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2022.6.10

シャネル ビューティ ハウスで、自分が知らなかった自分を発見。【松本千登世「へーっ、美容って自由なんだ!」vol.10】

年齢とともに常識という枠にとらわれがち。美容も例に漏れず。そんな私の凝り固まった価値観や美意識をがらりと変えた「ひと」「もの」「こと」をひとつひとつ丁寧に綴りたいと思います。第10回は、シャネル ビューティ ハウスで体験したフレグランス コンサルテ-ションと、そうして出合えた新しい自分について。【松本千登世「へーっ、美容って自由なんだ!」vol.10】

「意志」でなく「本能」が選んだ香りで知った、自分の変化。

シャネル フレグランス&ビューティの新たな発信地としてオープンした、『CHANEL BEAUTY HOUSE AT TOKYO(シャネル ビューティ ハウス)』。メイク、フレグランス、スキンケアと、シャネル ビューティのあらゆる製品を自由に体験できるとともに、その哲学やセンスにダイレクトに触れられるスペースと聞き、わくわくしながら、訪れました。実際、訪れてみると、それは想像を遥かに超えていて、一歩足を踏み入れた瞬間、「うわあっ」と声を上げるほど、私にとってはまさにワンダーランド。これも体験したい、あれも体験したいとすっかり夢中になりました。

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東京・表参道にオープンした『シャネル ビューティ ハウス』。フレグランス コンサルテーションなど、特別なトレーニングを受けたエキスパートによる15~60分のセッションを含め、ひとりひとりのニーズに応じたさまざまなビューティ エクスペリエンスが楽しめる。住所:東京都渋谷区神宮前5-12-1 電話:0120-692-195 営業時間:平日12~20時、土・日・祝日11~19時(不定休)
URL:www.chanel.com/jp/chanel-beauty-house-at-tokyo/

そこで私は、15分のフレグランス コンサルテーションを体験してみることに。サウンドとともに展開される8つのビジュアルから、気になる2パターンを「直感」でセレクト、なぜそのビジュアルなのかという「分析」から、フレグランス エキスパートによって、複数のフレグランスが提案され、最終的には、嗅覚だけを頼りに香りに触れながら、ふたつ、ひとつと絞り込んでいくのです。
私の場合、提案された4つの香りすべてに胸が高鳴る「高揚感」と深呼吸をしたくなる「安心感」を覚え、両方がくるくると全身を巡るような感覚に包まれました。その割合がそれぞれに少しずつ違うような気がして、どれももっと知りたい、どれもつけてみたい……。散々迷った結果、高揚感に正直に、理屈抜きでときめいたひとつに決めました。大人として、少し背伸びをしたくなるような、少し背筋を伸ばしたくなるような、つまりは自分をもっと先へと連れて行ってくれるような。本能でそう感じた香りに。レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネルの「31 リュ カンボン」でした。
職業柄、シャネルの全フレグランスに一度は触れた経験があり、なんとなくそれぞれの印象を記憶していたから、自分がこの香りに導かれるなんて、という驚きがありました。自分が知らなかった新しい自分を発見したようで、運命の香りに出合えた興奮は未だ続いています。

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フレグランス コンサルテーションによって辿り着いた「運命」の香り、レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル 31 リュ カンボン オードゥ パルファム(75ml ¥27,500)。「アイリス、ブラックペッパーのコントラストが光るシプレ アコード」という言葉に「脳」で先に触れていたら、辿り着けなかった香りかもしれない。

じつは私、メイクもスキンケアもフレグランスも、シャネルの魅力を熟知しているつもりでいました。でも、でも……。ここにいると、思いもしなかったときめきが次々とやってくる。もっとシャネルを知りたくなり、それによってもっと自分が高まり、広がる予感に包まれるのを感じたのです。
ちなみに私は、この香りを纏うと、服の着方を変えたいとときめき、メイクの仕方を変えたいとときめき、出かけるまでの時間がいつもの2倍も3倍もかかります。ただ、こんな「私」もなんだか、愛おしい。シャネル ビューティ ハウスは、前向き、上向きの変化をくれるスペース。ぜひ、大人こそ、頻繁に訪れてほしいと思うのです。新しい自分を見つけて、アップデートし続けるために。

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美容エディター
松本千登世
航空会社、広告代理店、出版社勤務を経てフリーランスに。雑誌や単行本など、美容やインタビューを中心に活動。『「ファンデーション」より「口紅」を先に塗ると誰でも美人になれる 「いい加減」美容のすすめ』(講談社刊)『いつも綺麗、じゃなくていい。50歳からの美人の「空気」のまといかた』(PHP研究所刊)ほか著書多数。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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