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2024.10.6

吉沢 亮さん「芝居が好きなので挑戦し続けたい」|『美的』11月号スペシャルインタビュー

2024年はデビュー15周年であり、30歳を迎えたアニバーサリーイヤーでもある吉沢さん。立て続けに新たな作品へと挑んできた20代を経て、「求められることへのハードルが上がってきた」と話す30代へ。今考える、役者としての思いとこれからのこと。最近は健康をより意識するようになった、というプライベートライフについても教えていただきました。

吉沢 亮 30歳の現在地

シャツ¥310,000、Tシャツ¥125,000、パンツ¥250,000(クリスチャン ディオール〈ディオール〉)

昔の方が純粋に芝居を楽しんでいた。でも今は、それとはまた違うやりがいを感じています



未知の世界に飛び込む不安、緊張感。それでもその先にある美しい景色を目指して

ジャケット¥480,000、シャツ¥140,000/参考色、パンツ¥230,000(クリスチャン ディオール〈ディオール〉)

端正なルックスであちこちからイケメンと称され、その圧倒的なカッコよさが注目を集めながらも「だって僕、顔しかイケてないですから(笑)。中身はイケメンじゃない」と話したエピソードが有名なほど、ユーモアがあって飾らない人。プライベートではゲームをしたり、お酒を飲む時間が至福と語り、30歳の今の目標を聞くと「う〜ん、のんびりしたいですね」と飄々とした答え。

しかし、ひとたび作品について話を聞くと、内に秘めた役者への熱い思いが止まらない。この秋、公開となる映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』では、耳が聞こえない両親のもとで愛されて育ち、“聞こえる世界”と“聞こえない世界”を行き来しながら生きる主人公を体現した。吉沢さん演じる“聞こえる”大(だい)は成長するにつれ、大好きだった母のことを疎ましく感じ、苛立ちやもどかしさを抱えたまま、ひとり故郷を離れることに…。母親役はろう者俳優として活躍する忍足亜希子さんが演じた。

「手話に挑戦するのは初めてで、正直不安はありました。手話で話す相手の言葉を受け止めるときも、口で発するものを聞くのとはコミュニケーションのとり方が大きく違う。ただ実際に未知の世界に飛び込んでみたら、想像した以上に楽しくて。母親役の忍足さんもすごく丁寧に手話をしてくださり、声に発することはなくても息子への愛情をしっかり感じながらやらせていただきました。特別な環境とはいえ、作品の中で描かれているのはシンプルで普遍的な家族の愛。そこを丁寧に表現したい、そんな思いでした」。親子だからこその反抗や伝えられない思い──、きっと誰もが共感できる、静かな温かさで満たされる親子の物語。

そして次々と難役へと挑んでいく。来年公開となる映画『国宝』では、希代の女方歌舞伎役者として主演を務める。「約1年半準備したのですが、それでもとんでもなく大変で。内側の筋肉の使い方やちょっとした首の角度で見え方が全く変わったり。見ているだけではわからない難しさを痛感する日々でした。そういった意味でも、今回深く携わらせてもらって歌舞伎役者のすごさはもちろん、ぐちゃぐちゃとした人間関係、それでもあんなに美しいものが生まれるんだという面白さなど、やりがいを感じた作品でした。年々求められていることのハードルが上がっているのを感じますが、それでも芝居が好きなので挑戦し続けたい。働きすぎは良くないですけどね(笑)」


健康志向になりつつあって玄米にハマっています
「役作りで体重の増減をコントロールすることはありますが、30代になり、それでもベースは常に健康でありたいなと思うように。食事の内容はもちろん、現場に入ると生活リズムも乱れがちだったりするので、食べる時間帯もなるべく意識しています。朝食は玄米やおみそ汁などの和食が最近の定番。Uber Eatsですけど(笑)」

興味があるのはヴィンテージの時計
「ストーリーのあるものに惹かれるからでしょうか、ヴィンテージの時計が素敵だなと思うように。その時計が生まれた年代や、どういう背景で誕生してといった歴史を知ると、より好きになる。最近のプライベートはそんな感じですかね(笑)。あ、友達と旅行に行ったりもしています。金沢や韓国が楽しかったな。この時期に行くなら、やっぱり京都ですかね。でも混んでそうだなぁ

Profile
よしざわ・りょう/俳優。1994年生まれ。さまざまな役どころを熱演し、ジャンルの異なる多くの作品で活躍。代表作にNHK大河ドラマ『青天を衝け』、映画『キングダム』シリーズなど。デビュー15周年記念写真集『Profile(プロファイル)』(アミューズ)が発売中。

Information
映画『ぼくが生きてる、 ふたつの世界』

耳が聞こえない両親のもとに生まれ、大好きな母の通訳をすることが楽しかった日常から、いつしか周りに特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましく。“聞こえる息子”の心の軌跡を描いた、切なくも温かい親子の愛が紡がれる。
監督:呉 美保
出演:吉沢 亮、忍足亜希子ほか 公開中
©五十嵐大/幻冬舎  ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

【SPECIAL EDITION】

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『美的』2024年11月号掲載
撮影/尾身沙紀(io) メイク/UDA(mekashi project) ヘア/NORI TAKABAYASHI(YARD) スタイリスト/荒木大輔 構成/安井千恵

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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