華 優希さん私物コスメ公開「誰かの『いいよ!』に弱いです」【宝塚歌劇OGセルフメイク】
宝塚歌劇で美を培い、退団されてなお美しさを更新し続けている元タカラジェンヌの方々。この連載では、実際に愛用しているコスメを使った、セルフメイクのテクニックに迫ります。今回は、元花組トップ娘役の華 優希さんが愛用しているコスメ編です。
華 優希さんこだわりの愛用コスメって?
宝塚歌劇団を退団してからも輝きを放ち続けている、宝塚歌劇OGの方々のメイクの秘密を探る人気連載。
今回ご登場いただくのは、花組のトップ娘役を務めていた華 優希(はな・ゆうき)さん。前編では実際に愛用しているコスメのフルラインアップ、後編ではそのコスメを使ってのセルフメイクテクニックを紹介します。前編となる今回は、華さんが本当に使っているコスメの数々をお届け!
友達やヘア&メイクアップアーティストの方からおすすめされたコスメは一旦試してみます
タカラジェンヌだったころは役に合わせたメイクをするため、必然的にコスメを買うことが多かったそう。
「そのおかげで、家にコスメが山盛りです(笑)。とくにアイシャドウはいろんな色を持っていて、今はそのストックから好きなものを選ぶという感じ。自分の肌がイエベなので、どちらかというと寒色系より暖色系の方がなじみがいい気がしています」
多々あるコスメ、色以外でセレクトのコツを聞いてみると、
「『いいよ』と聞いたものはとりあえず買ってみます。メイクが素敵だなと思う友達や、一緒に舞台に出た仕事仲間、先輩に『なにを使っているんですか?』と聞き、教えてもらうんです」
コスメは、目的別に買うところを使い分けているのだとか。
「わりとよく行くのは、PLAZAみたいなバラエティショップ。プチプラから韓国系コスメまでバリエーション豊富で、見ているだけでも楽しいです。デパートには、買いたいコスメが決まっているときに行きます。ヘア&メイクアップアーティストさんが使っていていいなと思ったものとか、おすすめされて使ってみたいものなどを買いに行きますね」
最近買ったものの中で、いちばんのお気に入りはロムアンドのリップ。それも「とてもリップの色がキレイな方に教えてもらったんです」。すごく発色が良く色落ちもしにくくて、何色も購入してヘビロテしているそう。
センターパートの黒髪に合わせ、今回はいつもの華さんとはちょっと違う、韓国っぽさを感じる大人めメイクに挑戦。さっそく、華さんがいつも使う順にコスメを紹介します。
【ベース】
1.ラネージュ グロウィ メイクアップセラム
「SNSで『ファンデーションのノリがまったく変わる』という口コミを見て買った、韓国のセラム。いちど使ってみたら、メイクが崩れにくくなったような感じがして、今は手放せません。下地もファンデーションも、ピタッと密着させてくれます」
2.ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ [SPF50+・PA++++]
「これも誰かが使っているのを見て、気になりました。ラ ロッシュポゼのトーンアップUVは、ほかにホワイトとクリアがあり全部買って試してみたのですが、自分の肌をいちばんキレイに明るく見せてくれるのがローズだったんです。これにたどり着いてから、普段でも舞台でも絶対にこれを使っています。UVもバッチリで、すっぴんでいたいときもこれだけつけておけばいい。ちゃんとツヤも出るんです」
3.ポール&ジョー ラトゥー エクラ ファンデーション プライマー N 01 [SPF20・PA++]
「ヘア&メイクアップアーティストの方が使われていて、とても良かったのでマネしました。ツヤを足してくれるパール入りのプライマーで、顔全体につけるとツヤっぽすぎてしまうため、部分的に使っています」
4.ミシャ M クッションファンデーション 21 [SPF50+・PA+++]
「ファンデーションはデパコス派だったのですが、そのこだわりを覆されました。美容家の友達が使っていて、いいのかなと思い最初は舞台で試してみたんです。そしたらすっごく良くて! これはもう4個めくらいです。カバー力があって毛穴までなくしてくれるよう。肌を自然に明るく見せてツヤっぽさもあり、本当にこれに助けられています」
