木部流「なりすまし目力」4つのルールとは?大人の春色アイシャドウ攻略法|美的GRAND

暖かくなると心躍るパステルカラーのアイシャドウ。少し目力が落ちてきた大人のまぶたにのせると、これが意外と難しい…でも、さりげなく目力をアップさせるテクニックと共に色を纏えば、若見えもおしゃれ見えも、美肌見えまでも可能です。
エイジング肌メイクの達人・木部明美さんがナビゲート
“甘・淡・薄”の春色シャドウは、「なりすまし目力」で うまくいく!
あえて前面に出さない。さりげない目力が、きれい色のもち味を生かす!
春らしい“甘・淡・薄”のきれい色を楽しみたい気持ちは、いくつになっても同じ。ただ、大人が取り入れる場合は、ちょっとした工夫が必要だとヘア&メイクアップアーティストの木部さん。
「キーワードは欲張りすぎないこと。大人は、きれい色の淡さを補おうとアイライナーを濃く太く入れたり、ついやりすぎてしまう傾向が…。でもその間違った頑張りが、きれい色との間にコントラストを生み、老け感を招いてしまうことに。大人がきれい色を取り入れるときは、実はさりげない目力でいいんです」
木部流の“きれい色が映える、あからさまじゃないアイメイク”を『美的GRAND』は「なりすまし目力」と命名。シャドウをのせる前の仕込みから、きれい色シャドウの色の選び、さらには合わせる眉メイクまで。4つのルールを実践すれば、年齢を重ねて苦手意識が強まっていたキレイ色も不思議と難しくない!しかも明るい色の効果で、目元が一気にフレッシュに。若見え効果も狙えます。
甘・淡・薄の春色シャドウを攻略する
「なりすまし目力」の特徴と4つのルール
なりすまし目力 Rule1
【仕込み】下まぶたのハイライトで疲れ目印象をオフ
きれい色を攻略するには、アイシャドウをのせる前の“仕込み段階”にも既に重要ポイントが!きれい色の邪魔になるくすみやくまは事前に飛ばしておきます。ただ、やみくもに消せばいいわけではないのが木部流。下まぶたにハイライトを入れて、疲れた印象の原因になるくまをカムフラージュしつつ、下からの光で照らすレフ板効果で、きれい色が映える目元の土台作りをします。上まぶたのくすみは、あえて生かすのが正解!
詳しくはこちら ▷なりすまし目力 Rule2
【アイシャドウ】透ける発色のものを選び、ポイント使いする
きれい色シャドウは、〝甘・淡・薄〟ならなんでもいいわけではなく、もちろん吟味することが大切。マットやパールといった質感にかかわらず、大人は必ずシアーな発色のものを選ぶこと。一見浮きそうなきれい色も、透ける発色なら、肌になじんで同化するので、無理なく自分の肌色に引き寄せることができます。さらに使う範囲にもひと工夫。欲張って広い範囲で使わず、目尻、下まぶた、目頭…とポイント使いすることで、色の効果がより際立ちます。
詳しくはこちら ▷なりすまし目力 Rule3
【アイライン】グレーライナーをダブル使いし抜け感を残す
黒よりも強くなく、ブラウンよりも大人っぽくスタイリッシュに目元を引き締められるのが、グレーのアイライナーの魅力。生まれつきふんわり強い印象の目力(=なりすまし目力!)が宿り、甘・淡・薄の春色シャドウの軽やかで繊細なムードを壊さないところもグレーライナーをおすすめする理由です。ペンシルとリキッドの2種類を使い、テクニック不足やシワっぽさによるラインのガタつきをカバーするのも、木部流なりすまし目力の極意です。
詳しくはこちら ▷なりすまし目力 Rule4
【アイブロウ】太めのきちんと眉を作り、甘・淡・薄な目元を引き締め
眉は、その人の印象を大きく左右するパーツ。太めの端正な眉に整えておけば、甘・淡・薄の春色シャドウを使って軽やかな目元印象に仕上げても、グレーライナーで目のキワに抜け感を与えても甘すぎたり、目力が弱くなったり、野暮ったくなる心配がありません。ポイントは、眉下に太さを足すこと。年齢を重ねて重くなったり、逆にやせたり、くすんだりといったまぶた悩みはもちろん、薄くなった眉も眉下を凜々しくすれば自然にカムフラでき、いいことたくさん♪
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『美的GRAND』2023春号掲載
撮影/嶌原佑矢(人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/木部明美(PEACE MONKEY) スタイリスト/カドワキジュン子(impress+) モデル/樹神 構成/杉浦由佳子、北川真澄
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
さまざまな媒体で活躍する人気ヘア&メイクアップアーティスト。ファッション撮影で培ったしゃれ感のあるメイクを得意とする。色使いのセンスや卓越した技術はもちろん、自身もグラン世代ということで、大人の悩みに寄り添うメイク提案にも定評が。