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2025.10.24

“B.LEAGUEモテ男No.1”千葉ジェッツの金近廉選手が語る、バスケ選手のリアル美容事情

過酷な試合や練習の日々でもバツグンの清潔感をキープするプロスポーツ選手に、美容事情を伺うこちらの連載。今回は、Bリーグ『千葉ジェッツ』に所属するプロバスケットボール選手の金近廉選手が登場。日本代表としても活躍する、期待の22歳の美容事情に迫ります!

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196cmの高身長ながら 3ポイントシュートを得意とし、その美しい軌道が“恋する放物線”と呼ばれ親しまれている金近選手。 2022年に千葉ジェッツに練習生として加入し、翌シーズンには正式に選手契約を結んで新人王に。 2024年には「B.LEAGUEモテ男No.1決定戦」で一位に輝く など、プレー内外でファンを魅了しています。

金近廉

「日本のブランドだとパンツの丈が短くて…」

撮影の前日はチームメイトとの食事会で、遅くまで盛り上がったという金近選手。この日着ていた Tシャツは、かつてのチームメイト、ヴィック・ロー選手(現・琉球ゴールデンキングス)から「いいやつだから」とプレゼントされたもの。 ストーリーのある私服を着てきてくれる、仲間想いの一面が素敵です。

ブラックデニムは 本国スウェーデンから取り寄せたAcne Studios日本のサイズだと丈が短く、海外ブランドを愛用しているそう。ただし丈を合わせるとウエストが余ってしまうことが多いという、悩ましい問題も。

左腕にきらりと輝いていたのは、8月に「FIBAアジアカップ2025」でサウジアラビアに遠征した際、 先輩の富樫勇樹選手から「そろそろいい時計を買えよ」と背中を押され、奮発して購入した時計。 まだほとんどつける機会がないらしく、「時間がまったく合っていない」と苦笑いを浮かべる姿もチャーミングです。

取材前の事前アンケートでは「美容にあまり関心がないタイプ」と答えていたものの、詳しく話を聞いてみると、続々とこだわりが飛び出しました。

「実家にいた頃は親の化粧品を家族で使っていましたが、大学に進学して一人暮らしをしてからはドラッグストアで揃えるように。プロになった今は、先輩が使っているアイテムをマネすることが多いですね」(金近選手、以下同)

「僕が思う美容番長は富樫勇樹さん」


千葉ジェッツのチームメイトで、日本代表でも大先輩の富樫勇樹選手(写真中央)と金近選手(右・背番号12) ©︎CHIBAJETS FUNABASHI

「(富樫さんは) 顔の保湿も身体の日焼けもニベア1本でケアしているんです。それだけで生き抜いていているのはすごいなと思います(笑)。 脱毛サロンにも通っていて、『ツルツルにしてもらった』とよく話しています」

実はバスケットボール選手には脱毛をしている人が多いらしく、金近選手も月一でサロンに通っているそう。

今は忙しくて2カ月くらい行けていませんが、全身脱毛をしています。 先輩の二上耀選手に紹介してもらったことをきっかけに、 眉毛サロンにも通うように 。今は大学の同期の(ジャン・ローレンス・)ハーパージュニア(サンロッカーズ渋谷)と同じサロンに通っていて、後輩の菅野ブルースや瀬川琉久にも紹介しました」

——金近選手だけでなく、バスケットボール選手全体の美意識の高さはさすが。そこには、コンタクトの多いスポーツならではの事情がありました。

「ファンの方を含めて見られる職業ということもありますが、 相手選手に『あいつ不潔だな、近づきたくないな』と思われたくない っていうのはありますね(笑)。プレー中に汗をかいたりすることはどうしようもないことだけど、 なるべくこまめにケアをして、清潔感を保ちながら試合に臨むようにしています

「先輩の私物を勝手に借りてから、自分でも使うように」

ここからは、金近選手が実際に愛用しているアイテムをご紹介!

