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2020.12.19

水川あさみさん「昔は頼ることをカッコ悪いと思っていた」

映画『滑走路』で悩みの多い女性・翠を演じる女優・水川あさみさん。彼女自身、ここ数年は人生の大きな選択も多かったそう。今を楽しむ彼女のスペシャルインタビューをお届けします。

絶望しても、考え方ひとつで未来は開ける。今は毎日が楽しいです

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人には見られたくない思いに寄り添う作品。水川さんは映画『滑走路』をそう語った。32歳で命を絶った歌人・萩原慎一郎が非正規雇用の悲哀などを歌った歌集をモチーフに描く今作で、将来に悩む切り絵作家の翠を演じている。

「原作を読んだときは自分だけが取り残されているような孤独感を覚えたのですが、映画で役が動き始めると、とたんに希望が見えてきて、作品の力を感じました。私が演じる翠は仕事や出産、夫婦関係など、女性の不安や悩みが集約されたような役。明るいテーマの作品が続いてきた中で、今、この役を演じなさいと言われているような感覚がありました」

「自転車のペダル漕ぎつつ選択の連続である人生をゆけ」。
水川さんの心に残っている原作者・萩原さんの一句。翠が物語のラストでとる人生の選択には、はっとさせられる。

「人は毎日多くの選択をしますが、相手が喜ぶから、こうした方がよいから、という理由での選択も多いですよね。例えば、私は仕事柄、現場で私個人の役回りも指し示されているように感じると、そこに合わせることもありました。仕事を円滑に進めるという意味ではそれが正解なこともあるけれど、その選択に慣れるのもよくないですよね。本当に大事な選択は、自分がどうしたいかで決めるようにしています」

ここ数年は、人生の大きな選択も多かった。映画のように悩み、さまざまな経験も経て、「自分で選択して、人生と向き合えている」今が楽しいという水川さん。30代になり、疲れやすさを感じてからは発酵食品をとるように。塩麹やしょうゆ麹を手作りし、ぬか漬けも欠かさない。

「発酵食品をとり続けると、疲れても調子がいいんです。気持ちがしんどいときは、家族や友人の肩を借りて立ち上がります。昔は頼ることをカッコ悪いと思っていましたが、人は支え合っていくことを教わってからは、無敵な感じです(笑)」

 

ASAMI’s Tips

#カラーマスカラ

普段のメイクは日焼け止め程度。でも食事に行くときは色で遊びます。今はカラーマスカラがお気に入り。

 

#ウィンドチャイム

夏に買って、窓に下げています。風が通ると鳴る音が気持ち良すぎ!皆に買ってほしい!

 

『滑走路』

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(c)2020「滑走路」製作委員会

切り絵作家の翠は子を望みながらも、夫との関係に違和感を覚えている。厚生労働省の官僚・鷹野は激務の中、仕事への理想を失いつつある。中学2年の“学級委員長”は、いじめられていることをひとりで抱え込む。3人の人生が、ある人物の死から交錯する…。夭折の歌人・萩原慎一郎の同名歌集を基に描く。監督:大庭功睦 出演:水川あさみ、浅香航大、寄川歌太ほか
公開中

 

PROFILE
みずかわ・あさみ/1983年大阪府生まれ。2020年は、映画『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』『喜劇 愛妻物語』『ミッドナイトスワン』、Hulu『住住(2020)』、Paravi『love⇄distance』などに出演。公開待機作に、映画『アンダードッグ』(11月27日公開)など。

 

『美的』2021年1月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/岡野瑞恵 スタイリスト/番場直美 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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