レーザー治療をすれば美白ケアは必要ないってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“美白”について。レーザー治療をすれば美白ケアは必要ないって…ウソ? ホント? アヴェニュー表参道クリニック院長の佐藤卓士医師にお答えいただきます。
Q:レーザー治療をすれば美白ケアは必要ないってホント?
美白ケアに対してよく聞かれるのが、「毎日コツコツお手入れするのは面倒」、「気になるシミはレーザー治療だけ」という声。
さっそく、この疑問を佐藤医師にぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:ウソ
「積極的治療のレーザーですが、実はレーザーを当ててから後療法が大事。シミにレーザーを当てると薄いかさぶたができ、1~2週間後くらいに剥がれてシミがとれます。シミが剥がれた直後は赤みがでて、その後2週間経ってから色素沈着を起こすことがあります。色素沈着が消えるには数か月以上かかるので、それまでの間、紫外線に当たらないようにしたり、美白剤を塗る、しっかり保湿をするなどこまめなケアが必要になるのです。
また、レーザーで一度シミを取ったとしても、加齢とともにまたシミが出てくるため、美白ケアはずっと行うべきでしょう」(佐藤医師・以下「」内同)
シミの種類に合わせてレーザー治療を!
「シミにも種類があり、もっとも多いのは紫外線が原因でできる老人性色素班、ニキビ跡などが色素沈着して残ってしまう炎症性色素沈着、女性ホルモンの乱れや摩擦などにより頬骨のあたりに左右対称にできる肝斑などがあり、シミの種類や状態に合わせてレーザーをセレクトします。
しかし、気を付けたいのが肝斑。肝斑は強いレーザーはNGなため、低出力でレーザーをあてるトーニングという治療を行います。また、肝斑の場合はレーザーと併用して内服も行います。定番なのは、ビタミンCとトラネキサム酸。内服だけで肝斑が薄くなるという人もいるのですよ」
クリニックではどんな治療が受けられる?
「アヴェニュークリニックでは、メラニン色素に反応するQスイッチヤグレーザーによる“レーザーブライトニング”、ピコ秒(1兆分の1秒)レーザーによる“ピコトーニング”などがあります。
肝斑やくすみなどにはレーザーブライトニング、他の治療では取り切れなかった薄いシミをさらに薄くしたいなどにはピコレーザーをおすすめすることが多いですね。ぜひ一度、自分の肌にあった治療法を相談してみてくださいね」
文/木土さや
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
京都大学農学部卒 農学修士・九州大学医学部卒 医学博士
岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽を積む
日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会認定レーザー専門医