綾 凰華さん私物大公開「舞台のメイクがデイリー愛用コスメに！」【宝塚歌劇OGセルフメイク】

宝塚歌劇で美を培い、退団されてなお美しさを更新し続けている元タカラジェンヌの方々。この連載では、実際に愛用しているコスメを使った、セルフメイクのテクニックに迫ります。今回は、元雪組男役の綾 凰華さんが愛するコスメ編です。

元雪組男役・綾 凰華さんのリアルユースコスメを拝見！

宝塚歌劇団を退団してからも輝きを放ち続けている、宝塚歌劇OGの方々のメイクの秘密を探る人気連載。

今回は、元雪組男役の綾 凰華（あや・おうか）さんが登場。前編では実際に愛用しているコスメのフルラインアップ、後編ではそのコスメを使ってのセルフメイクテクニックを紹介します。前編となる今回は、きゅるんとした目元が印象的な綾さんが愛用するコスメをお届け！

舞台化粧で良かったコスメは普段メイクの愛用品になることも！

「バレエを習っていて発表会があったから、小さいころから“お化粧”という存在が身近にありました。そのせいか普段のお化粧にも興味を持ったのは、中学3年生くらいの早い時期。まわりにもお化粧をする子が多く、その中で私は休みの日にするくらいでした。けっこうおませでしたね（笑）」

そんな綾さんが今、コスメの情報を収集するのはネットの世界。

「自分が使っているアプリに流れてくる広告などをきっかけに、媒体やブランドのSNSアカウントをフォローして、そこからトレンドを知ったり。でもトレンドだけにこだわらず、自分が長く使っているものを大事にするようにもしています」

自分で選ぶこともあるし、美容好きの友人や仕事仲間から薦められたコスメを使うことも多く、ラインアップもプチプラからデパコスまで幅広いそう。ファンの方からコスメをいただく機会もあり、それを興味深く使ってみるのも楽しみなのだとか。

「舞台で使うコスメは、仕事の先輩やタカラヅカの娘役さんにいろいろ教えてもらっています。そこから『これいいかも！』と目にかなったものが、普段使いコスメのレギュラーになることもあるんです」

舞台用コスメから引っ越してきたもののほか、最近買ったものや10年程使っているスタメンアイテムまで、綾さんの顔を彩るコスメのラインアップはこちらです！

【ベース】

1.コスメデコルテ ザ スキン ミニマリスト [SPF30 PA+++]
「UV効果があってトーンアップできるものがいいなと思って探していたら、雑誌にこれが載っていたんです。ちょうど同級生がコスメデコルテに勤めており、『どう？』と聞いたら『いいよ』と言うので購入。塗っているのか塗っていないのかわからない程自然なのに、肌がキレイに整う感じ（笑） 本当に買ってよかった1品です」

2.クレ･ド･ポー ボーテ タンフリュイドエクラ ナチュレル [SPF25 PA++]
「私の肌は薄いみたいで、血管や赤みが目立ちやすいんです。だから、軽くカバーはしてくれるけれど素肌感も出せるファンデーションが好み。これはそのバランスがよくて気に入っています」

3.M･A･C スタジオ フィックス オールオーバー フェイス ペン NW20
「舞台メイクと兼用のコンシーラー。押すと出てくるペンシル型で、ファンデーションの上からでも塗れるタイプです。こっくりした重めのテクスチャーだから、今日のような撮影でちょっと肌のアラが気になるときなどに、部分的に使います」

4.エレガンス ラ プードル オートニュアンス リクスィーズ Ⅳ
「ここ10年程使っているスタメンのパウダーです。ふわっと軽く重ねるだけで、顔がぱっと明るく華やかになるのがわかります。ツヤ感もちょうどいい。周りにも『これ、いいよね』と言っている方が多いので、やっぱり名品なんだなと納得」

【目元】

1.シャネル レ キャトル オンブル 226
「アイシャドウは、ブランドを問わずベージュやブラウン系をずっと愛用しています。こちらはさすがシャネルだな、と。ちゃんと存在感があるのに、目元だけが浮くような強い主張はなくて控えめ。大人な感じでアイメイクを支えてくれています。うっすらラメが入っているから華やかさも出るんですよ」

