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2025.10.16

明日海りおの〈透明感〉の秘密を探る! 宝塚退団後のスキンケア&ベースメイクのこだわりと美の習慣【後編】

多くのミュージカルファンが開幕を待ち望んでいた『エリザベート』。前編に引き続き、エリザベート役の明日海りおさんにお話をうかがいます。今回は明日海さんの美容についてのトークをお届け!

心の持ち方を変えることで美しさを楽しむ、明日海さんの軽やかマインド

豪華キャストが集結したミュージカル『エリザベート』が絶賛上演中。ということで、タイトルロールのエリザベートのダブルキャストのおひとり、元宝塚歌劇団花組トップスターの明日海りお(あすみ・りお)さんにインタビュー。

「宝塚版とは別物」明日海りおが挑戦する、“美しく気高い”エリザベートの生き方〈前編〉

実はエリザベートは、当時はとても高価だったミルクのお風呂に入る、卵を使ったヘアパック、体重管理のための食事制限やトレーニングなどを実践し、「美しくあること」や「若々しさを保つこと」に対してとても貪欲だったそう。

そんなエリザベートを演じる明日海さんの美のこだわりは…?

エリザベートは「美」に取り憑かれていた!? こだわりの美容法に戦慄

『エリザベート』の「エリザベート」(エリーザベトとも)は 19世紀に生きたオーストリア皇后で、絶世の美女と謳われた女性。 身長172cm、ウエスト50cmという驚異のスタイルだったそう。

美しさに対する追求はすさまじいほどで、今から160年程前にもかかわらずさまざまな美容法を実践していました。しかもきちんと理にかなったものも。

ミュージカル『エリザベート』の「皇后の務め」のエリザベートパートには、

・パックの準備は? シャンプーはできた? 卵の白身にコニャックを3杯
・毎日卵3個とオレンジふたつしか召しあがらず、1日最低3時間の器械体操に励んで
・木苺のムース(オイルマッサージ)、ザワークラウト(眉毛のお手入れ)、仔牛の生肉を頬の上にのせる
・バラの天然水(オイルマッサージ 髪のお手入れ)目元引き締めに(毎日マニキュア)

というような歌詞が出てきます。

1日の大半を美容の時間に費やしていたエリザベートのようなことは到底できませんが…と笑う明日海さん。

ベースメイクは「透明感や自分の表情を大事にしたいから薄塗りが鉄則」

「普段のメイクのベースはひとつひとつを薄く、それを重ねるようにしています。

しっかり作る舞台メイクに引っ張られて普段メイクも隠すことに重点を置いてしまう傾向があり、それだと重くなって透明感が出ないですし、乾燥も進むから良くないなと思って、薄塗りを意識するようになりました。

まずは美容液ベースのUVを塗ります。以前は、絶対に日焼けしたくない思いからSPF値の高いものを使っていたのですが、肌への負担を感じるので、スキンケア効果のあるものに変えました。

それから顔色を見てコントロールカラーを。茶ぐまが目立つ日はグリーンにしようとか、くすみが気になる日はイエローを多くしてとか、色を調合するのが楽しいんです(笑)。

そうしてフラットな状態にしてからクッションファンデを薄くのばし、パウダーで仕上げます

目安は「ほくろが透けて見える程度」。本当に簡単に済ませたいときはUV+パウダーだけのこともあるそう。 「そこにチークをくるくるっと足すと、ピカピカのフェイスになります(笑)」

薄づきのベースメイクでも美肌に見せるためには、スキンケアも大事とのこと。

導入美容液→化粧水→乳液のシンプルなケアですが、それぞれをしっかり入れ込むように行なっています」

シンプルだからこそ毎日きちんと続けることができる。もしかしたらそれがいちばんのコツかもしれません。

細部まで気にしすぎることなくポジティブに変換を!

お芝居だけでなくショーもあり、毎日のレッスンでもアスリート級の運動量と言われるタカラジェンヌ。宝塚歌劇団を退団すると一気に運動量が少なくなり、ボディ管理に苦労することもあるのでは?

