135歳まで生きる人! そのためには何でもするというエイジングケア研究家に学ぶ、3つの教え【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.20】
冗談ではなく、本気も本気で135歳まで生きること、しかも美しいまま生きることを目指している人がいて、一体どういう人なのかと話を聞いてみれば、それもあり得るかもしれないと思わされた。ぜひ聞いてほしいその正体。【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.20】
135歳まで美しいまま生き続けるなんて、可能なの?
あなたは何歳まで生きるつもりだろうか。今や自分も、100歳まで生きるんだろうなと、何となく思っている人が多いはず。
そんな時代に、自分は135歳まで生きるつもりと豪語する人がいる。実際122歳まで生きた人がいて、今世紀中には130歳まで生きる人が現れると言われている。ただ、いかなるセンテナリアン(もともと長寿体質の人)でも、135歳までは無理というのが、一般的な見方。
まして長生きって、嬉しい反面、怖いし不安。そんなに長く生きても、ボロボロになるんじゃ意味がない。もちろん経済的な問題もあるけれど、それ以前に問題なのは健康寿命、美的寿命。しかしこの人は、それもクリアしたうえで 135という数字を出してきたのだ。ありえない気がするけれど、あり得るのかもしれない。
いや、この人の話を聞いていると、本当にあり得る気がしてくるのだ。
ズバリ「135歳まで生きる」、しかも「美しいまま生きる」を濃密なまでに研究し尽くしている人、それは「及川王子」こと及川尚輔さん。はっきり言って、この人のことをこれまで誤解していた。自ら「王子」を名乗り、ド派手なファッション、自信たっぷりの語り口……失礼ながら、正直ここまで全身全霊で研究に没頭している人であるとは思わなかった。
及川尚輔さん/著書『顔を見れば9割わかる』(アスコム)
JAPAN MAKE-UP ASSOCIATION 認定講師
JCLA日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュインストラクター
JAPA 健康管理士
JNFサプリメントアドバイザー
社団法人日本ソムリエ協会(JSA)認定ワインエキスパート
CELL株式会社 ヒト幹細胞上清液製造会社顧問
白鳥製薬顧問
ICVS V2クリニック ゼネラルマネージャー
ホワイトディアマンテ プロデューサー
その人は美容界のGACKT? これまで誤解していてゴメンナサイ
ただ、たまたま話をする機会があり、あまりの知識の広さと志の高さにちょっと驚き、これまで誤解していてゴメンナサイと言いたくなってしまったのだ。
一言で言えば勉強家。生真面目なまでの。というより尋常じゃないほどの。少なくともエイジングケア研究に関しては、何か鬼気迫るものがある。申し訳ないけれど見た目とは真逆の人だった。というより、何でも極める人だから、あの華麗なる風貌も、男性として美を極めてきた結果なのだろう。だんだんこの人が、美容界のGACKTに見えてきた。
エスティ ローダー、そしてボビイブラウンのメイクアップ・アーティスト出身、現在はリバースエイジング ビューティー プロデューサーとして活躍する一方、自身で化粧品ブランドを持ち、いわゆるTVショッピングにも定期的に登場。だからてっきりビューティ界のビジネスマン的な立ち位置の人かと思っていたが、それはもはや仕事の一部に過ぎない。健康管理士、人相科学を極めたパーソノロジスト、医学的な見地からいくつもの製薬会社と契約しているサプリメントアドバイザー、成分開発コーディネーター、様々なアカデミーでの講師、もちろんメイクアップディレクター、コスメプランナーとしてもいくつもの企業と契約していて、まさに美と健康と予防医療に関して、こんなに肩書の多い人はいないかもしれないほど、底知れない活躍を見せるマルチプロデューサーなのである。
それも、肩書コレクターなのではなく、本当にすべてのジャンルについて猛勉強するから、自然につながりが広がっていくと言う形。オールマイティーなスペシャリストぶりは、まさにGACKT。だからこの人、美容界でもっと評価されていいと思ったのである。
135歳まで生きるって生きる上で、大前提となる3つのこと
そこでこの人の話から学んだ、生涯を美しくいるための教えを、3つに凝縮してお伝えしたい。
