初代からのファンも多数! 「ゲラン ラプティット ローブノワール ブラックパーフェクト」は大人の香り♡
“ファースト・ゲラン”としてひとつは手に入れたい香り
世界有数の高級化粧品ブランドであり、フレグランスメゾンとして190年もの歴史を誇るゲラン。創始者のピエール フランソワ・パスカル・ゲランは、化学と医学を学んだのち、石けんや香水を作り、上流階級の女 性たちの間で大評判に。それをきっかけに数年後にはフレグランスとスキンケア、メークアップを扱う店を始め、50年足らずで王室御用達調香師の称号を得るまでに。以来、現在の5代目調香師、ティエリー・ワッサー氏に至るまで、1100もの香りをクリエイトし続けてきた。
実は、ゲランにはある特定の女性に捧げた香りが多くある。「夜間飛行」「ジッキー」「ミツコ」などは、恋愛小説のヒロインやある女性への愛情を表現し、その人の〝記憶〞を具現化するために作られたという。ゲラン家代々の調香師たちは実にロマンティックなのだ。そして2008年、ゲラン家出身以外の初の調香師として、ティエリー・ワッサー氏が就任。彼は、ゲランの香りをもっと広めたいという思いから、(特定ではなく) 全女性に贈る花束をイメージした「イディール」を 発表 。さらに、キュートなフレグランス「ラプティットローブノワール」(リトル ブラックドレスの意)を2012年に誕生させた。
誰でも1着は持っている”リトルブラック ドレス”という名をつけることで、普遍性や若々しいイメージを訴求。その結果、ゲランという格調高いブランドの香水の中でも”ファースト・ゲラン〞として幅広い世代の女性たちに愛される大ヒットフレグランスとなった。黒のドレスを 纏ったパリジェンヌが、パリの庭園や夜の街、海外へと飛び回り、その際に纏う香りという発想も新しい。 そして一見革新的なボトルキャップは、「ミツコ」などに施されている同じモチーフ〝逆さハート〞をデザインし、しっかり伝統も継承している。
最新作はグッとシックなボトルで登場。テーマはロック。黒のドレスの代わりにレザーのライダーズジャケットを羽織り、バイクを乗り回すカッコいいパリジェンヌが主役だ。 ローズをふんだんに使用し、ブラックティーやブラックレザーをブレンドすることで、かわいいだけじゃな い、大人っぽくてセクシーな、奥深い魅力をもつ女性像を演出。纏った瞬間から、ワクワクした気分や光り輝く幸福感まで与えてくれる。さあ、今日はどのドレスにする?
「ラ プテイット ローブ ノワール」香りの秘密
【ミツコのボトル】
アール ヌーヴォーなボトルの伝統を踏襲
ゲランの歴代の名香たちは、ボトル自体が芸術的。「ミツコ」や「ルールブルー」などのキャップに描かれた、優美な曲線の〝逆さハート〟をシグネチャーデザインとして採用。
【ブラックドレス】
ゲラン初の試み。イラストで普遍性を訴求
パリの人気アーティスト デュオ、「クンゼルアンドデガ」が描く、女の子のイラストをイメージビジュアルに。 2012年に誕生し、〝ひとつは欲しい香り〟として一躍人気に。
初代のオーデトワレは、お茶目でロマンティッ クなフレッシュフローラルの香り。
ゲランラプティットローブノワール オーデトワレ 50ml ¥9,500
3作目のオーデ トワレは、女の子がパリの秘密の花園へ迷い込む設定。香りはマンダリンやローズペタルのグリーンフローラル。
同 オーフレッシュ 50ml ¥9,000
4作目は、モンロードレスを纏い世界中を駆け巡る女の子がイメージ。おいしそうなグルマン ローラル。
同 オーデパルファンインテンス 50ml ¥12,600
最新作はレザーのライダーズジャケ ットを羽織り、バイクにまたがるパリジェンヌを表現。キャップの首元のスタッズもロック。ローズ系の大人っぽい香り。
【Favorite Voice】
本企画エディター
小内衣子
初代から愛用中。小粋でユーモアがあって、チャーミングな世界観が大好き。どの香りも、透明感とフレグランスメゾンらしい奥行きを感じます。新作はいつもよりスパイシー。おしゃれして出かける女子会などに、ジャケットやスカートの裾に纏っています。
『美的』11月号掲載
撮影/山口恵史 スタイリスト/笠原百合 デザイン/Jupe design 構成/小内衣子(PRIMADONNA)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。