木村柾哉さん(INI)が、気持ちに余白をもつ秘訣とは。 映画『ロマンティック・キラー』インタビュー
グローバルボーイズグループ・INIのリーダーであり、俳優としても活躍の幅を広げる木村柾哉さん。映画『ロマンティック・キラー』で演じるのは、魔法使いに魔法をかけられ、カッコいい男子たちに次々と求愛される主人公に恋する幼なじみ役。木村さん同様に笑顔がまぶしい役への思い、そして、「美容を頑張りたい」という木村さんのセルフケアについても教えてもらいました。

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幼なじみと再会するシーンもキュンキュンしてもらえると思います!
――今作のどんなところに惹かれましたか?
オファーをいただいてからこの作品を知り、原作やアニメを見たのですが、リピートが止まらなくなるほど観てすっかり大ファンになりました。怒涛のコメディでとても面白く、恋愛以外の部分でも、杏子(上白石萌歌さん)に恋する司(高橋恭平さん)、聖(中島颯太さん)、僕が演じた純太の3人のキャラクターが、物語の中で成長していく過程がすごくいいんですよ。元々、『ハリー・ポッター』みたいに、魔法とか超能力系の作品も大好きなので、ぜひ参加したいと思いました。
――今作は「恋愛あるある」なシーンも満載ですが、幼なじみの杏子と純太が高校生になって再会するのも、キュンキュンするポイントですよね。
そうなんですよ! 幼い頃の純太はぽっちゃりしていて、男勝りの杏子に守られている側でしたが、高校生になって再会すると、ちょっと抜けているところはあるけれど男らしくなっていて……というのは、すごくキュンなシチュエーションですよね。
僕にも幼なじみの男友達がいて、今でも時々連絡を取り合っています。会うと一気に少年時代に戻れるんですよね。自分に戻れる場所という感覚があるし、ありのままの自分を受け入れてくれる存在というのは大切だなと思います。

いつもより体を大きくして臨んだ役。僕なりに役を生きられました。
――純太は笑顔がまぶしすぎて素敵でした! 演じる上で大切にされたことは?
純太はめちゃくちゃピュアで憎めないんです。性格は優しく、ちょっと天然で抜けているところもあるのですが、杏子への一途な思い、自分の信念を貫こうとする強さや男気は男から見てもカッコよくて、そういう部分も伝えられたらと思いました。原作やアニメを繰り返し見て、純太がどういうときに笑ったり、照れたりするのか、どういうときに感情が動くのかを研究しました。
演じるにあたってはまず、体作りをしました。純太は野球部のエースで、筋肉質なキャラクターでもあるので、クランクイン前から筋トレを続け、食事も肉料理をいつもより多く食べるようにして、体重も体のサイズも大きくして臨みました。
僕自身と純太は、なんとなく似ていると感じる部分があったんです。僕も笑顔をチャームポイントにしていたり、不器用だったりしますし、僕も純太のようにまっすぐでピュアでありたいと思っていたりもするので。英勉監督は「木村くんの純太を演じてください」と言ってくださったので、似ているなという部分を引き出して、引き出して、お芝居しました。
――印象に残っているシーンというと?
文化祭で『竹取物語』を演じるシーンが面白かったです。普段は絶対に着ないような衣装で、お芝居の中でお芝居をするというシチュエーションが不思議な感覚で面白くて。実はそのシーンで、僕はなかなか納得した形で台詞を言うことができなかったんです。純太もここでは緊張するんだろうなと思っていたので、僕自身も影響されて緊張しちゃったのかもしれません。少しでも純太を生きられていたのだとすれば、ちょっと自信にもなります。
――今作は杏子が魔法をかけられるところから物語が始まりますが、木村さんが誰かに魔法をかけるとしたらどんな魔法をかけたいですか?
メンバーの(後藤)威尊に、「人の話をよく聞ける魔法」をかけたいと思います。いつも僕の話を「うんうん」とうなずきながらしっかりと聞いてくれているのですが、その後に聞くと、全然聞いてないじゃん! あの相づちはなんだったの? みたいなことがちょいちょいあるので、ぜひとも、ちゃんと話を聞ける魔法をかけてあげたいです(笑)。
僕自身には、朝、しっかりと目覚める魔法をかけたいです。冬ってなかなか起きられないんですよね……。ふとんから出たくない! ふとんから思い切って出られるコツがあったら教えてください!
――俳優としても活躍の幅が広がる中で、お仕事で大切にされていることは?
何事も継続することです。最近は食事管理の大切さを実感して、脂質をおさえた料理を自分で作ったりもしています。朝は筋トレで有酸素運動をすることを習慣にしていたり。食事も運動も、コツコツと続けることで目指す自分に近づけていくと思うので、継続の大切さを改めて感じています。

