「白シャツが似合う肌を目指して」美的GRAND編集長 天野佳代子によるキレイの指針|美的GRAND
『美的GRAND』編集長 天野佳代子による今月のキレイの指針。
遠ざけてしまった白いシャツ。
また着られるように、肌作り見直してみませんか
撮影の現場が好きです。こんなご時世なので、立ち会いの人数制限を考慮した上で、できる限り立ち会わせていただいています。撮影はライターの采配に委ねていますが、カメラマンやメイクアップアーティスト、スタイリストらが現場で発する言葉から学ぶものが多く、その学びをかみ締めながら毎回スタジオを後にします。なんであろうと、物事は会議室ではなく現場で生まれることを実感する瞬間です。
撮影現場に臨む理由はそれだけではありません。朝食のおにぎりと昼食のお弁当がもう、めちゃくちゃ楽しみ。担当ライターが手配してくれるのですが、ライターの皆さんは食通の方ばかりで、注文するおにぎりやお弁当のセレクトが見た目も味も素晴らしく、慌ただしい中でも味わいながらいただいております。そんな大好きで楽しみな現場で、自慢の愛機ライカを使って収めた数々のスナップを、僭越ながらこのページで毎号紹介させていただきます。
『美的GRAND』2022年春号は4月発売号ということで、淡い色の衣装や春新色、ピンクゴールドのアクセサリーなど、用意されたもので現場はぽかぽかと春めいていました。1年でいちばんいい季節。心から堪能したいものですが、反して紫外線、大気汚染、乾燥という美容にとっての3大害が顕著になってくる時期でもあります。毎年気をつけていても、3大害によってエイジングが加速しているのは事実。これらエイジングの症状は自分では気づきにくいものですが、思い起こせば、昨年まで着ていた明るい色の洋服がどうもしっくり来ないと感じたとき。それはこの1年でくすみが進行してしまった証拠です。くすみをためると解消には時間もかかります。
今号は明るい色の代表ともいえるアイテム「白いシャツ」を主軸にして、「白シャツが似合う肌」を目指す特集を組みました。白シャツは大人が最も苦手なアイテム。でも、透明感のある肌を取り戻せば、レフ板効果でさらなる美肌映えをかなえてくれる洋服でもあります。クローゼットの奥へ追いやってしまった白シャツに手が伸ばせるよう、今号に掲載された最新コスメ&新提案の美容知見を実践してください。
そして表紙は美白肌といえばこの方以外に考えられない程の透明肌のもち主、天海祐希さんにご登場いただきました。衣装は特集のテーマに合わせてすべて白。それらを見事に着こなし、1点の曇りも濁りもない肌をカメラに収めることができました。編集部一同大感激。天海さん、終始謙遜されていたけれど、肌、体型、体力の維持に人一倍努力されているとお見受けしました。どうか天海さんのインタビューもご堪能くださいませ。
『美的GRAND』2022春号 発売中
Kayoko’s Emotional days
A.『白シャツ×メイクのバランス学』で使用されたアクセサリー。根っからのアクセ好きゆえ、何時間でも眺めていられます。
B.中野明海さんページ『大人可愛げメイク』の撮影でいただいた「す握り」のお弁当。大好きな筋子がうれしかった。
C.撮影に使用する春夏新色がズラリ。昨年は売れなかったチークだけれど、マスクでもチークは必須ということで今春はチークの新色が花盛り。
D.ライター杉浦由佳子さん持参の花。花があるだけで現場はほっこり。
『美的GRAND』2022春号掲載
Text/Kayoko Amano
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
『美的』創刊メンバーで17年間エディトリアルディレクターを務めた後、2019年『美的GRAND』創刊で編集長に就任。初の美容本『何歳からでも美肌になれる!』が6度の重版を経て、今なお大ヒット中。『美的』本誌にて旬のコスメを紹介する『カヨッキズム』連載中。