5.キャンメイク カラーミキシングコンシーラーp 01
「3色だから自分の肌色に合うようにブレンドでき、肌に密着。浮かずにカバーしてくれる感じが好きです」
6.ポール&ジョー リキッド ハイライター ペン 01
「ヘア&メイクアップアーティストさんがプライマーとセットで使い、すごくキレイにハイライトを出してくださったので、自分でもやってみたいと思って。カチカチしたら中身が出てくるペンタイプで、少しずつ出てくるから量の失敗がなく、手が汚れないのもいいんです」
7.ディオールスキン フォーエヴァー クッション パウダー ラベンダー
「こちらはいただきものです。重くマットになりすぎず、ふんわりついてくれるところがお気に入り。粉が少し細かく、少しパープルっぽいので、肌に透明感が出るんです」
8.チャコット フォー プロフェッショナルズ パウダーパフ 大
「これがとても使いやすいんです。ディオールの付属のパフもあるのですが、こちらの方がふんわりつくので、こちら一択」
【眉】
1.ケイト デザイニングアイブロウ3D EX-5
「タカラヅカにいたころ、舞台で使う眉やアイシャドウ、アイライナーをケイトにすることが多かったんです。今でもアイブロウは愛用中。色を混ぜるのですが真ん中の色はよく使うので、ほとんどなくなってきています…」
2.インテグレート アイブローペンシルN BR666
3.インテグレート アイブローペンシルN GY941
「ペンシルの硬さが私の好みどんぴしゃなんです。少し柔らかいから描きやすくて。硬いと『あれ? 描けない』ってことがありませんか? それがないんです」
【目元】
1.シャネル レ ベージュ パレット ルガール テンダー
「こちらはいただき物で、『すごいかわいい色…!』と感動して毎日使っています。なんて言ったらいいんだろう、優しいくすみ感というか。手持ちのベージュやブラウンのアイテムとの相性もいいんですよ」
2.ルナソル セレクション・ドゥ・ショコラアイズ 02
「チョコみたいな色の組み合わせは、捨て色がなくて使いやすさ抜群です。暖色寄りのブラウンなのでこれだけで使うこともあるし、シャネルと合わせて使うこともあります」
3.シュウウエムラ ブラシ10(アイブラシ)
「硬すぎず、ボテッとつかない感じ。まぶたに塗りやすいです。シュウの筆は、操作しやすくてよく使います」
4.デジャヴュ ラスティン E 筆ペンリキッド ミディアムブラウン
「普段使いのアイライナーはブラウンです。私の目は丸いというより横長で、黒を使うと強く見えすぎてしまうため、普段メイクで目のラインを引くものはブラウンを使っています。目には抜け感や優しさをもたらしたくて」
5.キャンメイク クリーミータッチアイライナー 03
「発色がよくてずっと愛用。汗をかいても泣いても落ちないから、舞台ではこれの黒が活躍中です」
6.ラブライナー リキッドアイライナーR3 ダークブラウン
「すごく筆が細くて、繊細なラインが描けます。だから、細かい部分やちょっとアクセントのラインを描くのにとても便利」
【まつ毛】
1.シュウウエムラ アイラッシュカーラー
「絶大の信頼をおいています。これじゃないと上がらない! 私のまつ毛は下向きに強く生えていてすぐに下がってきちゃうんですけど、これならしっかりカールが作れるんです。シュウしか勝たん!(笑)」
2.パナソニック EH-SE11(生産終了)
「上がりきらないうぶ毛みたいな細いまつ毛は、これで逃さず上げます」
3.キャンメイク クイックラッシュカーラー 透明タイプ
「マスカラ下地です。すぐに下がってきてしまうので、これでキープ力を高めています」
4.デジャヴュ ラッシュノックアウト エクストラボリューム モカブラウン
「ボリュームが出るのに、ボテッとせずキレイに仕上げてくれます。舞台のときはもっとボリュームが出るものを使いますが、普段使いはこれがいい」
【チーク】
1.シャネル ジュ コントゥラスト 270
「多幸感のあるメイクが好きなので、チークは必ず入れます。量を調整しながらふんわり入れると、内側から輝くような血色感が出るんです」
2.M・A・C #140 シンセティック フル ファン ブラシ