髪は毎晩しっかりケア。ほめられると自信になります。
――最近、言われてうれしかったことは?
「髪質いいですね」です。実は今日みたいなハイトーンは1年半ぶりなのですが、このカラーにするとき、「3回ブリーチして、こんなにサラサラな人はいない」と言っていただいて。仕事柄、ヘアカラーを変えることも多いので、髪がなるべくいたまないよう、ヘアケアはしっかりするようにしています。トリートメントをして、ヘアミルクをつけてからドライヤーで乾かしたり。それこそ、継続している効果が出ていると思うと自信になります。ちなみに、髪と歯並びだけは自信があるんです。
――心の余白をもつために心がけていることはありますか?
余白をもつには、努力と準備が必要だということを感じています。朝、早起きできると余裕をもって準備できるけれど、ギリギリまで寝ているとバタバタと出かけることになり、忘れ物をしたり……ということってありますよね。それと同じで、日頃からちゃんと準備をしていれば、いざというときにもあわてることなく、チャンスが来た時にいつでも挑戦することができると思うんです。準備をしているから気持ちにも余裕ができ、自分の全力を出すこともできる気がして。まだまだうまくできていませんが、全力で、悔いなくお仕事に取り組むためにも、コツコツと努力を積み重ねていきたいです。
――2026年に挑戦したいことは?
お芝居はこれからも挑戦したいです。まだまだ未熟ですが、元々映像作品が好きですし、自分とは違う人物の感情を表現する面白さを改めて感じています。INIとしては、冠番組をもつことも目標のひとつ。あと、グループ内のユニットでバンドを結成して、僕はキーボード担当なのですが、バンド活動も継続して頑張りたいです。
――最近、美しいと思ったことは?
『ロマンティック・キラー』を通して、やっぱり恋をしている人は男女問わず美しいなと思いました。最近だと、メンバーの池﨑理人が美しすぎてびっくりしました。MVの撮影で一人ずつ抜かれるカットがあて、モニターを見ていたら、「AIかな?」と思うくらいの造形美で。美しすぎて、思わず写真を撮りました(笑)。

――映画を通して『美的』読者に伝えたいメッセージを!
今作を通して、思いを伝えることの大切さも感じましたし、クライマックスのシーンでは恋愛を超えた、もっと大きな人への愛情を感じました。人との関わりや、周りの人たちを大切にしていきたいと思うと同時に、今できること、今しかできないことをどんどんやっていきたいなと思っています。
この映画はコメディに振り切っているので、恋愛したい人も、恋愛に興味がない人も、年の瀬に大笑いして、今年1年の鬱憤を吹き飛ばせると思います。ぜひ観てほしいです!
木村さんのBeauty Tips!
Q1. 肌のケアで心がけていることは?
A. 保湿をしっかりしつつ、美白やアンチエイジング効果も期待できると聞いて、グルタチオンのサプリを飲み始めました。体の中からのケアも大事ですよね!
Q2. 最近の得意料理は?
A. タンドリーチキンです。スパイスやヨーグルトで下味をつけた鶏肉を焼くだけなので簡単。おいしく作るコツは、「おいしくなぁれ」と魔法をかけることです!
Q3. ロマンティックなものというと?
A. ウィンク。ライブでもウィンクをすると皆さんより喜んでくれる気がします!
Q4. プライベートでやってみたいことは?
A. 癒しと刺激を同時に得られるような旅。ニュージーランドにも行ってみたいし、国内ではあまり行ったことのない東北で、自然を感じたり、郷土料理を食べたりしたいです。
●Profile
きむら・まさや/1997年愛知県出身。『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』を経て、2021年に11人組グローバルボーイズグループ・INIとしてデビュー。グループではリーダーを務める。22年にドラマ『君の花になる』でドラマ初出演し、24年には映画『あたしの!』にW主演。INIとして初めてのウィンターシングル『The Winter Magic』が発売中。
Information

映画『ロマンティック・キラー』
https://romakira-movie.toho.co.jp/
恋愛キャンセル界隈の女子高生・星野杏子の前に、魔法使いのリリが現れる。魔法界は人間が恋をしたときに生まれる「恋愛エネルギー」を糧としているが 、杏子が恋をしないことで魔法界は大変なことになっているという。杏子に恋をしてもらいたいリリの魔法によって、杏子は大好きなゲーム・チョコ・猫を取り上げられ、その日から、イケメンたちが杏子に求愛してくるように。謎のSAT、謎の兵士、謎の刀剣など、一気に押し寄せるイケメンたちと、ドキドキの恋愛シチュエーション。その中で、杏子はクールな転校生・香月司、野球部のエースで天然な幼なじみ・速水純太、某国の世間知らずの御曹司・小金井聖の 3 人の同級生と距離を縮めることに。杏子は次々と襲いかかる恋愛トラップを回避して、平穏な生活を取り戻そうと奮闘するが ……。
原作:「ロマンティック・キラー」 百世渡 (集英社「ジャンプコミックス」刊)
監督:英勉
出演:上白石萌歌 高橋恭平 木村柾哉 中島颯太ほか
12 月 12 日公開
(C)2025「ロマンティック・キラー」製作委員会 (C)百世渡/集英社
#衣装クレジット
デニムジャケット ¥29,700、デニムパンツ ¥27,500(SUPPLIER〈WOKE EDGE〉) その他/スタイリスト私物
【ショップリスト】
SUPPLIER 03-5774-7702
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。





