「エイジングケア系美容成分」って何があるの?| 知っておくと得する美容成分ガイド
化粧品によく使われているエイジングケア系の美容成分。その働きや効果について実はよく知らない人も多いのでは? スペシャリストである岡野さん&近藤さんに詳しく教えてもらいました。
エイジングケア系美容成分
代謝や血行、滞りがちな要素をサポート
年齢を重ねると肌は弾力を失い、シワやたるみが増えます。その原因は、紫外線や外的影響、ストレスなどによって肌の奥の真皮がダメージを受け、さらに代謝の低下によって新しい肌が作られにくくなるから。加齢によって不足するものを補い、肌本来の生き生き感をサポートするのがエイジングケア系の美容成分です。ビタミンA・B3・Cにも同様の働きが。
「新しい細胞の産生をサポートする成長因子などの成分をひとつ取り入れるといいでしょう」(近藤さん)
「毛細血管の血行を促して、肌に栄養を行き渡らせることもエイジングケアにつながります」(岡野さん)
グロースファクター
新しい肌細胞をどんどん作り出す“細胞成長因子”
略して“GF”。元々肌に存在し、細胞の増殖をサポートするもの。肌のための美容成分としては、表皮の代謝を整えるEGFと、真皮の線維芽細胞を増やしてハリ・弾力をサポートするFGFの2種が多く使われます。
\近藤さんおすすめ/
グロースファクター配合
EGFとFGFに、皮膚以外の細胞成長因子を3種プラス。
ドクターシーラボ 5GFヴァージンエッセンス 30ml ¥27,500
グロースファクター含め30種以上の美容成分を配合。
Nuzzle フーミー モイストエイジングケアローション 200ml ¥2,530
幹細胞培養液
成長因子やビタミン、アミノ酸を含む、肌活性の切り札
幹細胞を培養した後の上澄み液。サイトカイン(細胞を活性化する物質)やグロースファクターが豊富。[成分表示名:ヒト脂肪細胞順化培養液、リンゴ果実培養細胞エキスなど]
幹細胞培養液配合
ヒト幹細胞培養液を、洗顔後の肌にたっぷり浸透させる化粧水。
グランセル コスメアカデミア ローション 120ml ¥13,200
ポリアミン
細胞の増殖に欠かせない物質。さまざまな作用で肌の若さを保つ
ポリアミンとは動植物がもつ細胞増殖のスイッチをオンにする因子で、健康長寿のカギ。ダイズの発芽種子からポリアミンを抽出したエキス。[成分表示名:ダイズ芽エキス]
\近藤さんおすすめ/
ポリアミン配合
肌に浸透ルートを作ってポリアミンなどの美容成分を届ける。
日本ゼトック セルエフ インテンシブ コンセントレート 30g ¥8,800
非公開: セルエフ インテンシブ コンセントレートの詳細はこちら
フラーレン
高い抗酸化作用でシワやシミを防ぐ!
60個の炭素原子が規則的に並んだ集合体。ビタミンCの約170倍もの抗酸化力をもち、持続力も高く、エイジングケアに高い効果を発揮します。[成分表示名:フラーレン]
フラーレン配合
パウダー状のフラーレンを基剤に10%溶け込ませた美容液。くすみやたるみをケア。
トゥヴェール 水溶性フラーレン 10ml ¥2,310
ウンシュウミカン果皮エキス
毛細血管の血行を促すヘスペリジンたっぷり
血行促進効果のあるヘスペリジンを含有。毛細血管の血流量を高め、肌細胞のエネルギー産生を向上させるなどの効果があります。[成分表示名:ウンシュウミカン果皮エキス]
\岡野さんおすすめ/
ウンシュウミカン果皮エキス配合
データを取得した良質なウンシュウミカン果皮エキスたっぷり。
マツモトキヨシ アルジェラン モイストクリア ローション 180ml ¥1,650
『美的』5月号掲載
撮影/渡邉宏基 監修/岡野利彦(カラーズ)、近藤和裕(Nuzzle) イラスト/浅生ハルミン 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
化粧品メーカー数社でスキンケアやメイク品の研究開発を約20年担当した後、2017年に株式会社Clueを設立。2020年より現職。