スキンケアニュース
2023.3.8

日本の著名なホテルのスパにも導入!フランス発のオーガニックスキンケア「ALAENA(アラエナ)」【渡辺佳子さん連載Vol.255】

今回はとてもユニークな、フランス発・ドクター開発によるオーガニックスキンケア「ALAENA(アラエナ)」をご紹介します。すでに京都のラグジュアリーホテル「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ ミツイキョウト)のスパに導入されていて、こちらが日本だけでなくアジア全体でも唯一の扱い。まだ知る人ぞ知るブランドだと思いますが、しっかりとしたポリシーから作られている高品質な製品なので、開発者のコメントを含めて詳しくレポートしたいと思います。

アラエナは、フランス南西部に位置する大西洋岸の高級リゾート、ビアリッツで生まれたフランスのブランドです。開発担当者の医学の専門知識と、オーガニック処方を組み合わせることで独自の製品を提案しています。

会社はペレスファミリーの所有で、皮膚科医のお母さまが開発にあたっています。ブランド名のALAENAは、3人のお嬢さんのファーストネームを組み合わせたものだそう。先日、お母さまのシルビー・ペレスさんと次女のアンヌ・ペレスさんが来日した際に、ブランドの理念やお勧め製品について伺ってきました。

皮膚科医のシルビーさんは、かつて、大気中に浮遊する有害成分についてフランス政府への進言をした科学者グループのひとりでした。こうしたフランス国内での動きのなかで自身のライフスタイルもエコロジカルな方向にシフト、食生活もオーガニックに切り替えたそうです。それで、2015年にスタートしたアラエナでも、体に害を与える可能性のある成分はいっさい使わずに作っています。

「私は、かつてフランスの皮膚科医がしていた方法、つまり、ひとりひとりの状態を聞き取り、どのようなものを使ってもらうかを考えて処方するオーダーメイド診察を始めました。お勧めしていたのはオーガニック化粧品です。その知識と経験をいかして開発したのがアラエナのラインなのです」とシルビーさん。

無農薬・無化学肥料で栽培されたオーガニック素材を優先的に使用し、天然成分のみで処方されているアラエナのスキンケア。それだけでなく医療の専門知識が注ぎ込まれていることが強みです。たとえば、メインとなる成分は、独自の視点で開発された発芽種子由来のもの。チア、亜麻、オーツ麦、小麦、青大豆、そば、アマランサスのそれぞれの発芽種子をベースとした複合成分で、さまざまな必須アミノ酸や抗酸化物質、アミノ酸B群を中心としたビタミン類などが含まれています。成分抽出方法においても、化学溶剤を使わない「グリーンケミストリー」に沿ったメソッドを用いていて、成分・製法の両方で特許を取得。

 

ではアラエナの日本展開アイテムから、いまの季節に役立ちそうな製品をピックアップしてご紹介します。

クレーム・イドラタント・ポ・センシブル (敏感肌用クリーム)50ml ¥19,800

敏感肌のために特別に開発された特徴的なアイテムがこちら!
頰に少しつけてみるだけで、違いがわかります。少しベージュがかった色のやわらかいクリームが、肌にするっと素早くなじんで浸透し、しっとり落ち着かせてくれます。ゆるいテクスチャーなのにコクを感じる不思議な感触。少したつと表面がつるんとして、毛穴などのトラブルが目立たなくなる感じ。外部からの刺激で赤みやこわばりなどが出がちな繊細な肌も、やさしく包み込んでいたわってくれそうです。特許取得のオリジナル成分のほか、モリンガ、マメ科のメリロート、プロビタミンB5、ビタミンC、ビサボロール、キウイ種子油などが配合されています。

