シャネル・ネクサス・ホールでジョージ ホイニンゲン=ヒューン氏の写真展「Master of Elegant Simplicity」を開催中
2024年2月7日から銀座「シャネル・ネクサス・ホール」にて『Master of Elegant Simplicity:ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展』を開催中。20世紀を代表するファッション写真の先駆的な写真家、ジョージ ホイニンゲン=ヒューン(1900-1968)による国内初の大規模個展です。代表的なファッション写真に加え、シャネルとの交流を物語る作品や著名人のポートレート、旅先での風景を収めた、約65点を展示しています。
展示テーマは「MASTER OF ELEGANT SIMPLICITY」
©️CHANEL
ジョージ ホイニンゲン=ヒューン(1900-1968)は、ロシア サンクトペテルブルクで生まれ、10代にロンドンで幼少期を過ごしたのち1920年にパリに移住。キュビズムの画家アンドレ ロートから教えを受け、姉が手掛けるファッションメゾンのために描いていたスケッチが雑誌『ヴォーグ』誌に認められたのを機に、写真撮影用の背景やセットの制作に携わるようになります。
1926年ごろからは『ヴォーグ』誌と『ヴァニティ・フェア』誌のチーフフォトグラファーとしてファッション写真、ポートレートを発表するなど自身も写真を撮るようになり『ヴォーグ パリ』誌のチーフフォトグラファーに抜擢。1935年に渡米し、『ハーパーズ バザー』誌に移籍するなど、その後も第一線で活躍しました。
20世紀を代表する写真家 日本初の大規模個展
©️CHANEL
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ホイニンゲン=ヒューンは、アートやファッション、映画の結びつきを写真で表現した先駆的なフォトグラファーとして知られています。巧みな照明技術によって、モデルのシルエットを立体的に写し出し、豪華なファブリックの質感を際立たせました。そして革新的で実験的な手法で「シュルレアリスム」や「モダニズム」「新古典主義」などにインスパイアされたイメージを創り上げます。
時代を問わず偉大な建築家や画家からインスピレーションを得ており、ドラマチックな表現と美しさを捉えている作品が印象的です。
ガブリエル シャネルはじめ著名人との交流、旅先での風景を残した作品・ ポートレート約65点を展示
©The George Hoyningen-Huene Estate Archives
1920年初頭にパリでガブリエル シャネルと出会います。
ヒューンは彼女を「現代女性のニーズと好み」を深く理解した「聡明な女性」と評し、シャネルのルックを撮り続けました。彼がファッション誌のために丁寧に作り上げた写真は、シックなモノクロームのスーツからリラックスしたビーチウェア、豪華なイブニングドレスまで、シャネルのデザインの美しさや輝きを余すことなく捉えています。また親交の深いシャネルを筆頭に、多くの著名人のポートレートを制作しながら、アフリカ、ギリシャ、地中海東岸のレバント地方、メキシコとさまざまな地域を長期にわたって旅し、世界各地の素晴らしい風景や出会った人たちを捉え写真に残しました。今回の個展では、20世紀を象徴する二人の人物のつながりを感じられる作品が展示されています。
Profile
ジョージホイニンゲン=ヒューン(George Hoyningen-Huene)
1900年ロシア、サンクトペテルブルク生まれ。
10代の頃、ロシア革命の際にイギリスへと逃れ、1920年パリに移住。1926年から『ヴォーグ』誌と『ヴァニティ・フェア』誌のチーフフォトグラファーとしてファッション写真、ポートレートを発表。1935年に渡米し、『ハーパーズバザー』誌に移籍。1947年にはハリウッドに移り、アートセンタースクールにて教鞭をとる傍ら、映画業界でも活躍した。1968年逝去。その作品はゲッティ美術館、ニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センターなど、世界有数のコレクションに収蔵されている。
2024年初頭、シャネル・ネクサス・ホールでの展覧会と同時期に、写真集『George Hoyningen-Huene: Photography, Fashion, Film』(スザンナブラウン編)がテームズ・アンド・ハドソン社から出版予定。
Information
「Master of Elegant Simplicity」ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展
会期:2024年2月7日〜2024年3月31日(日) 会期中無休・入場無料・予約不要
開館時間:11:00ー19:00 (最終入場 18:30)
会場:シャネル・ネクサス・ホール
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
主催:シャネル合同会社
シャネル・ネクサス・ホール事務局 Tel:03-6386-3071
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※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。