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2011.7.29

大高博幸の美的.com通信(65) メル・ギブソンの『復讐捜査線』 試写室便りNo.14

娘の仇は、俺が撃つ!
愛する娘の命を奪った巨大なる陰謀、
男は今、すべてを捨てて怒りの引き金を引く…。
『復讐捜査線』(原題=Edge of Darkness)
★詳細は、http://fukushuu-movie.com/へ。
<7月30日(土)から、丸の内ルーブル、新宿ミラノほかにて全国ロードショー>

開巻、真夜中の暗い湖の向こうに冷たく光る月が出ていて、岸辺の遠く右側にはシャトーのような何か(それが何であるかは映画の中盤辺りで分かってくる)が建っている…。ロマンティックにも不気味にも見える風景ですが、数秒後、タイトルが映し出される直前、「ゴボ、ゴボゴボ」という微かな音と共に、水死体が三体、うつ伏せの状態で浮き上がってくる、というファーストシーンからして興味津々。

これはメル・ギブソンが久々に主演した、全米大ヒットのアクション巨編です。彼が演ずるのは、最愛の娘(24歳)を目の前で射殺されたボストン警察殺人課のベテラン刑事クレイブン。事件は彼に恨みを持つ者の犯行と思われたが、クレイブンは単身捜査に乗り出すうちに、娘が勤務していた軍需企業の巨悪を暴露しようとして謀殺されたと確信する…。しかし邦題と惹句が示している通り、彼は事件解決のためではなく、ただひたすら娘の復讐・仇討ちのために命を賭けて突進する…。そのために、この映画は複雑になりすぎない、第1級のエンタテイメントとして楽しめる作品に仕上げられています。

出演者は端役に至るまで全員粒揃い(わずか2場面にチラッと登場するだけの女性ニュースキャスターまでが、重要な役割を非常に印象深く演じています)。カメラの動きもカットの切れも見事で、カーチェイスをはじめとしてスリリングなシーン満載。特にラスト近くの仇討ちの場面は最高の出来でした。

メル・ギブソンは顔の角度や表情によって、ショーン・コネリーからケイリー・グラントにまで似て見える瞬間があって、ちょっとビックリ(それだけ豊かな顔というコト)。説得力のある演技と活力に充ちたアクションは全観客を惹きつけ、昔からの大ファンならば彼の活躍振りに誇りさえ感じるはず。But、まだ54歳だというのに、乾燥ジワが相当目立ってきていました。それが彼ならではの味になっているのはモチロン素晴らしいコトなのですが、「もう少し、せめて保湿ケアだけでも十分にすべき!」などと考えてしまうのは、僕の悲しい運命(さだめ)なんでしょうかね…。

上映時間は116分。彼氏or友だちと一緒に観るのがオススメです。血生ぐさすぎるシーンやセックスシーンは出て来ないので、御安心ください。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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