先輩たちが使っていたシャンコンを愛用中


(左から)N.シアシャンプー(モイスチャー)、シアトリートメント(モイスチャー)、ARIMINO MRN FREEZE KEEP GREASE、GATSBYセット&キープスプレー スーパーハード

「もともとは 勇樹さんがこのブランドのヘアオイルを使っていて、いいなと思ったのが知ったきっかけ。 原(修太)さんが大きいサイズのシャンプーを練習場に置いているのを勝手に使って、いいなと思い自分でも使うようになりました(笑)

しっとりした仕上がりはもちろんですが、ホワイトフローラルの香りもお気に入り。遠征のときにはミニサイズのシャンプーとトリートメントを持っていきます」

ヘアセットは試合中に邪魔にならないように


©︎CHIBAJETS FUNABASHI

試合中に邪魔にならないように、髪型はセットして前髪が目にかからない長さにすることが絶対に大事。 グリースとスプレーでしっかり立ち上げて、束感を意識したセットにしています。ARIMINO MRN FREEZE KEEP GREASE、GATSBYセット&キープスプレー スーパーハードを愛用中。

美容院では自分の顔のシルエットに合う髪型にしてくれますし、一番似合うセットの仕方を教えてくれるんです。 『黒髪が似合う』と言われるので、ヘアカラーは人生で一度も経験がありません。 あまりしたいとも思っていないかも。パーマは一度だけかけた経験が。もう少し髪が伸びたら、流れをつけるくらいのパーマをかけようかな」


SAM’U PH センシティブクリームミスト

「ファンの方からプレゼントしていただき使い始めました。 いちばんのお気に入りポイントはスプレータイプだということ。 お風呂上がりにバーっと吹きかけるだけなので楽だし、しっとり感も好き。 乾燥が気になるので、同じラインの乳液を使ってケアするようにしています


(左から)HUGO BOSS オードトワレ、Old Spice Fiji with Palm Tree

「フィリピンのセブで開催された『EASL Final For 2024』で、 千葉ジェッツが優勝した次の日がたまたま僕の誕生日だったんです。 祝勝会で大学の先輩でもあるチームメイトの大倉颯太(現在はアルバルク東京に在籍)さんに、『お祝いに香水が欲しいです』みたいにノリで言ってみたんです。

その翌日、 帰国のフライト直前に空港で突然『はい』とこの香水を渡されました。 まさか本当にくれるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったです。

普段は玄関に置いていて、 練習に出かけるときに吹きかけています。 あまり強すぎない甘い香りが落ち着きます。これがなくなったら自分でも買おうかと思うくらいお気に入り。

そして このデオドラントバームは、練習場にも家の洗面台にも置いてありますし、バッグにも常に入っています。 バスケ選手は使っている人が多いですね。

日本のドラッグストアにはあまり置いていないので、大学時代はハーパージュニアのお母さんに頼んで、沖縄にあるお店で購入したものを送ってもらっていました。いろんな種類があるけど、 僕はいちばん持続力があるこのタイプが好き。爽やかで甘い香りもいいんです

「寝ても足がはみ出ない、2m15cmのベッドを買いました」

——プロのアスリートにとって、体調管理も重要な仕事のひとつ。昨シーズンは1度も風邪を引かなかったほど、自分の体調の変化を敏感に感じ取り、細やかにケアするようにしているとか。

「プロ1年目は風邪で休んだり、試合で熱が出てしまったこともありました。その反省もあり、 『危ないかな』と思ったらすぐに家に帰って薬を飲み、たっぷり寝て早めに対策をするようになりました。 自分でも対応の仕方がわかってきたと思います」

——食事のこだわりは、朝しっかり食べて、夜は軽めにすること。チームメイトで食事に行くときには焼肉やピザなど、あまり気にせずに食事を楽しむことが多いものの、普段はオフの日にもしっかり食事の量をコントロールしている。

「以前は 一切朝食を食べないこともあったのですが、今はしっかり食べるように生活を改善しました。 自炊はあまりしないので、ごはんと味噌汁と卵と納豆など、もう、本当に簡単なものですけど。あとはヨーグルトとプロテインを飲むのが日課。昼は練習場で食べて、夜は定食屋さんに行くことが多いです。 肉よりも魚をできるだけ食べるように心がけています


©︎CHIBAJETS FUNABASHI

寝る前には足を圧迫する『Normatec』のエアーコンプレッションシステムを使うようにしています。 普段お風呂にはあまり浸からないので、せめてそれくらいはしようかなと(笑)。

今年の1月にベッドを大きいサイズのものに新しくしました。 2m15cmあるので、枕を置いて寝ても足が出ないくらい大きいんです。 マットレスはあまり身体が沈みすぎない硬さが好きで、枕もオーダーで作りました。 7時間くらい寝るのがベストです

