お悩み別ケア
2017.6.2

目指すは、石井美保さんの女肌! 男っぽ肌脱却大作戦!

\目指すは石井美保さんのようなクイーン肌!/
kd_2017_03_17_4495 美容家・石井美保さん
トータルビューティサロン『Riche』主宰。白く柔らかなクイーン肌のもち主。新刊『石井美保のSecret Beauty』(宝島社)を上梓。

ベタベタ・毛穴に悩む男っぽ肌女子が増えている!
汗拭きシートが普及した昨今はあまり見かけなくなったものの、昔は飲食店のお絞りで顔や首を拭くのが〝オジさん〟の典型的な仕草でした。実はこの行為、肌サイエンス的には一理あります。男性は皮脂の分泌量が多い上、肌が温かくて汗ばみやすいのです。
「皮脂の分泌量が多いと、毛穴も広がります。だから同年代の男女の肌を比べると、男性は毛穴が大きく目立つ傾向にあります。一方で、皮脂は多いのに水分量は低く、乾燥してキメは乱れがち。肌色も赤いという特徴があります」(花王研究員・次田哲也さん)
近年、ベタベタ・毛穴・水分不足・キメ乱れ・赤ら顔…そんな〝男っぽ肌〟に悩む女性が増えているといいます。そもそも皮脂の分泌は、男性ホルモンと関連が深いもの。その背景には、寝不足だったりストレスが続くなど、ホルモンバランスを乱してしまうような生活を送る女性が増えていることが考えられます。

働く女性はストレスで男化しやすい?
「例えば女性の就業率は時代と共に増え続けています。特に今の20〜30代は結婚や出産後も仕事を続ける率が高く、ストレスや疲労を日常的に感じているというデータもあります。その年代は皮脂分泌量もピークなので、特に悩みを感じやすいはず」(次田さん)
さらにやっかいなことに、女性には月経周期があり、その影響でも〝男っぽ肌〟が加速します。
「月経前に分泌の増える『プロゲステロン』というホルモンは、男性ホルモン様の働きがあります。基礎体温の高まる生理前は皮脂の分泌が過剰に増える上、水分が蒸散して乾燥しやすくなります。乾燥してバリア機能が低下している所に、過剰な皮脂が酸化することで、肌あれやニキビなどのトラブルが加速しやすくなるのです」(マンダム研究員・森 俊裕さん)

キーワードは“バリア” 守る、潤すケアで女肌に
そんな現代女性は、どのようなケアを行えばいいのでしょうか?
「まずは肌のバリア機能を回復させましょう。ベタベタ感や毛穴詰まりを気にする人は〝落とす〟ケアに目が向きがちですが、むしろ潤いを与えて肌に蓄える〝守る〟ケアを強化することが大切です」(森さん)
「角層のバリアは、水分と油分が結びついて隙間のない層を形成することで機能します。つまり、潤いを保持するには、水分と油分のどちらも必要なのです。ベタベタするのがイヤだからと化粧水だけですませずに、乳液もセットで使いましょう」(次田さん)
そこで、理想的な女肌のもち主・石井美保さんに、具体的なケア方法を教えてもらいました。これからの季節に使いやすい、ベタつかずに潤うコスメも紹介。ぜひ参考にしてみて。

お話を伺ったのは…
マンダム   森 俊裕さん
同社技術開発センタースキンケア製品開発室研究員。現代女性特有の肌傾向を研究。
花王   次田哲也さん
同社スキンケア研究所 上席主任研究員。先進の肌科学から有効なケア法、肌を取り巻く社会環境まで幅広く精通。

『美的』6月号掲載
撮影/青柳理都子(人物)、河野 望(静物) ヘアメイク/chisa(ROI) スタイリスト/山本瑶奈(静物) モデル/メイ・パクディ イラスト/小迎裕美子 デザイン/GRACE.inc 構成/もりたじゅんこ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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