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2023.7.17

「美香レシピ」から、美しさ、健やかさ、幸せが巡る!【松本千登世「へーっ、美容って自由なんだ!」vol.18】

年齢とともに常識という枠にとらわれがち。美容も例に漏れず。そんな私の凝り固まった価値観や美意識をがらりと変えた「ひと」「もの」「こと」をひとつひとつ丁寧に綴りたいと思います。第18回は、美髪の持ち主としてつとに有名なビューティプロデューサー・美香さんの初著書について。美髪を作るレシピがぎゅっと詰まった一冊の魅力。

美髪、美肌を叶えながら、料理の原点を教えてくれる一冊

「美香さん、レシピ本を出せばいいのに」。ずっとずっと思っていたことをふと呟いたところ、「じつは、ね……、レシピ本が出るの」と美香さん。『毛髪診断士・美香が作る~美髪ごはん44』。大人の髪の4大悩み「薄毛」「ハリ・コシ・ツヤのなさ」「白髪」「うねり」別にわかりやすく展開されている切り口、写真を見ているだけでもわくわくさせられる美しさ、レシピはもちろん、ヘアケアのコツやおすすめのアイテムも悩み別に網羅されている充実ぶり。出版や美容に関わるエディター・ライターとして、その完成度の高さにジェラシーを感じる(!)ほどの、素晴らしい一冊です。

『毛髪診断士・美香が作る~美髪ごはん44』(著/美香 ¥1,650 小学館) 詳しくはこちらへ!

ヘアサロン「AMATA」オーナーであり、毛髪診断士であり、ビューティプロデューサーであり。美髪は言わずもがな、美肌の持ち主でもあり、メイクもファッションも洗練されていて、料理も運転も軽やかにこなし、字も絵も抜群に上手い。花を生けたらこれまたプロ並みだし、全国津々浦々の美味しいものもよく知っている。鋭い審美眼と高い美意識を併せ持ち、それでいて、触れ合う人すべてを惜しみない愛情で包み込む。自らが楽しみ、まわりをも楽しませ、磁石のように人を惹きつける人。「美香さんって、いつ寝てるの? ちゃんと休んでるの?」「美香さんは3人いるんじゃないか?」「美香さんだけ、一日が36時間あるよね」……。そう噂されるほど、誰より多忙な美香さん。あまりに多忙すぎて、聞けば、ちゃんとした食事は夜中の一食のみ、寝るのは朝方になってから、睡眠はわずか数時間、そんな日常なのだと言います。それなのにこの髪、この肌。ずっと不思議だと感じていたけれど、一冊を読んで、その理由がよくわかりました。

そして……、「料理研究家でもシェフでもない」美香さんの本が生まれた背景には、彼女ならではの心温まるエピソードがあります。じつは美香さん、職業柄、日々の食事もままならず、栄養が不足したり偏ったりしがちなサロンスタッフのために、およそ10年もの長きにわたって、毎週日曜の夜、「美香亭」を欠かさず続けているのだそう。スタッフの空腹を満たしたり、疲労を回復させたり。でも、目的はそれだけじゃないのだと美香さん。食材や調味料、スパイスなど、できる限り、旬やトレンド、話題のものを使うことで、美容やファッションに感度の高いお客様とのコミュニケーションがよりスムースになるようにとの思いもあるのだと聞きました。

料理は愛情。料理は温もり。美香さんの料理はもちろん、才能やセンスなくしては成立しないものけれど、一方で、そんな原点を思い出させてくれるものでもあるのです。

AMATA代表、美香さん。撮影/玉置順子(t.cube)

自分のために。家族のために。気の置けない友達や仲間のために。一品から挑戦してほしいと思います。カバーになっている『あと混ぜ青椒肉絲』も撮影時にスタッフが奪い合ったという『バナナシャーベット』も、作り方は想像以上にシンプル。美髪レシピで美髪、美肌、そして幸せが巡ります!

そう、美的GRAND夏号にも、著書とは別に、この季節にぴったりのレシピが4品掲載されています。お見逃しなく!

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美容エディター
松本千登世
航空会社、広告代理店、出版社勤務を経てフリーランスに。雑誌や単行本など、美容やインタビューを中心に活動。近著『顔は言葉でできている!』『「ファンデーション」より「口紅」を先に塗ると誰でも美人になれる 「いい加減」美容のすすめ』(講談社刊)ほか著書多数。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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