大学卒業後、女性誌やウェブサイトを中心に、美容、旅行関連の取材・執筆を行うほか、美容皮膚科医や美容師などの専門家や、メディアに向けたレターの製作、TV・ラジオ出演、講演など多方面で活動中。現在は、“旅=楽しむだけでなく、美を磨くためのエッセンス”と捉え、国内外を問わず、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材を多く行う。“人生を彩るために、美容する”がモットー。
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スペインの首都・マドリードからは、日帰りで行ける郊外の美しいスポットが多くあります。
マドリードから100km弱の距離、車で約1時間の郊外、カスティーリャ・イ・レオン州に位置するセゴビア(Segovia)は、古代ローマから発展した歴史ある街。標高1000mを越す高原で、中世にタイムスリップしたかのような情景が広がります。
なかでも、セゴビア旧市街と水道橋は、1985年にユネスコ世界遺産に認定され、世界中で最も美しい街のひとつとしても知られています。
セゴビアに着いて、一番最初に目に入るセゴビア水道橋「アクエドゥクト」は、ローマ人がその広大な帝国の中で築き上げた数々の建造物の中で、最も壮観なものとして知られています。
グアダラマ山脈から運ばれた、花崗岩でできた167個のアーチが特徴。セメントやモルタルなどの接着溶剤を利用することなく、それぞれの石のバランスだけで巧みに組み立てられていて、その精巧さには驚くばかり。
あまりにも偉大な建設ゆえに、“実は悪魔が造った”という伝説まで残っているとか。ほとんど修復されることなく美しく残存し、機能性に優れた建築物として圧巻の存在感を見せつけてくれました。暖かい季節は、花々が咲き誇ってさらに美しさを増すのだとか。
水道橋の上から降りてきて、カフェでちょっと一息…と思っていたら、水道橋の近くに「CTA Zumos」という、100%ナチュラルなフレッシュジューススタンドを見つけました。
たくさんの種類のフルーツから選べ、価格も良心的。ボトルのサイズが選べるので、水道橋を見た後に、絞りたてのフレッシュジュースを片手に街歩きをしてみては?
水道橋から北に700mほど歩くと、「セゴビア大聖堂(Catedral de Santa María de Segovia)」が見えてきます。
スペインの数ある大聖堂の中でも、その優雅さから“大聖堂の貴婦人”と呼ばれているセゴビアのカテドラルは、16世紀のスペインで最も名高い建築家のヒル・デ・オンタニョン一族の指揮のもと、1525年に着工したもの。
内部はラテン十字をかたどったゴシック様式で、主祭壇もさることながら、天井の見事な装飾や回廊の繊細なレリーフも見逃せないポイントです。
回廊は自然光が差し込む空間なので、雰囲気のある写真が撮れますよ。この日はとても冷え込んでいたので震えながらの撮影でしたが(笑)、今の季節は、心地よい涼しさを感じながら散策ができそうですね!
さらに、カテドラルから650mほど歩くと、おとぎ話から飛び出したような城壁と尖塔が美しいお城が出現!
ディズニー映画の白雪姫のお城のモデルとなったという一説もある「アルカサル(Alcázar de Segovia)」は、街の最北端の岬、エレスマ川とクラモレス川という2つの川に囲まれた小高い地区にあり、ローマ時代以前から街の要所として重んじられてきました。
アルカサルは、外観からよく船に例えられます。オレンジの船体に青いマストを立てた、軍艦のように感じられました。
内部の見どころは、イスラム教とキリスト教の建築様式の融合! 豪華な外観と内装に、魅了されることでしょう。
この日のランチは、セゴビアの郷土料理“コチニージョ=子豚の丸焼き”が食べられるレストラン「メソン・デ・カンディド(Meson de Candido)」へ。
丸焼きにした子豚を目の前で取り分けてくれるのですが、料理をお皿でサクサクと切っていくのが、このお店の伝統です。最後に、このお皿を地面に叩き付けて割るパフォーマンスもあり、つい驚いて叫んでしまいました(笑)。
食べる前に子豚の顔が見えてしまったので、リアル感に少しおののきながらも…、柔らかく臭みの少ない肉質と、パリパリの皮の香ばしさのコンビネーションを堪能しました。
世界遺産探訪のほかに、もうひとつ女子におすすめなのが、マドリッド郊外の高級住宅地、ラスロラス市にあるアウトレットモール「ラス ロサス ビレッジ(Las rozas village)」。
マドリード中心部のスペイン広場(プラサ・デ・エスパーニャ:Plaza de España)から直行バスも運行していて、約30分で行くことができます。
マドリッド中心部でのショッピングは、スリに細心の注意を払いながらなので気疲れしてしまうこともありますが、ここではセキュリティーがあちこちで監視しているので、安心してショッピングが楽しめるのもメリット。
美容アイテムでは、スペイン女子に人気が高い、オランダ生まれの自然派コスメブランド「リチュアルズ(Rituals)」がありました。
ファッションブランドでは、スペインを代表するブランドLoewe、Camper、Pretty Ballerina、Adolfo Dominguez、Desigual、Tousなどが入っているので、本場のブランドをチェックしてみては?
通り一帯が可愛い街のようになっているので、ウィンドウショッピングをして、カフェに立ち寄るだけでもリフレッシュできます。夜のイルミネーションも、とても美しかったです。
マドリードから日帰りで行ける距離には、世界遺産からアウトレットまで、美しい風景に出会えるスポットがたくさん。ぜひマドリードの中心部から足を延ばして、可愛い街を訪れてみてはいかがでしょうか?
<取材協力>
大学卒業後、女性誌やウェブサイトを中心に、美容、旅行関連の取材・執筆を行うほか、美容皮膚科医や美容師などの専門家や、メディアに向けたレターの製作、TV・ラジオ出演、講演など多方面で活動中。現在は、“旅=楽しむだけでなく、美を磨くためのエッセンス”と捉え、国内外を問わず、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材を多く行う。“人生を彩るために、美容する”がモットー。
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