“Mattママ”桑田真紀「食べることは生きること。正しい食事は一家円満、団結の源へとつながります」【全方位「推し活」力の磨き方 vol.10】
夫は野球界のレジェンド・桑田真澄氏、次男は現在アーティストとして活躍中のMatt Rose氏。専業主婦から一念発起し、公私ともに支える桑田真紀さん。 根っからの「応援体質」の真紀さんが、彼らの才能をどうサポートしているのか。真紀さんの「応援力」は、夫、子供、義理両親といった身内だけでなく、上司・部下・同僚やママ友、すべての人間関係の参考になるはずです。
食べることは生きること。正しい食事は体と気力と健康を作り、結果的に一家円満、団結の源へとつながります
食はバランス重視で体調管理。宮崎産のものを取り寄せることも
桑田家の食事は夫と長男がアスリート、次男のMattがアーティストということで、スタミナがつくものをバランス良くという考え。夫のシーズン中は朝兼昼の食事をするのがだいたい午前10時。消化を意識してゆっくりとバランスのとれた食事を心掛けて、12時30分くらいまでに球場に行く……というのが大まかなスケジュールです。息子たちが学生の頃は、夫と同じメニューを朝の登校前に食べていくという感じでした。
メニューはとにかくたくさんの種類を少しずつ。今でいうところの「ワンプレートごはん」ですね。根菜、葉野菜、豆類、魚、肉、乳製品、発酵食品、果物、そしてごはんと具だくさんのみそ汁を。夫はアスリートにしてはたくさん食べる方ではなく、長男は体作りのためにとにかくたくさん食べる子で、魚や肉などのたんぱく質多めのなんでも大盛り。Mattは好き嫌いがいっさいなく、あらゆるものをバランス良く食べるほう。特に魚が好きで、今も大きい切り身や丸ごと2尾、ペロリと食べていますね。納豆も大好きで、黒豆納豆とひき割り納豆を合わせていただきます。同じ食材でも複数の種類を一緒にとることで、善玉菌や栄養素も増幅する気がするのです。
昔は当然ながらUber Eatsもないし、自宅周辺は出前してくれるお店もあまりないエリアでした。コンビニもないし、いやおうなしに作るしかなかったので、ほとんど自炊。ふつかに一度、スーパーマーケットに買い出しに行っては食材をたくさん仕入れ、せっせと作りましたね。
なんでもまんべんなくいただくように、今も昔もとにかく気をつけているのは「偏らないように」ということ。アスリートの中には生ものを避ける方もいらっしゃいますが、桑田家の場合は刺身もアリです。避けていたものといえば、夫の意向で冷凍食品といわゆるでき合いの「お総菜」でしょうか。唯一買っていたものはさつま揚げ。こればかりはなかなか手作りするとまではいきませんでした。
夫はじめ息子たちの好物は筑前煮。そしてポテトサラダ。夫は大阪人だからお好み焼きも大好きですね。お好み焼きは野菜とたんぱく質と炭水化物が全部一緒にとれる「完全食」ですから、バランスはばっちりです。豚汁もたくさん作りました。今でもパーティやちょっとした集まりを自宅で開催する際には、ケータリングの片すみに、自作の筑前煮とポテサラを大鉢で置いておきます。しゃれたフィンガーフードも素敵ですが、意外と皆さん手を伸ばしてくれるんですよ。
「凝ったものを作らなくちゃ」と気負ってしまうと本当につらくなると思うのです。だから、「全部自家製だけど、無理はしない」をモットーにしていました。豚カツも作るけれど、分厚いものは揚げるのが難しいから一口カツをたくさん作るとか。
食材選びは結婚当初から今も、かなり気を配っています。特に旬のものを積極的に取り入れるようにしていることと、地元の神奈川産の信頼できる野菜はじめ、その時々の季節野菜はもちろんですが、変化球で京野菜を取り入れたりもします。京野菜は独特の形だったり、色が濃かったり、見た目も楽しいですよね。マンネリにならないよう、時々はそんな工夫もしています。
調味料に関しては、白砂糖は使わずに三温糖を。油は揚げもの、焼きもの、炒めものすべてにおいてオリーブオイルを使います。サラダやパンには特に風味香るフレッシュなものを。しょうゆは有機のものを選びます。食品はなるべく無添加にしていますが、何がなんでも!というような「無理」はしません。
納豆は、ひき割り+黒豆をミックスするのが桑田家流。同じ食材でも若干種類が違うものを混ぜるというのもバランス良く食べるコツです。巨人軍のキャンプ地が宮崎ということもあり、昔から宮崎県の食材もたくさん取り入れています。特に肉は、牛肉も、豚肉も、鶏肉もおいしい。最近は卵も宮崎のものを頼んでいます。良い環境でのびのび育てられているそうで、非常に味が濃いのです。そして水も宮崎の天然水を。元々取り入れることが多かった宮崎産のものが、最近ますます増えています。
息子たちが成人してからは、外食は週2回くらいでしょうか。家族全員で行くのが理想ですが、みんな忙しいのでなかなか。その時々の仕事の都合でメンバーは変わります。外食の場合、ジャンルは「おいしければなんでもいい!」と思っていますが、油が多いものは避ける傾向にあります。食べるものに最も気を配っているのはやっぱり夫でしょうか。何を食べるか、どこに行くかの選択は夫の意向に家族が合わせることが多いかもしれません。
外食で多少の偏りが出たとしても、その後2〜3日で帳尻合わせができればよいのではないでしょうか。「家族で楽しく食べる」のがいちばんの目的なのですから。
Maki’s キレイの源
年末年始に家族で訪れたハワイ。パワースポットであるヘイアウでは、心身ともに清められるかのような心地よい空気感が。
化粧品ブランド・Lekarkaの梅田会長と現地で合流。2023年最後の日没をバックに。過ぎ行く’23年への感謝と、’24年もより一層の飛躍の年でありますようにという期待を込めた記念撮影。
桑田真紀【全方位「推し活」力の磨き方 】そのほかの記事はこちら撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/広瀬あつこ 構成/三井三奈子
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