2.M･A･C #224S テーパード ブレンディング ブラシ
「アイシャドウをアイホールに乗せやすいブラシの形。これでアイシャドウの色をブレンドして使います」

3.シャネル スティロ オンブル エ コントゥール 40（限定色、販売終了）
「この太めのアイライナーはいただいたもので、アイシャドウが固まったようなテクスチャーです。タカラヅカ時代は素化粧でもアイラインが必須でしたが、退団してから徐々に引かなくなりました。これはシャープにラインを引くというより、目のキワにニュアンスを足してくれる感じでかなり重宝しています。カラバリも豊富だから、これからスタメン入りしそうなアイテムですね」

4.ヒロインメイク スムースリキッドアイライナー スーパーキープ 03
「今日のように撮影で目元をキリッと見せたい場合は、アイラインを引きます。アイライナーに求めるのは絶対に落ちないこと。だから、舞台で愛用しているものが普段使いにお引越ししてくることが多いですね。毛先が繊細で適度にコシがあり、細かい部分もキレイに描けます」

5.シャネル ラ バーズ マスカラ
「セパレートのまつげが好きなので、ちょっと手間ですがマスカラ下地を使うように心がけています。やっぱりまつげは大事にしたいから、保護するという意味でも毎回使用します」

6.エレガンス グラヴィティレス マスカラ BK10
「アイラインは引かなくてもマスカラは必須。いろいろなマスカラを試しているところで、これはしっかり存在感を出してくれるタイプです」

【眉】

1.カネボウ化粧品 ケイト 3DアイブロウカラーN BR-2
2.カネボウ化粧品 ケイト デザイニングアイブロウ3D EX-4
「ケイトのアイブロウアイテムは、私の中で揺るぎない信頼があります（笑）なので、マスカラもパウダーもずっとケイトを愛用。色と密着感が良くて、舞台でも活躍しています」

3.M･A･C #268S デュオ ファイバー アングル ブラシ（生産終了）
「これでアイブロウパウダーを混ぜ、自分に合う色にして使っています。硬めで筆先が斜めになっているから、しっかり描けます」

4.セザンヌ 超細芯アイブロウ 01
「ずっと前に友達に薦められて使い始めました。極細なので眉尻も描きやすいです」

【チーク】

1.シャネル プティ パンソー
「付属のブラシでなく、こちらのチーク用ブラシを使っています。大きいから頬にぽふっと乗せやすい。ケース付きなので、持ち運びにも便利です」

2.シャネル ジュ コントゥラスト 330
「ちょうどいい色みのコーラルピンク。男役のときだったら絶対に買わない色です（笑） ふわっと繊細な粉で、煌めきが出ます」

3.パルファン･クリスチャン･ディオール バックステージ フェイス グロウ パレット 004
「ハイライトとして使っています。これも大好きなツヤ感。最終仕上げに使っています。タカラヅカ在団中から、舞台化粧はツヤがあるのが好きでした。普段メイクのベースもアイシャドウも、マットなものよりツヤっぽい方が好み。わかりやすいでしょ（笑）」

4.シュウウエムラ ブラシ 20h
「骨格に沿うような斜めのブラシ。これでハイライトの色を混ぜて乗せます」

【リップ】

1.M･A･C ラスターガラス リップスティック シー シアー
「合わせるファッションや気分によって、使うリップは選びます。こちらのリップも舞台用からのお引越し組。発色が良くて、思ったより華やかな口元になります」

2.資生堂 マキアージュ スムース＆ステイリップライナー 色番不明
「片側がリップライナー、逆側はリップブラシになっているからとても便利。ずっと使っています」

次回は、これらのアイテムを使ったセルフメイクテクを詳しく教えていただきます。お楽しみに！

俳優
綾 凰華
あや・おうか／1月5日生まれ、兵庫県出身。2012年に98期生として宝塚歌劇団に入団し、宙組大劇場公演『華やかなりし日々／クライマックス』で初舞台を踏む。組まわりを経て男役として星組に配属。2017年に雪組へ組替えし、『ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』で新人公演初主演。2018年『ファントム』（いずれも雪組大劇場公演）にて2度目の新人公演主演を務める。2022年6月『夢介千両みやげ／Sensational！』にて宝塚歌劇団を退団。朗読舞踊劇、舞台、ダンスライブなどで幅広く活躍中。ミュージカル『アンドレ･デジール 最後の作品』への出演が決まっている。Instagram　@aya_o_ka

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トップス／スタイリスト私物

撮影／風香　ヘア＆メイク／加藤志穂（PEACE MONKEY）　スタイリング／槇 佳菜絵　構成・文／淡路裕子

※こちらで紹介したアイテムは綾さんの私物です。ブランドへのお問い合わせはお控えください。

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。