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2023.1.25

「生きているだけで誰かの役に立っている」石井さんが考える“生きがい”とは?|石井美保の美になる話。vol. 18

読むだけで、昨日よりちょっとキレイになれる。石井美保さんの注目の連載、第18弾です。

vol.18|生きがいってなんだろう?

生きがい=自己実現と捉えると、実はとても苦しい。
それよりも、“誰かのために何か役立っている”ことに意味を見いだした方がいい

夢をかなえ、日々生きがいを感じながら生きるのは難しい

好きなことを仕事にして、日々生きがいを感じながら充実した生き方をしている…周りからすると、私はそんな風に見えているかもしれません。でも、以前もお話ししましたが、私は人生の目標やゴールというものを設定していませんし、何か大きな節目でも、特に達成感を感じるということもありません。だから「私の生きがいはこれだ!」「このために生きているんだ!」みたいな感覚って特にないんですよね。とにかく忙しくて目の前のことをこなすので精一杯で、心も体もクタクタになると感じる「なんのために生きているんだろう…」「いつまでこんなことを続けるんだろう?」といった絶望感。私だって同じですよ!

特に大人になると日々のメインが仕事になる場合が多く、仕事に生きがいを見いだそうとしがちですが、好きなことや夢を仕事にしている人はごくわずかで、皆それぞれ事情があって、生活のためにと割り切って仕事をしている場合も多いはずです。その中で生きがいを見つけるなんて、ただでさえ難しいのに、そんな生きがいを見いだせない自分に苦しむ…という負のスパイラルに陥ってしまいがちです。

でもそれって実は、生きがい=自己実現という自分軸で捉えているからこそ。「私はなんのために生まれてきたんだろう」みたいな思考にはまっても、その先に明るい気持ちになるような答えは残念ながら待ってはいません。それよりも、「私が今こうしていることで、誰かの役に立っているはず」という視点をもつことがおすすめです。私も時々疲れて心身が弱っていたりすると、絶望的思考になります。でも例えば、「こうして美容情報をメディアで発信していることで、誰かの役に立っているはず」「娘や飼っている2匹の猫が安心して暮らすために」「サロンスタッフの生活の質を上げるために」。…そんな風に考えるようにすることで、自分の心が救われる気がします。

 

生きているだけで誰かの役に立っている

「私はこのために生まれてきたんだ!」といった生きがいなんてものはなくても、“誰か”の“何か”のために――たとえそれが自分ではよくわからなくても――きっとどこかで役立っている。

もしも日々で生き苦しさを感じたら、そこに目を向けてみてほしいんです。もちろん、仕事に限らず、私も専業主婦を経験していますので、家事や子育てをする中で、自分を見失うこともありました。特に最近では、SNSによって他人の華やかな暮らしぶりを目にする機会が増えましたよね。SNS内の煌びやかで成功している風の姿ばかりを見ていると「私なんか…」と自分がちっぽけに思えてきます(でもまず、“他人と比べない!”というのが大前提ですが)。そんなことで落ち込む必要は全くなくて、家族のために、快適で安心して過ごせる空間を作るために頑張っている。それでもう充分なんです。

 

考えなくていいことで落ち込むのは時間のムダ

私は、自然や植物のグリーンが好きで、忙しい中でもグリーンを眺めるととても癒されるんです。では、そのグリーンたちは「私の生きがいは…」なんて考えているか?というとそんなことはないですよね。場所も選べずただそこにあるだけ。それでも、動物の生命を支えたり、地球環境のために役立っていたり、こうして私の心を癒してくれたり…。

つまり何が言いたいのかというと、生きがいなんて考えずとも、存在しているだけで必ず意味はあるんです。だから「私はなんのために?」という問いかけはまさに愚問。答えはないし、いい気分にもならないので、考えるだけ時間のムダなんですよ。

もっと言うと、生きがいを問う延長で、「もう嫌だ、辞めてしまいたい」と思うこと、私もありますが、じゃあ明日辞められるのか?というとそんなことはないし、辞めたら周りに迷惑がかかる。なので、本気で辞めて何か変えようとするのでない限り、口ぐせのように「もう嫌だ」と思うのも時間のムダなんです。その時間を使っておいしいものや楽しいことへ気持ちをスイッチした方が、よほど自分を元気づけられると思いませんか?なので、結論!「生きがいは見つけなくてOK」。私自身がそうだったように、この発想の転換が、連載を読んでくださる誰かにとって、少し気持ちが楽になるきっかけになるといいなと思います。

 

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Profile

石井美保さん
美容家、トータルビューティサロン『Riche』オーナー。自身の経験や確かな技術に基づく美容法が多くの女性に支持される。TOKYO FM『花咲み茶寮』も好評放送中。

 

『美的』2023年2月号掲載
撮影/天日恵美子 ヘア/中澤好夫(vi’s inc.) スタイリスト/青木宏予 構成/村花杏子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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