木南晴夏さん「前向きに生きるコツ、それは自分の気持ちに正直に生きること」｜ドラマ『セクシー田中さん』スペシャルインタビュー

変幻自在の演技力をもつ俳優、木南晴夏さん。今回ドラマ『セクシー田中さん』の主演を演じるにあたっての思いを伺いました。

自分の気持ちに正直に生きる。それは、何かを人のせいにせず、前向きに生きるコツ

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ドラマでベリーダンサー役を演じるため、ボディメイクをし、引き締まったスタイルをキープしている木南さん。でも、露出度の高い衣装には驚いたそう。

「一瞬ひるみましたが、着てみると自分の中の強さが引き出されるような感覚がありました。ベリーダンスは見せるのも動かすのもとにかく腰！横腹の筋肉を使うので腰回りに効きますし、胸を張るのでバストアップにもいいと聞き、ひそかに期待しています（笑）」

演じる“田中さん”は優秀ながら、地味で目立たず、友達や恋人もいないアラフォー会社員で、実はベリーダンサー。自分に自信がもてない田中さんを中心に、大人たちが繰り広げるすれ違い続きの恋模様を見ていると、ジェンダー、年齢、ルッキズムなどへの無意識のバイアスにも気づかされる。

「田中さんはまっすぐで、人のいいところを見つめる視点や、陰口を言われても、自分なりにきれいに受け流していくところも素敵なんです。どんな人にも刺さるメッセージが多く、明日への勇気がわいてくると思います」

芝居巧者で知られる木南さん、今作がGP帯（ゴールデン・プライム）ドラマ初主演。かつてはオーディションを受ける度、「ヒロインの友達役」が続き、俳優をやめようと思った時期も。

「20代は自分が前に出たいという思いが強かったんです。望む役が得られず、大きな役で一発逆転したいと思っていましたが、25歳で出演した映画『20世紀少年』で主演以外の役の醍醐味に気づいてからは、その役を自分が楽しめるかを大事にするようになりました。美人路線ではなく、多くの役に挑戦してきたことで私は表現の幅が広がり、続けてこられた気がします」

パン好きが高じて雑誌連載などをもち、語学を習うなど、多忙な中でも自分の時間を大切にする。今は絵を描く時間が楽しいそう。

「2時間半程集中しているとリフレッシュできるんです。プライベートでは、なるべく気持ちに正直に行動するようにしています。やりたくないことを『～しなくちゃ』という義務感で続けていると、うまく行かないことを人のせいにしそうですし、『自分で選択して行動している』ことが、仕事を楽しんだり、前向きでいられるコツかなと思っています」