「寝る前の音楽と、練習後のカフェ時間が癒し」

——寝る前には、リビングのスピーカーで音楽をかけながらゲームをするのも癒しの時間だという。

沖縄出身のYo-Seaが好きです。 ヒップホップはあまり聴いてこなかったんですけど、大学時代にハーパージュニアがめっちゃ聴いていて。今では僕もインスタの投稿に使うくらい気に入ってます。声がよくて結構チルな感じなので、夜に聴くのにいいんです」

——結果を求められる厳しいプロの世界に身を置く金近選手にとって、カフェで過ごす時間もリラックスするために大切なことだそう。

コーヒーが好きなので、一人で行くこともありますし、練習後にチームメイトと行くこともあります。 フルーティなタイプよりもしっかり苦い深煎りが好き。家にコーヒーマシンがあるので、気に入った豆に出会ったら購入して家で淹れることもあります。

前シーズンまでは 小川麻斗選手とオフの日に一緒に個人トレーニングをしていて、帰りにカフェに行くことが多かったです。 今シーズンは京都ハンナリーズに期限付き移籍してしまったので、これからは後輩を誘って一緒に行きたいと思います」

「バスケは楽しいし、もっと上手くなりたい」


©︎CHIBAJETS FUNABASHI

——10月についに2025-26シーズンが開幕。千葉ジェッツにとって今シーズンは、創設15周年というメモリアルイヤー。目標はもちろん、リーグ優勝です。

「チームでも今年は絶対にタイトルを獲ろうと話していますし、何よりもファンの方たちが優勝を願っていると思います。期待に応えるためにも頑張りたいです」

——プロ1年目にはメンタルが弱ってしまうこともあったそう。ところが今は、「落ち込む時間があったら『練習しよう』と思えるようになりました」と前を向く。

「状況がよくない中でも評価していただいている部分はあるし、改善できる部分はある。実はどうしようもできないことの方が少ないんですよね。 気持ちが落ちてしまったときほど一人で溜め込むのではなく、コーチ陣など周りの人たちに共有して助けをもらうようにしています。

自分よりも上手い人はたくさんいます。 その中でもっと上を目指してやっていかなければいけない世界なので、『これができるようになりたいです』と目標を伝えて、逃げ場のない状況を作るようにしています

——「バスケは楽しいですか?」とのストレートな質問を投げかけると、「最近は楽しいですね」との返答が。

「夏のアジアカップではうまくいかなかったこともたくさんありましたが、自分の課題に向き合って練習を重ねる中で、日に日によくなっている部分が増えています。 その成長を感じるたびに『もっとうまくなりたい』と前向きな気持ちになれるんです

——原動力は、金近選手を応援し、期待をしてくれている人たちの存在だ。

中学・高校のバスケ部の顧問の先生は、僕が大阪代表に選ばれたときからずっと『日本代表になれる』と期待してくれていました。 プロになり、日本代表に選ばれるようになってからは責任も増しましたが、おかげでいろんな人たちと出会い、自分のバスケへの取り組み方も変わってきたと思います。

課題点を指摘してくれる人も含め、 自分のために時間を割いてくれる人たちに出会うたびに、『ちゃんとやらなきゃ』と思えるんです。

今は後輩の瀬川琉久選手や、今シーズンで引退をする10歳以上年上の西村文男選手など、みんなと仲良くさせてもらっていますし、 最高のチームメイトに恵まれています。 本当にバスケを楽しめているので、試合でいいプレーができるように臨みたいと思います!」

\持ち前のチームワークでGO!JETS!/


©︎CHIBAJETS FUNABASHI

金近選手の所属する千葉ジェッツの今後の試合も見逃せません。スケジュールは以下よりチェック!

千葉ジェッツの試合スケジュールはこちら

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『美的HEN』とは…

HENとは、スウェーデン語で「hon(彼女)」でも「han(彼)」でもない、ジェンダーニュートラルな三人称代名詞として使用されている言葉。22年前から女性たちの美容を提案してきた『美的』と、17年前からメンズ美容の啓蒙に取り組んできた媒体『DIME』がタッグを組みスタートしたプロジェクトです。様々なカテゴリーを超えて、あらゆる人が美容を楽しむための情報をお届けしています。

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撮影/鈴木章太 構成/松山梢

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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