美容エディター・松本千登世さんが厳選|SERGE LUTENS 唯一無二の人生を、この香りと共に生きる|美的GRAND
美容エディター・松本千登世さんが厳選。『このコスメが、すごい!〜愛しきメイクアップ〜』
フレグランスは、記憶である
大好きな、ある女性俳優にインタビューしたときのこと。話の流れで「愛用しているフレグランスはなんですか?」と聞いたら、こんな答えが返ってきました。
「20歳くらいのときかな? 憧れている大人の女性に『自分の香りについて語るのは、野暮。エレガントじゃないと思うの。それは自分と大切な人だけの秘密でいいんじゃない?』と言われて、どきりとさせられたんです。以来、その言葉を守ってるの。だから……、秘密」「ごめんね」と茶目っ気たっぷりに笑いながら、答えをさらりとかわした彼女は、なんともいえないいいにおいに包まれていました。インタビューを終えた後、いや、見送ってからも、香りと美しさの余韻がいつまでも漂っていて、その時間のグラデーションをなした空の美しさや風が肌に触れる心地よさまでも、私の記憶に刻まれています。
セルジュ ルタンスの香りを纏う度、ふとあの感覚が蘇るのです。このフレグランスを選ぶ自分を心のどこかで誇らしく思いながら、でも、でも、この静かな高揚は、私だけの宝物と悦に入る、みたいな感覚。セルジュ ルタンスは、香りの向こうにその人が生きてきた時間を映し出す魔力を秘めているからなのでしょうか? 甘い記憶も苦い記憶も、かけがえのない一瞬一瞬を積み重ねた先に、誰の真似でもない孤高の美しさが待っていると信じられる……。そしてこう思うのです。「何の香り?」と聞かれたら「秘密」と答えたい、私も。
日本に上陸を果たしたばかりの最新コレクション、「ロワイヨームデリュミエール(光の王国)」。希少な原料を用いてクリエイトされたセルジュ ルタンスの究極には「フランスの知性・哲人」とも称される五感のアーティストにしか紡げないストーリーが広がっています。今までたどり着けなかった洗練、簡単には触れることができなかった官能。唯一無二の人生をこの香りと共に。重なり合う記憶が、真の大人の輝きや奥行きを作ると信じて。

Brand / セルジュ ルタンス
Item / ロワイヨームデリュミエール ボワロワダガロシュ
ウードエッセンス、アンバーノート、パチュリエッセンスの濃密で洗練されたコンポジションが静かに広がるこの香りを含め、ラインとして5種の香調がそろう。五感に訴えかける、究極。100ml ¥57,090/ザ・ギンザ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
エディター・ライター。自ら立ち上げた出版レーベル、BOOK212より絵本『ピンクのカラス』を多言語で刊行。
(問)https://book212.com