もらったらどうする?知らないと恥ずかしいお歳暮マナー基本のき
古くから行われている年末の習わしのひとつであるお歳暮。日ごろからお世話になっている人への一年間の感謝の気持ちを形にして贈ることを指します。
自分には関係ない……と思っていても、仕事でお付き合いのあるクライアントから、友人から、結婚を機に相手の親族からお歳暮が届く可能性もあります。見た目の美しさには気をつかっていても、いただいたものへの対応がしっかりできない女性は魅力も半減してしまいます。
そこで今回は、お歳暮の基本ともらった場合の対応方法についてご紹介します。
■お歳暮の基本知識4つ
(1)時期はいつ?
現在は地域によって多少違いますが、12月の初旬~20日前後の間に届くように贈るのが一般的です。“お歳暮”ののしをつけて贈ります。ただし、生の魚介類や肉類にはのしをつけないので注意が必要です。
(2)誰に贈る?
お世話になっている上司や恩師、友人、離れて暮らす親族に贈ります。個人だけでなく、お世話になっている会社間でやりとりを行う場合もあります。うっかり贈るのを忘れ12月25日を過ぎてしまった場合は、年が明けてから年始のご挨拶に“お年賀”として贈ります。
(3)どうやって渡す?
本来は先方に足を運んで手渡しをするものですが、最近は配送することも多くなりました。配送する場合はただ送りつけるだけでなく、品物が到着する前に挨拶状を送るのがマナーです。親族や友人などの間柄の場合は、電話やメールでも問題ありません。
(4)何を贈る?
3,000~5,000円の食料品が一般的だと言われていますが、関係性や相手の年齢によっては前後する場合もあります。大切なのは相手への感謝の気持ちを伝えることなので、相手の好みや人数、賞味期限を考慮して贈るものを選ぶとよいでしょう。
■もらったらどうする?
お歳暮は自分で贈らずとも、個人的もらったり、会社宛にお付き合いのあるクライアントから届くこともあります。そのときにマナーある対応ができるよう、ポイントを2つご紹介します。
(1)お礼は速やかに
お歳暮が届いたらできるだけ早く手紙や電話でお礼の気持ちを伝えます。手書きのお礼状を送り、感謝の気持ちを伝えます。親族や友人など、距離の近い間柄の場合は電話やメールで問題ありませんが、目上の人にはお礼状をお送りした方がよいです。
感謝の気持ちを伝えるだけでなく、届いた旨を相手に伝える意味合いもあるので、お礼の連絡は必ず早めに行います。
(2)基本的にお返しは不要
お歳暮は、お世話になっている人への感謝の気持ちを表したものなのでお返しは不要です。しかし、お礼だけでは気が済まない相手へは、同等金額の物をお礼やお歳暮として贈ります。
以上、お歳暮のマナーについてご紹介しました。普段の感謝の気持ちを表す日本の風習のひとつがお歳暮です。贈るとき、もらったときもマナーある対応を意識してくださいね。
初出:美レンジャー ライター:玉村麻衣子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。