本とルームフレグランス、最高の休日。#1 森林浴
テーマに合わせて、香りのプロと、本のプロ、それぞれが『美的』読者に向けて逸品を紹介。今回のテーマは「森林浴」。香りに包まれつつ本を開く、贅沢な1日をナビゲート!
本と香りにひたるHOLIDAY#1
「森林浴な休日」
最後に森に行ったのはいつだろう
木々の新緑の香りに、体が反応して深呼吸。
サワサワ揺れる葉擦れの音が耳に心地よい緩やかな風の中、
眩しい木漏れ日を思い浮かべる…
森林浴したい気分の日は、
山や土、木などの本を読みながら
緑の香りをお部屋に香らせれば、
そのケミストリーで家にいながら脳内トリップ。
壮大な自然と何ももたないゼロの自分が対峙するあの感じ。
忘れていた心の奥底に触れてありのままを取り戻す時間に。
BOOK#1 山と高原
文/小林百合子 写真/野川かさね
「山と街の中間にある高原は、週末にお出かけするのにぴったりなスポットです。日本各地の高原から10か所をセレクトし、『上高地×アルプス』『清里高原×クラシックホテル』など、アウトドアを満喫するアクティブ派、街の延長で楽しみたいのんびり派、どちらの楽しみ方も紹介するルポ形式の、初心者に優しいガイドブック」(YOURS BOOK STORE ブックディレクター/プランナー 深井 航さん)
¥1,760/パイ インターナショナル
BOOK#2 土になる
文/坂口恭平
「いつから土を触っていないだろう…。作家、画家、音楽家、『いのっちの電話』相談員などジャンルを超えた活動が海外からも注目を集める、発見の天才・坂口恭平が新たに始めたのは畑。土と触れ合い、自然と対話する中で見つけた、安らかな精神的充足の日々を綴るエッセイ。読み進めるうちに、土に触りたくなっている自分に気がつきます」(深井さん)
¥1,870/文藝春秋
FRAGRANCE Cul de Sac ヒバ ウッド リード ディフューザー
「この香りを嗅ぎながら目を閉じると、まるで森の中にいるかのような気分になれる青森ヒバの香り。樹木のフレッシュな清涼感と同時に穏やかなリラックス感が訪れる。リードもヒバの枝であるこのディフューザーは、シンプルにヒバそのものの香りを堪能でき、ビジュアル的にもプリミティブな森林の世界を楽しめるところが魅力」(ビューティライター AYANAさん)
35ml ¥7,150
ビューティライター
AYANAさん
美容に苦手意識を持つ人も含め、多くの人に響く美の視点を発信。開発にも携わり、香りの世界にも造詣が深い。昨年発売した初の著書『美しいのものさし』(双葉社刊)が好評。
IG@tw0lipswithfang
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「スティーヴ・マッカリーの『読む時間』」
スティーヴ・マッカリー 著/渡辺滋人 訳
さまざまなシチュエーションで読む行為に耽る人々を捉えた写真集。ルーティンな毎日に新しい視点を与えてくれるはず。¥3,960/創元社刊
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BAUM アロマティック ルームスプレー フォレスト エンブレイス
一瞬で空気が澄み渡る森林の香りをモダンに調香。ユニセックスなすっきりさと香水のような奥深さが共存。
100ml ¥5,500 (問)資生堂
PANPURI ヘイズ オブ グラス パフューム ディフューザー
レモングラス・ローズマリーなど爽やかな草原の香りにエキゾチックなスパイスでひねりを効かせて。
100ml ¥10,340 (問)LUXTECA
『美的』6月号掲載
撮影/川原崎宜喜、河野 望(カットアウト) スタイリスト/荻野玲子 構成/中尾のぞみ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
本に囲まれて過ごすホテル「箱根本箱」と「松本本箱」のブックディレクションのほか、本と出会うための本屋「文喫 六本木」のイベント設計など本にまつわる場と企画を多数手がける。
https://yoursbookstore.jp/