お悩み別ケア
2021.7.8

プロ解説! 肌あれに効く「鎮静系」美容成分| 知っておくと得する美容成分ガイド

実は知らない化粧品に使われている美容成分のこと。中でもよく鎮静系の美容成分について、スペシャリストである岡野さん&近藤さんのおすすめの成分について、効果別に仕分けて解説します。

鎮静系美容成分

赤みやゆらぎを鎮めるだけでなく老化防止にも

季節や体調によって肌がムズムズしたり、赤みが出たり…。これは、肌が炎症を起こしているサイン。

「炎症は細胞にダメージを与え、シミやシワなどエイジングの原因になります。軽微な炎症で食い止めるために鎮静成分を配合したコスメを使いましょう。炎症は起きる前に防ぐことが大事なので、赤みが出やすい肌ならデイリーに使うのもおすすめ。ただし、悪化したら皮膚科を受診するのが賢明です」(近藤さん)
 
ここでピックアップした3種のうち、グリチルリチン酸ジカリウムとアラントインは抗炎症の医薬部外品有効成分。敏感肌向けのスキンケアに多く配合されています。ほかにも植物由来の鎮静成分は多数あります。

株式会社Nuzzle 代表取締役

近藤和裕さん

カラーズ株式会社 研究開発部 部長

岡野利彦さん

グリチルリチン酸ジカリウム 
炎症を抑えて肌あれや赤みを防ぐ、敏感肌の強い味方

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カンゾウの根から抽出したエキスの誘導体。炎症を抑える効果が高く、スキンケア以外に頭皮ケアや歯磨き粉などにも使われます。[成分表示名:グリチルリチン酸2K、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル]

グリチルリチン酸ジカリウム配合

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全8種ある化粧液のすべてにグリチルリチン酸ジカリウムを配合。
イプサ ME 2[医薬部外品] 175ml ¥7,150 
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肌を引き締めニキビを防ぐ効果も。
ラ ロッシュ ポゼ エファクラ モイスチャー バランス ローション[医薬部外品] 200ml ¥3,300

アズレン 
炎症を抑え、肌あれの治りをサポート。淡いブルーが目印

カモミールの精油に含まれる、抗炎症効果が高いブルーの化合物。うがい薬にも使われています。[成分表示名:アズレン、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸Naなど]

アズレン配合

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アズレンを含むカミツレ花油を配合した化粧水。
ITRIM ルリホワイト ローション[医薬部外品] 125ml ¥19,800 
非公開: ルリホワイト ローション[医薬部外品]の詳細・購入はこちら

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繰り返す肌あれ対策の集中ケア美容液。
ドクターフィル コスメティクス フォルミュール バリアミン QQ 50g ¥3,850(編集部調べ)
非公開: フォルミュール バリアミン QQの詳細はこちら

アラントイン 
抗炎症&細胞賦活作用で肌あれや傷痕をケア

元々牛の羊膜から発見され、現在は主に尿素から合成される成分。抗炎症作用と角質細胞増殖作用をもち、肌あれの改善や傷の修復に効果的。[成分表示名:アラントイン]

アラントイン配合

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刺激を鎮めるロングセラーのジェル乳液。
アクセーヌ ミルキィジェル AD 60ml ¥3,850 
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セラミドやユーカリエキスなどの保湿成分も配合。シンプルな処方。
花王 キュレル 潤浸保湿 化粧水 II[医薬部外品] 150ml ¥1,980(編集部調べ)

炎症を抑える働きをもつ植物エキスもたくさん!

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花や植物は、大自然の中で自らを守るべく、抗酸化作用や抗炎症作用をもつ物質を多く含んでいます。鎮静効果のある植物エキスのごく一部をご紹介。

韓国コスメの鎮静成分“シカ”って?

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マデカッソシドという化合物を含むツボクサのエキスのこと。“シカ”はツボクサの学名「センテラ・アジアチカ(Centella Asiatica)」の略称、など諸説あり。

『美的』5月号掲載
撮影/渡邉宏基 監修/岡野利彦(カラーズ)、近藤和裕(Nuzzle) イラスト/浅生ハルミン 構成/大塚真里

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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