「チークが濃いめの色だから、ふわっとつけるには大きめのブラシがいいんです。小さい筆で乗せると、“おてもやん”ぽくなっちゃうので。これは毛量と密度があって、肌当たりがとても優しいんです。在団中の下級生のころ、尊敬する上級生に『ちゃんとしたブラシを使った方がいいよ』といただいたもの。それからずっと、むちゃくちゃ大事に使っています」
【ハイライト&シェーディング】
1.フェリセラ フェイスブラシ
「ドラッグストアで買ったもので、洗いながら5年以上使っています。細さやブラシの感触が気に入っています。柔らかすぎなくてコシがあり、粉がつきやすい感じ。狙った部分につくのもいいんです」
2.ディオール バックステージ フェイス グロウ パレット 004
「舞台『キングダム』に出演したときに、花組の同期の子がくれたんです。上品なツヤ感がとても素敵で、舞台と兼用しています。ギラつかなくてキレイ。ケースに名前も入れてくれたんです。ピンクだけなかなか減らないのですが、チークに重ねるといいんですね。今日、ヘア&メイクアップアーティストさんに教えてもらいました(笑)」
3.M・A・C ミネラライズ スキンフィニッシュ ミディアムダーク
「ヘア&メイクアップアーティストで宝塚歌劇OGのCHIHARUさんに、現役時の舞台メイクの際に教えていただいたシェーディング。もう1トーン濃い色と使い分けていたのですが普段使いならこちらの色かなと思い、今使っています。マットなので浮かず、ちゃんと引き締めてくれます。M・A・Cは色が豊富で、自分に合う色が見つかりやすいですね」
【口元】
1.ライスフォース リップセラム
「美容液が入っているので、リップの下地としてだけでなく常に塗っています。寝る前、朝起きて歯を磨いた後などなど。以前こちらもヘア&メイクアップアーティストさんが使ってくださって、『唇がすごくふんわりする』と感動してその場で買いました(笑)」
2.ロムアンド ジューシーラスティングティント #11
「大好きロムアンド! これはオレンジレッドみたいな色。私のイエベ肌に合う気がします」
3.ジルスチュアート サムシングピュアブルー セント リップブーケ セラム 102
「ファンの方からいただいたもので、ひと目見て『かわいい!』とときめきました。この水色も大好きで、持っているだけで幸せになる感じ。中にちょっとラメが入っているから、唇に塗るとツヤが出るだけでなく自分の気持ちも上がるようなきらめく唇にしてくれるんです。グロスよりツヤツヤになる気がする。持っているだけでもテンションがアップするんです」
次回は、これらのアイテムを使ったセルフメイクテクを詳しく教えていただきます。お楽しみに!
華 優希
はな・ゆうき/1993年11月13日生まれ、京都府出身。2014年に100期生として宝塚歌劇団に入団し、月組大劇場公演『宝塚をどり/明日への指針/TAKARAZUKA 花詩集100!!』で初舞台。組まわりを経て花組に配属。2017年『邪馬台国の風』で新人公演初ヒロイン、『はいからさんが通る』で東上公演初ヒロイン。2019年花組トップ娘役に就任し、2021年の『アウグストゥス/Cool Beast!!』で宝塚歌劇団を退団。現在放送中のテレビ東京系列ドラマ8『ハイエナ』に出演するなど、舞台やドラマを中心に活躍中。11月3日に『華優希 1st ディナーショー虹』を開催。Instagram:@yukihana_official
カーディガン¥46,200(ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店<スローン>) 054-266-7241
“ココシュニック オンキッチュ”のピアス¥8,250・右手中指のリング¥12,650・右手人差し指のリング¥17,600(ココシュニック) 03-5413-5140
中に着たキャミソール/スタイリスト私物
撮影/風香 ヘア&メイク/あきやまひとみ スタイリング/渡辺智佳 構成・文/淡路裕子
※こちらで紹介したコスメは華さんの私物です。ブランドへのお問い合わせはお控えください。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。