代謝を高めて毛穴を取り囲む肌環境を整える! 肌の奥を育てる細胞活性成分って?【毛穴悩みに効く成分図鑑】
肌の代謝を高めて毛穴を取り囲む肌環境を整える、根本ケアができる成分を紹介。肌表面のキメを整える「角質ケア成分」と、肌奥の代謝を正常化する「細胞活性成分」の2種が。今回は肌奥を育てる細胞活性成分を紹介します。
肌奥を育てる細胞活性成分
赤ちゃん細胞を英才育成!ビタA(レチノール)
プロフィール
ビタミンAの一種。ビタミンAの仲間には刺激の強いものもあるが、レチノールは効果と安全性のバランスが良く、朝晩使える医薬部外品の有効成分としても認められている。
得意技
真皮にまで浸透し、肌の細胞が赤ちゃんのときから英才教育を施し優秀な肌を育てる。結果、代謝が促進されて潤いやハリも向上。シワ改善効果も認められている。
付き合う際の注意
紫外線に反応するので、ビタミンAケアをしている間は抜かりのないUV対策を。配合濃度の高い化粧品をいきなり使うと、肌に赤みや刺激が出ることがある。
レチノールに加え、ビタミンC、ナイアシンアミド、AHAなど毛穴に良い成分をカクテル配合。化粧水の後に。
ドクターケイ ABC-G リペアセラム 20ml ¥8,250
器用で盛り上げ上手な万能型B-シックス(ビタミンB3ナイアシンアミド)
プロフィール
シワ改善と美白のW機能をもつ医薬部外品の有効成分としておなじみ。細胞が活性化する根本のところに働きかけるので多くの美容効果が得られる。別名ニコチン酸アミド。
得意技
肌の営みを総合的に高めてバリア機能も向上させるので、皮脂トラブルを予防しながらふっくらとキメの整った肌を育成できる。皮脂の酸化を抑制する効果もある。
付き合う際の注意
注意することは特になし。化粧水からクリームまでさまざまなアイテムに配合されているので、選択肢も広い。お手入れのどこかに1本組み入れるのがおすすめ。
ナイアシンアミド10%。角質を柔らかく整える成分も配合。化粧水の後に。
ラ ロッシュ ポゼ N10 セラム 30ml ¥5,500
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サポート上手なリベロ的存在、ビタE(トコフェロール)
プロフィール
抗酸化ビタミンとして古くから用いられている油溶性の成分。別名「dl-α-トコフェロール」「天然ビタミンE」。血行を促して肌あれを治す塗り薬の成分としても使われる。
得意技
高い抗酸化作用によって、毛穴周りのトラブルを鎮静。さらには、一緒に配合されたビタミンCの働きを高める、ベタつきを抑える、肌あれ予防など美肌サポート力が高い。
付き合う際の注意
油溶性の成分なので高配合されたクリームなどはリッチな感触になることがある。毛穴ケア目的でアイテムを選ぶなら、ビタミンCもセットで配合されているものを選ぶと良い。
ビタミンEにAとCの誘導体も。さらにナイアシンアミドも。洗顔後すぐに。
大正製薬 ザ マイトル エッセンス [医薬部外品] 30ml ¥11,000
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『美的』2023年6月号掲載
イラスト/いしやま暁子(キャラ・毛穴)、リバー・リー(softdesign/ケア図解) 構成/もりたじゅんこ、斎藤穂乃香(本誌)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
佐賀県「津田クリニック」副院長。多くの臨床経験と、自らの肌トラブルを克服した経験を基にスキンケア開発・アドバイスも行う。