清原果耶さん「楽しみは与えられるものではなく自分で作るもの」|映画『青春18×2 君へと続く道』スペシャルインタビュー
映画『青春18×2 君へと続く道』で主演を演じた清原果耶さん。3週間の台湾での撮影中に感じたことは?
大切にしたいことは、忘れたくないもの。モヤモヤするときは掃除!
ジャケット¥121,000、スカート¥69,300(ザ・ウォール ショールーム〈フェティコ〉) リング¥19,800(ザ・ウォール ショールーム〈バランス〉) イヤーカフ¥22,000(カスカ表参道本店〈カスカ〉)
自分と向き合いたいとき、清原さんは掃除をする。
「何かが滞っているときはどこか部屋が荒れているんです。玄関のタイルが汚れていたり。そうすると小さなモヤモヤが膨らむので、とりあえず掃除をします。掃除に意識がもっていかれたら、その程度のことだったのだと思えるんですよね」
主演映画で演じたアミは“自分を確かめるため”旅をする。台湾と日本、18年前と現在を舞台に描くラブストーリーは人生につまずいた人の心にも優しく響く言葉がちりばめられている。
「アミの言葉、感性、意志の強さや弱さ、すべてが魅力的で、この役を絶対に演じたいと思いました。人生は一期一会が繰り返される儚いものと思いながら生きていた私ですが、共感できる台詞にたくさん出合えて。台湾スタッフの皆さんとも全員で夢中になれるゴールがあり、価値を見いだせる作品に参加できたことは本当に幸せなことでした。これから先に出会う役も大事にしていきたいと改めて感じましたし、大切で特別な作品になりました」
3週間の台湾での撮影中、車での移動中もサービスエリアごとに現地グルメを満喫したそう。映画は台湾への旅情が募ると同時に、大事な人には思いを伝えたい、大切なことを見失わずに生きたいと思わずにはいられない。
「私が大切にしたいことは忘れたくないもの。景色は消えていくし、人との出会いも永遠ではないし、思い出は美化しがちなことも。自分の愚かさも含めて、大事にしたいものは消えても忘れたくないもので、そういうものこそ美しいなと感じます」
演じる役をイメージした香りを自分にだけ香る程度にまとい、撮影に臨む。アミを演じるときは、劇中に登場するニナリッチの「レールデュタン」をつけた。作品ごとにその存在感と演技力に圧倒される清原さん、日常を楽しむことも忘れない。
「ベッドカバーを春らしい色に替えたら睡眠が楽しみになりました(笑)。楽しみは与えられるものではなく自分で作るもの。気持ちが沈みがちなときは、『おいしいものを食べる』みたいに、ささやかでも気持ちが楽になることを取り入れています」
She is Into
温活は習慣
免疫力アップのため手首や足首を温めたり、酵素浴に行ったり。体を温めると、メンタルも元気になる気がします。
朝はまずカーテンを開ける
体内のリズムを整えるために大事なことなんだと気づいて。寝ぼけながらも頑張って開けています。
【Movie】『青春18×2 君へと続く道』
台湾の高校生・ジミーは日本人バックパッカーのアミと出会う。互いに惹かれ合うが、突然、アミの帰国が決まる。18年後、人生に挫折したジミーはアミと交わした約束を果たすため日本へ…。台湾の人気紀行エッセイを基に描く。
監督・脚本:藤井道人
出演:シュー・グァンハン、清原果耶ほか
5月3日公開
『美的』2024年6月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/赤松絵利(ESPER) スタイリスト/井阪 恵(dynamic) 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。