ユイル・ヌリサント・ペタル・ドゥ・ローズ(顔・身体用オイル)100ml ¥19,800

毎日忙しく過ごしているけれど、全身の保湿を効率よくしっかりしたい!という人向けの、顔、体、髪に使える多機能オイル。高品質なオーガニック植物由来オイルのカクテルがうるおいを与え、肌にやわらかさをもたらします。採用されているオイルはユチャ種子油(ツバキ油)、ヨーロッパキイチゴ種子油(ラズベリーオイル)、ホホバ種子油、オオミテングヤシ果実油(ブリティオイル)の4種類です。

朝晩の洗顔後に、顔だけでなくボディの保湿ができますし、スパでボディトリートメントで使われているように全身のマッサージにも使えます。髪は毛先など乾燥している部分に、濡れた髪にも乾いた髪にもOKと、大変便利に使い回せるオイルです。ほんのり甘さを感じる香りは天然由来のもの。

 

スペシャルケアとして、シルビーさんもアンヌさんも「最もアレアナらしいアイテム」というのが、独自開発のピーリング。

ピーリング・アシドゥ・ドゥ・フリュイ(ジェル・ピーリング)50ml ¥19,800

クリニック処方から着想を得たジェル状のピーリング。植物から抽出されたフルーツ酸(アルファヒドロキシ酸)によるものですが、シルビーさんの手による刺激や赤みを極力おこさないような処方で皮膚表面をなめらかに。酸の成分として配合されているのは、サトウキビエキス、ビルベリー果実エキス、オレンジ果実エキス、レモン果実エキス、サトウカエデエキスです。

洗顔後、目もとを避けて顔全体と首に薄く塗り、10分置いたあと洗い流します。週1~2回のお手入れが推奨されていて、使用後に肌を鎮静&集中保湿するビロードのようなテクスチャーのマスクも一緒に考案されているのが、さすがの配慮(マスク・イドラタシオン・アンタンス
50mL 16500円。特許取得オリジナル成分のほか、ウンダリア紅藻エキス(ワカメエキス)、ヒアルロン酸、キイチゴエキス、ミツロウ、ユチャ種子油(ツバキ油)、ハマメリス葉水などを配合)

アラエナのすべての製品は、ヨーロッパのエコサート・コスモス機関によるオーガニック認証を受けています。すべての製品で動物実験は行わず、必要な一部の材料(プロポリス、ミツロウ、ロバミルク)以外はヴィーガン処方を採用しています。鉱物油、シリコン、内分泌攪乱物質、化学保存料、PEG、PPG、ホルムアルデヒドなどの放散剤、フェノキシエタノール、トルエンなどの合成成分は一切使用していません。

 

そしてアラエナでは、香りづけのためのエッセンシャルオイルも使用を避けています。それは、人によっては反応を起こす可能性があると考えているため。より多くの人に使ってもらえるような製品にしたいので、あえて使用を控えているとのこと。代わりに独自で作っている100%ナチュラル成分による香りについては社外秘だそうですが「一例としてボディ製品には、ツバキとフランボワーズの花の香りが含まれています」とシルビーさん。そして敏感肌用のアイテムには、その自然由来の香りさえつけていません。このあたりの細かさ、メリハリのつけかたも、さすが、わかっている人の処方だなと感じます!

アジアで唯一、アラエナに触れることができるのは「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ ミツイ キョウト)」のスパ。単体のトリートメントを受けることもできますし、新しく企画された、プライベート温泉やヘルシー食の提供を組み合わせた宿泊プラン「SPA Indulgence = 温泉養生 Journey」では滞在中に2回のトリートメントが組みこまれています。スパのエントランスでは製品を実際に見て購入することも可能ですし、2月からは待望のオンライン販売が始まりました。=> https://shop.hotelthemitsui.com

 

「今後は、食生活では補い切れないものを補うような化粧品の製品化を探っていきたい」とおっしゃっていたシルビーさん。今後の製品にも注目していきたいです。なおフランスでは、本拠地ビアリッツとパリに直営のスパがあるほか、製品は感度の高い人が集まる「ボンマルシェ」や「メルシー」といった店舗で扱われています。

アラエナについて日本語での詳しい情報はこちらへどうぞ=> https://vicela.jp/alaena/

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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