1・顔だけじゃ意味がない。脳も腸も声も髪も免疫も、がん予防まで、一斉にオールジャンル・アンチエイジングしなきゃ意味がない
ともかくエイジングケアは、すべてのジャンルを一斉に行わなければ意味がない。特に40代後半からは顔だけ、美容だけに偏ったケアは全く意味がない。髪や歯や声、食事とインナーケアによる若返りはもちろん、脳の若返り、がんなどの成人病に対する知識をもっともっと深め、絶対に病気にかからない体を作る免疫療法までを同時に行ってこそのエイジングケアだと主張。だって、健康を害したら若返りも何もない。もっともである。
そういう意味でここまで幅広くすべてのジャンルにおいてエイジングケアを同時に研究している人はなかなかいない。それだけは確か。
2・常識にとらわれない
●整形はめちゃめちゃオススメ。自らも瞼(まぶた)の脂肪をとっている。好感度の高い顔になることも、長生きにつながる、と。 ●ビタミンは全種類サプリなどで摂取、一般的な目安の50倍飲んでいる? ●成長ホルモンの分泌量を2か月に1度チェック、だから56歳にして40代の成長ホルモン量をキープしている。 ●マクドナルドはむしろ体に良い。ビーフ100%を保証しているなら、 他のワケのわからない食べ物より安心で、バンズを片側しか食べないのがコツ、とか。 ●人間は死んだ時に生き返ること以外は可能である……などなど、ちょっと危ない発言もあるし、大丈夫だろうかと心配になることもあるけれど、でもなんだか妙に説得力がある。そもそも今までの常識にとらわれていたら、135歳なんてありえないし……。
3・その場で若肌を作る、30分間パックを億劫がらない
スキンケアについての主張にも深く納得することが多く、例えば、クリームマスクは、ともかくたっぷり塗って、全部が肌に入っていくまで根気よく待つこと。だから20分から30分、あるいはそれ以上。でもそうやって時間をたっぷりかけてじっくり入れていくことで肌が本当に見違えることに歓喜するはず。ムチムチでふくふくのハッとするほど明るい肌に。普通のクリームでもいいので試してみて。
この30分マスク、顔まで整う?
この及川式とも言うべきパック法を商品化したのが、ビジュー ドゥ メール ボーテアンバリエンテ ザクリーム。クリームとしても使えるクリームマスクだ。
ちなみにこれは、肌のみならず顔立ちにまで届くような“顔スキンケア”とも言われるシリーズ。今の時代は、地上の生物はほとんど精査し終わって、スキンケアの未来は海洋生物研究にしかないと言われる中で、海洋性微生物(植物プランクトン)原料のパワーで肌再生するものとして開発された。その力を見せつけるのがこのクリームマスク。親指大のクリーム量が、20分から30分かけて入っていくのを待ってみて。顔立ちまで変わる実感は、まさに及川式と呼ぶべきだろう。
ビジュー ドゥ メール ボーテアンバリエンテ ザクリーム 50g ¥19,800
最後にもう一つ、及川王子が、なぜこの道に入っていったのかという話が興味深い。
美を意識し始めたのは4歳。キリスト教系の幼稚園に通っていた時、日曜日の礼拝後に募金を募っていて、そこに毎週訪れる美しく着飾った奥様方の華やかな洋服やメイクをしきりに観察するようになってから。対照的にシスターたちはメイクをしておらず、不思議に思って「先生はどうしてお化粧しないの?」と質問すると、その答えは「神に仕える私たちには必要がないのですよ」。当時は全く理解できず、子供心に、綺麗な服や艶やかなメイク、派手なバッグで着飾ることは、人にとってとても重要に思え、幼少期から美容心理学の専門書やファッション誌美容雑誌を読み始めたという。
自分の欲を捨てて、他人の幸せに身をささげるという使命をもった人でないと美を捨てることができないのだと理解できるまでには、相当な時間を要したが、その経験が美に携わる者としての使命感や覚悟までを養ってくれたと言えるだろう。
いずれにしても、どんなジャンルでも、天才あるいは成功者は、3、4歳でその道を極めるべく目覚めている。まさに物心ついてすぐ頭の中を占めていた“普通じゃない美への執着”が、この人を作ったのだ。そういう意味でも、及川王子は美の使者として本物、人類一早く、135歳を目指すことになったのは、まさに運命なのである。
Photo/Gettyimages
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