猛暑でもくずれにくいベースメイク「涼やかミニマム肌」の作り方

これからの時期、口を開けば出てくるNo.1悩みが「ベースメイクのくずれ」。そこで、寄り添い系ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんが、メイクタイプ別の涼やか肌をご提案!
素肌がほんのり透けるうすピタ仕上げ!「涼やかミニマム肌」
ブラウス¥18,700(Life’s代官山店〈TODAYFUL〉 ブルーカットソー¥13,200(バウインク〈エステ〉) イヤーカフ¥63,800(ete bijoux) ネックレス¥49,500(Jouete) リング¥18,700(ロードス〈mysha〉) 中に着た白タンクトップ/スタイリスト私物
\こんな方におすすめ/
- 夏のメイクはできるだけ控えめにしたい
- 朝、メイクをしたっ切り、 ほぼお直しはしない
- 屋外に出て汗をかく機会が多い
- カジュアル、ヌーディなメイクが好き
涼やかミニマム肌の【下地編】
涼やかミニマム肌に大切なのは、素肌の透け感。そして、素肌そのものがうるうるで整っているような印象作り。極薄で仕上げたいので下地はパール感のある白の下地をチョイス。肌にのばすと無色透明なのに、ツヤっと光のヴェールだけまとえるのが理想。隠蔽感なく、ほんのり上品なツヤを手に入れよう。
1.白パール下地を顔全体にざっくり塗る
\ざっくり全顔に/
ほんのりパール感のある白の下地を適量手にとり、まずは両頬においてざっくりのばし、おでこやあご、鼻、まぶたなど全顔になじませる。色がつかない白の下地は、フェースラインも含めて全顔に塗ってOK!
【パール感のある白の下地】
左/Deep紫外線を吸収しつつ青色の光に変換。
富士フイルム アスタリフト D-UVシールド トーンアップ ナチュラルホワイト SPF50+・PA++++ 30g ¥4,290
右/オイルやパール入りで輝くようなツヤ肌に。
ジルスチュアート ビューティ イルミネイティングジェム セラムプライマー 02 SPF40・PA+++ 30ml ¥3,850
2.頬にふたつのブドウ状に重ね塗り
\ブドウふたつ♡/
より艶やかで立体的に見せたい頬にだけ、白い下地を少量追加。目頭から目尻へ、そこから下へジグザグに塗っていく。ブドウの房のような形が描けたら、その場で優しくトントンとたたき込み定着させる。
3.首までのばして均一に整えて
\塗り塗り/
白パール下地を追加して、首元にも全体的になじませておく。顔との一体感が出せると共に、ツヤや透明感が高まるのでさらに美肌印象がアップして見える。
涼やかミニマム肌の【ファンデーション編】
透け感重視のミニマム派は、ファンデーションはお休みしてリキッドコンシーラーだけで仕上げてみましょう。おすすめは液が固まりにくいみずみずしいタイプを選ぶこと。ちょこちょこっとブラシで塗るのは韓国メイクから着想。キレイに見せたい頬と気になる部分だけ薄膜でカバーして“パーフェクトな素肌”を演出。
1.リキッドコンシーラーをブラシにとる
\塗り塗り/
みずみずしく潤いたっぷりのリキッドコンシーラーで、自分の肌の色に合う色味のものを、コンシーラーブラシにとる。チップからじか塗りすると厚くつきがちですが、ブラシを使うとピンポイントで薄ピタ塗りが可能に。ブラシタイプのコンシーラーを使うのも手。
【みずみずしいリキッドコンシーラー】
左/みずみずしく肌に溶け込み、かつハイカバー。描きやすい平筆タイプ。
RMK コレクティング ヴェール コンシーラー SPF17~18・PA++~+++ 全6色 ¥4,400
右/高いスキンケア効果とカバー力を兼ね備える。
エスティ ローダー フューチャリスト ソフト タッチ ブライトニングスキンシーラー 全3色 ¥6,380
2.頬にネコひげ状にさささっとのばす
\さっさっ/
目頭下を始点に、放射状に3本程、ネコのひげ風にブラシでラインを引いたら、その場でささっとブラシをはらい、頬にムラなく薄くフィットさせる。このエリアを整えると、顔全体が整って見える!
