二階堂ふみさん「美容も人生も自分らしく楽しんでいきたい」|『美的』11月号スペシャルインタビュー
『美的』初表紙を飾った女優の二階堂ふみさん。カメラを向ける度にクルクルと変わるポージングがとてもおしゃれで、その表現力と存在感は唯一無二。気になるプライベートライフから、「ここ数年で高まりつつある」という美容熱についてもお話を伺いました。
佇まいそのものに、洗練されたオーラが宿る|二階堂ふみ
私にとってメイクとは、何より気分を上げてくれるもの!
ハット¥17,600(グルッポタナカ〈リビアナ コンティ〉) ニット¥30,800(アノア〈セミクチュール〉) パンプス¥18,700(イエロ) リング¥242,000(ハルミ ショールーム〈オー〉) ショートパンツ/スタイリスト私物
美容も人生も。肩の力を抜いて自分らしく楽しんでいきたい
キメ細かなすべすべの肌に、すらりとしたヘルシーボディ。そこに圧倒的な表現力が加わり、ハッピーな笑顔から凜と見つめる眼差し、全身を使ったのびやかなポージングが次々と繰り出され、撮影中スタッフ一同魅了されっ放し!
「とても楽しい撮影でした。今回3パターンのメイクにトライさせていただきましたが、個人的にはハットをかぶったカットの囲み目メイクが好きでした。プライベートでも上下まぶたのキワにラインを入れるメイクが今の気分。アイメイクが少し強めのときは、ベースメイクはナチュラルに仕上げるようにしていて、日焼け止めをつけてファンデーションは赤みや毛穴が気になるところにほんの少し。“自分のテンションが上がるメイク”を大切にしています」
ここ数年で、美容の楽しさに目覚めたという二階堂さん。そのきっかけとなった出来事とは?
「ドラマの撮影中にモニターに映る自分の顔がすごくむくんでいたときがあって。その原因は恐らく、撮影前にハマグリの酒蒸しを食べたから。おいしくて汁まで全部飲み干したんですよね(笑)。そこから気をつけなきゃと思って、むくみ対策などいろいろ意識していたら、あるとき“私、こんなにフェースラインがすっきり見える角度があるんだ”という発見があり、美容ってちょっと楽しいぞと思って。もちろん、俳優はすべてがキレイに見えればいいわけではないのでシーンにもよりますが、どうやったらいいコンディションにもっていけるかを試すのが楽しい。スキンケアやマッサージをはじめ、ニキビができたら美容皮膚科に行ったりと、いろいろトライしています」
歩くことがすごく好き。でも今は、ピラティスも気になっています
ブラウス¥13,200(ラベルエチュード) ワイドパンツ¥38,500(ペイエン) レースのブーツ¥25,300(イエロ) ピアス/スタイリスト私物
ほかにも気になるのが、しなやかで美しいボディラインを保つ秘訣。意外にもトレーニングはせず、その代わりに毎日の散歩を欠かさないという。
「犬の散歩を兼ねてなのですが、今の時期だと朝と夜それぞれ1時間くらい。2匹飼っていて、それぞれ歩くスピードが違うので30分ずつ別々に行きます。冬だとその倍くらいの時間かな。私、歩くことが好きなんです。真夏はさすがに厳しいですが、冬は特によく歩いているかもしれません。東銀座の歌舞伎座から渋谷辺りまで、2時間くらい歩いたこともあります、意外と行けましたね(笑)。でもトレーニングをしたいという思いもあって、今はピラティスが気になっています。気持ち良さそうだなと思って」
この号が発売される頃に29歳を迎える二階堂さん。苦しかったと語る20代を経て、今は肩の力が抜けている姿が印象的でした。
「これから20代ラストイヤーですが、30代に向けて思うことは、なるべく無理をせず、でも一生懸命いろんなことに取り組んでいきたい。12歳からこのお仕事をさせていただいていて、経験は重ねているのに精神的には未熟で、20代はそれが苦しかったり悩むこともありました。でも最近はいい意味で力が抜けてきたのかもしれません。叱ってくださったり、指摘してくれる人の意見をちゃんと聞ける自分でありたいというのは常々思いますが、自分より年下の子から学びを得たりするのも今すごく楽しいんです。考え方や意見を聞きたいし、教えてもらうこともたくさん。そう思えることが幸せだし、それって周りの素敵な先輩方のおかげでもあるから、恵まれているなと感じます。だから年齢を重ねることは、私にとって楽しみがどんどん更新されることでもあるんです」
優しいけれど、ちょっと皮肉も秘めている。そんな人間らしいバランスをもつ人を美しいなと感じます
ドレス¥100,000(エスケーシー〈エリザベッタ フランキ〉) ピアス¥25,300(ノーム) 右手中指のゴールドリング¥187,000、左手人差し指のダイヤつき二連リング¥158,400、その上につけたピンキーリング¥29,700(ヒロタカ 表参道ヒルズ〈ヒロタカ〉)
『美的』2023年11月号掲載
撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/足立真利子 スタイリスト/高山エリ 構成/安井千恵
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。