美的GRAND
大人美のマナーとルール
2021.10.8

くびれがある人は、歳をとらない[前編]

年齢とともにお腹の周りに肉がついてくる、なんてことは今更取り上げるまでもないほどこの世の常識。でもだから聞いてほしい、知らなかった、くびれの事実を!【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.2】

彫刻で、女の体を作る肝は、乳房ではなく、くびれだった!

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若く見える人と老けて見える人、その差は一体どこにあるのか? ある種、永遠のテーマとして探られてきた“その差”……もちろん答えは1つじゃなく沢山あるが、最も重要な極め手の1つが、じつは「くびれ」だったという話をしよう。

ずいぶん昔の話だが、キムタク紛する高校生?が、美術室で彫刻の“くびれ”めがけて抱きつくCMがあった。それを眺めていた頃はまだ気づいていなかったが、今はその重要性をまざまざ思い知っている。
実際、彫刻の世界でも体の性別を作り分ける上で、キモとなるのは“くびれ”。女らしさや官能性を描き出すのは、乳房の膨らみより、むしろウェストのくびれだと言うのだ。くびれがない体はどんなにバストが大きくても、どんなにヒップが突き出ていても、女の体の女らしさは描けない、そういうこと。

もっと言うなら、生きものとして男はみんな「くびれフェチ」。生物学的に男が女の体に求めるのは、本来くびれなのだそうである。いわゆる巨乳の破壊力も、くびれあってのもの。寸胴に乗っかった巨乳にはあまり興味がないってこと? 特に理想的なくびれは、ヒップの7掛け以下、つまり90cmのヒップなら、ウェストは63cm以下であるべきという1つの基準があるが、実は男が女を求めるかどうかの境界線は、まさにその「ヒップの7掛けくびれ」にあるらしい。私たち女性が気にする数値はもっぱら体重、でも男性が3サイズにやたらこだわる理由はそこにある。女が女である揺るがない証、そういうことだろうか。

くびれは女性ホルモンが作る だからますます自分で作る?

幸い、くびれは顔立ちともバストとも違って、生まれつきのものじゃない。言わば自分で作るもの。一度なくなってもまた作れるもの。自分でデザインできるもの。そもそもが、バストとヒップとの対比によってくびれができるわけで、極端な話、ウェストが80cmあってもヒップが115cm以上あれば、それは立派なくびれ。放っておけばなくなるが、ちょっとした努力で作れるからこそ、言うのである。「くびれを失った時、女は現役ではなくなる」と。

ただし、ヒップやバストとの差による“美しいくびれ”を作るのは、体操や食事だけじゃない、そもそもがこれ、女性ホルモン、エストロゲンの仕事で、だから更年期に差し掛かると宿命的にくびれがなくなっていく。放っておけば、必ずここに肉がついてくるのは、誰もが知っているはず。
とは言え、女性ホルモンと深い関係があるのなら、逆にくびれをキープしておくほどに、女性ホルモン様の効力を自ら引き出すことをもできるはず。ホルモン充填療法をやっている人は、歳を重ねてもくびれがあるとはよく言われることだけれど、逆に本気でくびれを作ることで女性ホルモンに似た働きを体の中で良循環させることができるのではないかと。だからこそ「くびれがあるほど、女は歳をとらない」との法則がそこに成り立つのだ。

そして女ならばわかるはず。自分の体にくびれがあるかどうか、肉の浮き輪をお腹周りに感じているのかどうか、それは座っている時も、歩いている時も、ベッドから起きようとする時も、実は常に感じている。1日中何度も何度も。その度に、自分の女度の高さや低さを自覚しているわけで、いくつになろうと、失われたくびれが戻ってくれば、また若さとキレイの自覚が体中に広がり、洋服も似合う、若くも見える、人生バラ色、全てが変わってくるはずなのだ。

くびれは人に見せるだけのものではない。自分に対し、女である自覚、もう女でない自覚を四六時中もたらすもの。だからこそ、何が何でもくびれたいのだ。

老けて見えるだけじゃない。くびれが無いと、図々しく見える

洋服が似合う。痩せて見える。そして若く見える。でも実はそれだけじゃない。くびれの有無で、じつは人格まで変わって見える事実も、知っておくべき。
まず何となくの印象の話をすれば、くびれが全くなくなると、人としてなんだか大雑把で図々しく見える。ところが、これはただの“見た目印象”ではないという説がある。つまり、くびれがなくなるほどに、女は本当に人に対して無神経になるとの見方があるのだ。

生物学の世界では、女は女としての自覚が強いほど、異性に対しても同性に対しても、ある種の警戒心や緊張感を持って接すると説いている。他者から見ればこれが、遠慮深さや繊細さ、しとやかさに見えるのだ。それがまた女らしさにもつながり、可憐さや清潔感にもつながって、その人をなおさら若く見せるという訳。「おばさん=鈍感で図々しい」と決めつけるのとは、逆のベクトルが働くのである。

確かに、下に落ちた物を拾うのがふと億劫になった瞬間、女にしかわからない諦めが走る。そして、そこからある種の図々しさが自分の中で始まっていくのだとしたらどうだろう。太って見えるより、老けて見えるより、億劫な女に見えること、それを放っておくといよいよ太々しく見えること……そちらの方がもっと問題だ。むしろそれ自体が、女に歳を取らせる致命的な原因だということに気づかなければいけないのある。

だから何はともあれ、今すぐくびれを作ってほしい。いや取り戻してほしい。もともとみんなにあったもの。有形無形の若さの源、究極のアンチエイジングとして!

>>くびれがある人は、歳をとらない[後編]へ

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美容ジャーナリスト/エッセイスト
齋藤薫
女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。『大人の女よ! 清潔感を纏いなさい』(集英社文庫)、『美人だけが知っている100の秘密』(角川春樹事務所)他、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)など著書多数。

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