【人工毛のコンシーラーブラシ】
左/液含みに優れた極細毛で、なめらかな肌当たり。くびれのあるネックで柔軟性が高く、肌表面に均一にのばせる。
コスメデコルテ コンシーラー ブラシ ¥3,300
右/肌トラブルをしっかりカバーしつつ自然な仕上がりに。ビーガン素材のブラシ。
ベアミネラル マックスカバー コンシーラー ブラシ ¥3,740
3.全顔に塗らない!気になるところだけちょい足し
\気になるところだけ!/
後は、赤みや色ムラ、くすみなど、スポットで気になる肌悩みだけをカバーすればOK。ブラシの側面を気になる部分にポンと当てて、境目を軽くぼかしましょう。こする程にカバー力が損なわれるので、こすらずその場でフィットさせること。
4.ブラシを立てて残り液で毛穴をカバー
\ブラシは立てて/
ブラシにつけたコンシーラー液が乾いてきたら、ブラシの先端に残った液で頬や鼻の毛穴をカバー。ブラシの毛先を毛穴に対して垂直に当てて、ササササと小刻みにはらう。液が乾いてパウダーっぽくなっているので、毛穴落ちせずふんわり毛穴がぼかせます。
涼やかミニマム肌の【仕上げ編】
ミニマム肌の仕上げにもお粉は不可欠!ただし、より密着度の高いプレストタイプで、透明かつしっとりタイプがおすすめです。肌のツヤ感は生かしたまま透明ヴェールでコーティングするイメージ。最後にミストを浴びておくと、より素肌そのものの潤い感が強調できます。
1.プレストパウダーをパフ全体にとる
\ぺたっと全面につける!/
しっとり感のある透明タイプのプレストパウダーを付属のパフにとる。このとき、パフの先端だけではなく、べたっとパフ全面にくまなくパウダーをとることがポイント。
【しっとり無色プレストパウダー】
左/柔らかくシルキーな質感で、潤いを保ちながらサラサラ仕上げ。
メイクアップフォーエバー HDスキン プレストパウダー 0.1 ¥5,720
右/ノンパールのうるみ膜パウダーがツヤを生かしながら肌をなめらかに。
カネボウインターナショナルDiv. KANEBO クリスタライズドフィックスパウダー ¥7,150
2.ぺたっと面で顔全体にまんべんなく
\スタンプを顔中に敷き詰めるイメージで/
お粉をとったパフで顔にスタンプを押すイメージ。ポンと両頬にのせたら、こすらずにポンポンポンと顔中をスタンプで敷き詰めるようにして、顔全体になじませる。最初は顔の中心に、顔の外側は最後に。
3.よれやすい部分は小ブラシでなじませる
\トントン/
毛の密度たっぷりの、ぼかし用ブラシは、何もついていない状態で使用。パンダ目になりやすい目の下や小鼻のキワ、口角周りなどよれやすい部分はくるくるとひと磨き。余分な粉がはらわれてフィット感が高まり、さらにくずれにくく!
【肌磨き用小ブラシ】
左/エアーブラシでぼかしたようなスムースな仕上がりをかなえる。目の下のくまカバーにも。
NARS ソフトマットコンプリートコンシーラーブラシ #11 ¥4,180
右/前後で長さの異なる穂先が肌の凸凹にフィットするパウダー専用ブラシ。
ロージーローザ マルチユースブラシ〈シャドウ〉 ¥748
4.フィックスミストは浴びずに“くぐる”が正解!
\空間にシュシュッ/
フィックスミストを直接顔に吹きかけると、量や加減によっては濡れすぎてよれてしまうおそれも。おすすめは、上空にシュッと吹きかけて、上を向きながらその下をくぐること。ミストをごく少量、繊細に浴びられます。その後、しばし肌には触らないで。
【フィックスミスト】
左/保湿成分配合の超微細なミストが化粧くずれを防ぎながら、上品なツヤ肌を演出。
アディクション メイクアップ フィックス マイクロ ミスト 70ml ¥2,750
右/美容液成分と、毛穴ぼかし&皮脂吸着パウダー入りでうるさら肌をキープ。
常盤薬品工業 サナ 舞妓はん 化粧もちおしろいミスト 75ml ¥1,540
『美的』2025年7月号掲載
撮影/岡本 俊(人物)、藤井マルセル(人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/長井かおり(MAKEUPBOX)、金澤美保(MAKEUPBOX) スタイリスト/小川未久(モデル分) モデル/上西星来 構成/村花杏子、山崎友利花
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
MAKEUPBOX主宰。体育会系ヘア&メイクとして数多くの読者の悩みを熱血解決してきた。特にベースメイク、眉メイクでは右に出るものナシ! 単純明快なメソッド提案が得意。