神崎恵さん「アイメイクは40歳からが面白い」武装のように目元を盛っていた時代から…【美的GRAND】
美的GRAND世代(40代以降)のアイメイクに必要なのは、知性とセンスとテクニック。ただ大きさを追求することから卒業し、目力信仰から解放されると、大人の目元はもっともっと魅力的になる!神崎恵さんに教えてもらいました!
大人目線で目力を再解釈
神崎恵さん発 アイメイクは40歳からが面白い!
「当たり前に目元の悩みは多く複雑になるけれど、すべては“捉え方”次第。楽しんだ者勝ちです!」
ここ数年、気づけばメイクの主役はすっかりリップに移行し、目元は引き算がデフォルトへ。
「アイメイク全盛期に青春時代を過ごしてきたグラン世代が今のトレンドに戸惑うのは当然です。しかもいざ引き算してみると、目元が小さく見える、ボケるという新たな悩みも噴出…。でもネガティブな面ばかりではありません。私個人的には40代は、もう一度アイメイクが楽しくなる時期だと思っています。なぜなら悩みが多く複雑になる分、まつげの角度やアイラインの引き方ひとつで印象が劇的に変わるから。それは、目元がパーンと張って、まつげもたっぷり生えていた若い頃には、味わえなかった感動です」
ラインやマスカラの1mmで顔が変えられるのは大人の醍醐味
グラン世代がまずするべきは、意識改革だと神崎さん。
「目元の魅力を引き出すアプローチは、大きさや強さだけではないことを知ると、長年の目力信仰から解放され、アイメイクがもっと自由に。新しい価値観を基に、全体のバランスを重視してメイクすると、不思議と盛っていないのに、目元の存在感が高まるんです」
そのバランスの極意を伺うと。
「目元をあえて主役にしないこと。そのために私は、リップやチーク、眉を仕上げて、アイメイクは最後に。そうすると自然とやりすぎが防げます。決して力まず、でも薄すぎず。このバランスこそ、大人のアイメイクの理想形です」
神崎恵さんのアイメイク遍歴
37歳 武装のように目元を盛っていた時代
『美的』’13年6月号より
美容家として『美的』に出始めた頃。濃いアイメイクに加え、カラコンも定番。とにかく目元を盛ることがメイクの最優先でした。
40歳 カラコンを卒業し 目力の呪縛から解放
『美的』’18年2月号より
40代に入り、それまでの“甘さ”や“盛り”に違和感が…。引き算の大切さを痛感し、メイクや髪、洋服を年相応のシンプルにシフト。
現在 シンプルをべースに、ときに大胆に!
『美的GRAND』’21年春号より
ここ数年はシンプルをべースにしつつ、時にはあえて盛ることも。常識に捉われずより自由にアイメイクを楽しめるように!
『美的GRAND』2021夏号掲載
撮影/三瓶康友(人物)、金野圭介(静物) ヘアメイク/中山友恵 スタイリスト/石関靖子 構成/杉浦由佳子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。