プロ直伝! あったか肌を叶える「ピンク系ファンデ」のメイク方法
本来の肌と少しトーンが異なるピンク系の色。でも最近のファンデーションは肌なじみが良く浮かないので、丁寧に塗ればまるでキレイな素肌のようになじみます。そのコツを人気ヘア&メイクアップアーティストのAYAさんに教えていただきました!
【ベース】下地はノーカラーのスキンケアタイプを首までしっかり
「くまや色ムラはファンデの色で隠れるので、下地に求めるのは質感アップ効果。スキンケアのように潤いたっぷりで、キメが整ってふっくらするものを選び、首との境目が出ないように広く塗ります」(AYAさん)
スキンケア成分たっぷりで、肌がもっちりと明るくなる新作美容液下地。
SEP BEAUTY スターターZ オーサムピンク SPF50+・PA++++ 30ml ¥2,500
(1)顔全体に薄くなじませる
下地を手の甲に直径1.5cm程度とり、指の腹で顔の中央から外側に向けて、顔全体に薄く均一に塗る。
(2)耳の裏側まで丁寧にぼかして
指に残ったものを輪郭から外側に向けて薄くのばし、首との境目をぼかし込む。耳の後ろ側までぼかし込んで。
(3)あごの裏側にも薄くなじませる
人さし指、中指、薬指の腹に、手の甲に残った下地をごく薄くとる。あごの裏から首筋に向けてなじませる。
【ピンクファンデーション】ピンク系ファンデは細かい部分も丁寧に塗る!
肌の色よりも少し明るい印象に仕上がるピンク系ファンデ。塗り残しがあると色ムラが目立って見えるので、細かい部分まできちんと塗ることが大切です。「指の腹やスポンジで、薄く丁寧に仕上げて」(AYAさん)
白浮きせず温かみのあるピンクベージュ。
SUQQU エクストラ リッチ グロウクリーム ファンデーション SPF15・PA++ 202(全7色) 30ml ¥10,000
(4)頬や額などの面には薄く均一に
手の甲に小豆粒大のファンデをとり、指で頬の中心から外側へのばす。額にはやや薄めに塗り、鼻筋やあごにも薄くのばして。
(5)指に残ったものを目元や口元に
上下まぶたや口元など、パーツの際に塗り残しがあるとムラが目立つので、指の腹でごく薄くカバーする。くすみがとんで明るく。
(6)小鼻のわきも忘れずにカバー
指の腹に残ったもので、小鼻のわきを薄くカバーする。ここの色ムラを消すだけで、顔がぐんと明るく見える。
(7)残ったファンデをスポンジに
顔の輪郭付近にはスポンジで、境目をぼかしながら塗る。手もちのリキッドファンデ用スポンジに含ませて。
(8)外側に向けてぼかしながら塗る
輪郭の内側から外側に向けて、スポンジでごく薄くぼかし込むように塗る。くっきりと境目が出ないようにして。
手もちのピンク系ではないファンデを使うなら…
ピンクのコントロールカラーとファンデを1:2程度の分量で混ぜれば、ほんのりピンク系に。アイテムの発色に合わせて分量は調節して。
(右)明るめ。
THREE アンジェリックコンプレクションプライマー SPF22・PA+++01 30g ¥4,200
(左)しっかり発色。
クルー フーミー コントロールカラーベース ピンク 15g ¥1,800
【パウダー】ノーカラーフェースパウダーで首と顔を一体化させて
ファンデを塗った顔の肌と首の素肌、その差を埋めてくれるのがお粉。「顔と首全体に薄くつけて質感を均一にすることで、色やトーンの差が目立たなく。ノーカラーのものなら服についても目立ちません」
ファンデーションの色と質感を変えずに、キメ細かさだけを高める。
ジョルジオ アルマーニ ビューティ マイクロ フィル ルース パウダー 0 15g ¥6,000
(9)顔全体にごく薄く塗る
フェースパウダーを付属のパフにごく少量もみ込む。顔全体を軽く押さえるようにして、薄く均一になじませて。
(10)首筋にも塗って質感をそろえる
パフにパウダーを足し、首筋全体にも薄くなじませる。顔と首との色の境目が、ほとんど目立たなくなる。
【シェーディング】額の生え際はシェーディングでなじませる
ピンク系ファンデを使うときにAYAさんが必ず取り入れるのが、額の生え際のシェーディング。
「ここを暗くして髪とつなげると顔全体が引き締まり、膨張した印象を防げます。抜け感も出ておしゃれに」(AYAさん)
ノンパールで赤みも少なく、自然な影を作るパウダー。粒子が細かくムラになりにくいので、AYAさんも愛用。
NARS ブロンズパウダー 5101N ¥4,300
(11)額の生え際にぼかし込む
手もちのチークブラシにシェーディングパウダーをとり、手の甲ではらってから、額の生え際にぼかし込む。
教えてくれたのは…
ヘア&メイクアップアーティスト AYAさん
藤原美智子さんに師事後、LA DONNAに所属。透明感あふれる肌作りと繊細なメイクに定評がある。著書は『AYA MAKE』(宝島社)。
『美的』1月号掲載
撮影/小山奈那子(人物)、西原秀岳(TENT・静物) ヘア&メイク/AYA(LA DONNA) スタイリスト/角田かおる(人物)、柿原陽子(静物) モデル/佐藤優津季 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。