですよね。だから私は仕事をするのかな、と思います。

よく「有り余る程のお金を得られたら、仕事をしなくていい」という意見もありますが、私は絶対に仕事を辞めたら死んでしまうと思うので、辞められません。今は美容家として人前に出ていますが、基本的に私は裏方の人間で、人が喜んでくれる、その手助けができたときがいちばんうれしくて、私の存在価値や生きがいのようなものを感じます。仕事をするのは、その“うれしいこと”を続けていきたいからなんです。「美にまつわることで人が喜んでもらうことをしよう」「この仕事で生きていく」。仕事を始める際に決めたことですが、いっさいブレず、これが私のライフワークなんだと思います。あれもこれもやろうという気はなくて、人が美しくなれて、喜んでくれることにつながることをずっと、この先もやっていきたいと思っています。

 

壁にぶつかりまくり!でもそれが私を強くする

もちろん、うれしいことばかりではなくて、仕事を始めたばかりの頃は、ちょっとしたトラブルにも慌てて、毎日ピーピー泣いていました。それでも辞めようと思ったことはないです。失敗から、次同じことにならないようにと学んでいくと、次第にどんなトラブルでも対処法がわかるし、もはやトラブルとも感じなくなります。一大事が起こるとそれは、知っておくべきタイミングというか、より良くなるためにあえてぶつからなきゃいけない壁。それを乗り越えられると、経験値が増えて成長し、また次のステージに行けるから。サロンを始めた当時と今の私、別人です(笑)。1個1個、与えられた壁をぶち壊して、乗り越えてきたことは、私を強くしたし、これから経験する苦難も越えて、昨日よりも今日を良くしていくことは、仕事のやりがいでもあるなと思っています。

 

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Profile

石井美保さん
いしい みほ/1976年生まれ。美容家、トータルビューティサロン『Riche』オーナー。誰もが憧れる美肌のもち主であり、自身の経験や確かな知識と技術に基づく美容法が多くの女性に支持される。

『美的』2021年10月号掲載
撮影/岡本 俊(まきうらオフィス/人物) ヘア/大野朋香(air) スタイリスト/有本祐輔(7回の裏) 構成/村花杏子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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