「今も舞台に立っているので 体力の維持のためにも、トレーニングとピラティスはずっと続けています。 でも、体重の増減はあまり気にしていないんです。それよりも、体を整えることを大事にしています」

以前は「この体重を絶対にキープしないと」という自身の縛りのようなものがあったそうですが、今はもっとおおらかな考え方をするようになったそう。

「ちょっと顔がむくんでいるときはなんだかプクッと幸せそうに見えて、これはこれでいいかもしれないと思っちゃいます(笑)。逆に体重が減ってきたら、それはそれで動きやすいし。ポジティブに変換していますね」

もちろん、自分が気になる部分はきちんと鍛えてラインは崩さないようにすることは意識しながらも、

「そのときの役を健やかに、自分なりに懸命に演じられていたら大丈夫かなと思っています。 見た目が大きく変わらなければOK、とゆったり構えて。 そう考えることでずっと楽になりました」

エリザベートのようにこだわりすぎることなく、 無理のない範囲でできることを継続して行う…ということが明日海さんの美の秘訣。 ちょっと失敗しても「ま、いいか!」と許すこともときには大事なのかもしれません(もちろん、それでグダグダになるのは×)。

エリザベートの美への執着は、ミュージカル『エリザベート』でも随所に感じることができます。そんなところもぜひ、お楽しみください。

「宝塚版とは別物」明日海りおが挑戦する、“美しく気高い”エリザベートの生き方〈前編〉

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ミュージカル『エリザベート』

Story
自由を愛し、類なき美貌を誇ったハプスブルク帝国最後の皇后エリザベートと、彼女を愛した黄泉の帝王「トート=死」。トートはエリザベートが少女の頃から彼女の愛を求め続け、彼女もいつしかトートの愛を意識するようになる。しかし、その禁じられた愛を受け入れることは、自らの死を意味した。滅亡の帳がおりる帝国と共にエリザベートに「運命の日」が訪れる——。

【クリエイティブ】
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞:小池修一郎(宝塚歌劇団)

【出演】
エリザベート(ダブルキャスト):望海風斗/明日海りお
トート(トリプルキャスト):古川雄大/井上芳雄(東京公演のみ)/山崎育三郎(北海道・大阪・福岡公演のみ)
フランツ・ヨーゼフ(ダブルキャスト):田代万里生/佐藤隆紀
ルドルフ(タブルキャスト):伊藤あさひ/中桐聖弥
ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ:未来優希
ゾフィー(ダブルキャスト):涼風真世/香寿たつき
ルイジ・ルキーニ(タブルキャスト):尾上松也/黒羽麻璃央

【東京公演】
20251010日(金)~1129日(土)
会場:東急シアターオーブ

【北海道公演】
2025129日(火)~18日(木)
会場:札幌文化芸術劇場 hitaru

【大阪公演】
20251229日(月)~2026110日(土)
会場:梅田芸術劇場メインホール

【福岡公演】
2026119日(月)~31日(土)
会場:博多座

公式サイト

明日海りお
あすみ・りお/2003年、宝塚歌劇団に入団し、14年に花組トップスターに就任。『エリザベート−愛と死の輪舞−』『ポーの一族』など数々の話題作で主演を務める。5年半のトップ在任期間を経て、1911月に惜しまれながら退団。退団後は、NHK連続テレビ小説『おちょやん』、ミュージカル『マドモアゼル モーツァルト』『ガイズ&ドールズ』などに出演。近年の出演作は、ミュージカル『王様と私』『9 to 5』『昭和元禄落語心中』『コレット』、ドラマ『下剋上球児』『推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~』『グレイトギフト』など。2026年『エリザベート TAKARAZUKA 30th スペシャル・ガラ・コンサート』へ出演予定。
公式サイト
︎Staff X@asumirio_staff

ワンピース¥61,600(ランバン オン ブルー) 0120・33・8868 
イヤリング¥19,800(ドレスアンレーヴ<1DKジュエリーワークス>) 03・5468・2118

撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/山下景子 スタイリスト/大沼こずえ(eleven.) 構成・文/淡路裕子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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