メイクアップニュース
2010.1.19

あぁ全色、欲しい!欲しい!! 欲しい!!! “シャネル”の新定番口紅デビュー

招待状の黒いカードに、ピンクローズで“rouge COCO”と書いてあった。裏面には、新しい口紅「ルージュ ココ」の発表会を行う旨の案内が書いてある。

“rouge COCO”!
シャネル女史の愛称を冠した口紅がでる!!

私がシャネルを知ったときの口紅の名前は「ルージュ ア レーヴル」で、その後はたぶん「ルージュ イドゥラバーズ」「アクアルミエール」「ルージュ アリュール」と続いてきた。どれも機能やイメージを象徴する名前だったのに、今回はシャネルにとって特別な意味をもつ“COCO”である。どんな容器? なん色でる?? どんな色??? わくわくしながらその日を待ち、いそいそと会場に向かった。

会場で私を出迎えてくれた口紅のお姿は、やはり定番の黒金のあの容器だった。「アクアルミエール」はキャップの天面が金だから、黒に白でシャネルのマークが入っている「ルージュ イドゥラバーズ」と同じ容器に見える。でも持った感じがちょっと違う?とフト思う。
そしてそのなじみ深い容器は30本並んでいる。早速キャップを開け、1本1本腕につけて色とテクスチャーを確かめる。30色中13色はピンク、3本がブラウン、6本がベージュ、8本が赤系統。春の息吹を感じさせる淡いピンクから、深く色づく情熱的な赤、日常使いに最適なベージュ等々、女たちの毎日を彩るありとあらゆる色が揃う。なんて幸せ!
発表会の形式はいたってシンプルで、並んでいる口紅を自由に試して使用見本と立派なカタログ&資料をいただいて終了、という趣向。

それにしても、私が口紅デビューを果たしてからデザインが変わっていない口紅は、シャネルのこのタイプだけではあるまいか?

私が初めて百貨店ブランドの口紅を手に入れたのは18歳のときで、ずっと欲しいと思っていたシャネルだった。その後、大学卒業まで、メインはシャネル。もう25年以上も前になるのだけど、この“rouge COCO”と同じに見える容器だったっけ。家に戻って、ドレッサーを探すと、その頃の口紅がしまってあった。
(新卒で別の化粧品会社に入社し、メークブランドの企画開発をしていたので、その時期は自分の欲しい色をドサクサに紛れて創ってもらっていた・笑)。

“rouge COCO”と並べるとほとんど同じではあるものの、“rouge COCO”のほうが若干重く、手のなじみがいい。そして開け閉めをする際にカチッと気持ちのよい音がする。そしてキャップの内側にも、あのシャネルのCCマークが! デザインはそのままに、でも容器の設計は、さりげなく確実に進化している。さすがシャネル。
もしかしたら誰も気づいてくれないかもしれない。でもそんなことはきっと考えていない。シャネルがシャネルであるために、普遍であり続ける努力を、折に触れてあたりまえに繰り返しているだけなのだろう。

さて“rouge COCO”の使用感はといえば、たまらなくなめらかで、サテンのような光沢感がたまらなく美しい。一度塗りで、2度塗りで。直接塗りで、筆を使って…、それぞれに違う表情が楽しめる。ツヤめき過ぎず、やわらか過ぎず、硬過ぎもしないそのテクスチャーは、長きに渡り定番として存在し続けるであろう、絶妙のバランスだと思う。

30色もあるならば、いつもなら私のお気に入り色だったりオススメ色を紹介するところなのだけど、今回はやめておきます。これだけの色たちを前にして、そんな話をするのも野暮かな、と。
発売は3月26日だからちょっと先ですね。実際にお店で30色を見渡しながら、ピンとくる色たちに出会って欲しい。目移りする魅惑のカラーがいっぱいだから、時間はたっぷりみておくことをオススメします(笑)。

(写真A:ページ右上)ほら、美しいでしょ。使いやすいハーフトーンの色みが豊富。野暮なんだけど、やっぱり言ってしまいましょう! My定番色は、10番と26番かな〜。)

[商品情報]
ルージュ ココ(全30色 各¥3,780)[2010年3月26日発売予定]
■HP:http://www.chanel.co.jp

取材日:2009/12/9(WED)
CHANEL NEXUS HALL(銀座)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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